尖閣諸島問題その3(37)

今まで小生が危惧し何度も警告している「中国脅威論」の実態が、少しでもわかったことで

あろう。これが現実なのであり、中国の脅威は絵空事ではないのである。敵は本気で尖閣

諸島を占領し、日本に攻め入ろうとしている。それはハード的な攻撃のみならず、ソフト的な

攻撃も駆使してだ。中国政府の言う「尖閣は中国領だ。」などや、「日米安保の適用範囲で

ある、などの主張は受け入れられない。」などの恫喝は、国際法を無視した日本に対する

攻撃に他ならない。これらの恫喝でアメリカが腰を引くことのないことを祈りたい。


だから、日本は自分の国は自分で守ることが必要なのだ。早急に核武装も進めてゆく必要

もある。この平和はいつまで続くのか。日本は、この平和を守り、子孫にこの「大和のまほ

ろば
」を残さなければならない。そのための方策が、憲法9条の破棄核武装及びインド

どとの軍事同盟の締結なのである。もちろん日米同盟は堅持だ。しかしオバマは本当に

尖閣を守ってくれるのか。

 

         
40、米「尖閣を防衛」明言せず、日本の確認要求に…中国船の侵犯後」20090227

0318の記事
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090226-OYT1T01251.htm 現在

上記のurlは取り消されていると見えてアクセスできない。当初は出来たが、何らかの理由

により削除したようだ。

下記のurlに同じ文言が載っていたので参考に記載する。

http://www.yahoo-search.jp/?go=http%3a%2f%2fblog%2egoo%2ene%2ejp%2fthink_pod%2fe%2f08bf1b00e5ea914c6b9b7b4499056cdaでわかる様に、アメリカは

当初(2月27日)腰が確かに引けていた。しかし3月に入ると「尖閣諸島に安保条約適用」

との公式見解に戻っている。最初からそう言ってほしかった。

090502(30) 

 

 

さて次に、遅浩田の「米国打倒・日本殲滅演説を紹介した部分を載せる。

これは2009.5.12~5.16の当ブログ「尖閣諸島問題(35~39)」に載せたものである。

 

 

やっぱり世界は無政府状態、と言うよりも無政府だ。中国のこの態度をみればよく分かる。

【 中国の対応にはもう一つ問題がある。中国自身は日本近海に調査船を派遣し、日本

政府との約束を無視して調査を強行してきたからだ。
自国の調査船は相手国の意思にか

まわず行動し、他国の調査は組織的妨害で阻止するというのでは世界に筋が通らない。

ここにずばりと表現されている。将にこの通りである。中国の態度・行動は世界に筋が通ら

ない。しかし誰も中国を規制したり、罰してりはしない。世は無政府なのだ。しからば、世界

に出れば、自分のことは自分で守らなければならないのだ。日本も中国調査船の傍若無人

な行動を止めるには、中国に負けない国防力が必要となる。もしそれ相応の国防力が無け

れば、日本は中国に吸収されてしまう。

090512(35)
 
 


45,
【正論】帝塚山大学名誉教授・伊原吉之助日本生存のための自助努力200903050248

で言及した中共軍長老、遅浩田の「戦争が正にわれわれに向かってやってくる」という講

演内容を知れば、「中国の軍国主義・侵略主義的意図がよくわかる。

http://jas21.com/athenaeum/athenaeum98.htm にアクセスしていない人のために、これ

を次に載せる。しっかり読んで、中国の侵略的意図をしっかりと自身の身体に染み込ませ

て、「如何に日本を守るか」を考えてほしい。尚旧字が使われている部分は、筆者の責任

で、新字体に変えてある、但し固有名詞的部分はそのまま。

 

 

32.3(45.1)、> コラム > 伊原吉之助教授の読書室 200812260000


  2008.12.26 北京 伊藤正「発展には軍事力が必要」 (緯度經度『産經』12.27, 5面) :


  1)今月 3日付『解放軍報』は 1面を潰し軍長老遅浩田前中央軍委副主席兼国防部長

回想記を掲載した。その数日後、軍事系など複数の中国国内サイト に遅浩田の「発言」が相

次ぎ現れた。この発言は2005.4.の中央軍委拡大会議での講演で、内容の一部は当時海

外に流出したが、偽造説もあった。台湾の武力解放のみか、米国打倒・日本殲滅を主張、

核使用さえ肯定する過激な内容で、退任 (03年) 後の発言とは言え、荒唐無稽過ぎるとみ

られたからだ。


  2)しかし 消息筋によると発言は本物であり、各サイト から削除もされていない。遅浩田が

この発言をした当時、各地で反日デモが吹荒れ、陳水扁総統ら台湾独立派への非難が高潮

していた。劉亞州・朱成將軍らの強硬論が跋扈し、朱將軍は対米核攻撃の可能性さえ唱え

ていた。彼らの主張は遅浩田と同工異曲。そのポイントは 胡錦濤政權の「平和と発展」戦略

への批判である。「平和と発展」戦略は 1984年にトウ小平が唱え、87年の第13回党大会以

來継承されてきた党の基本路線であり、基本的な世界認識である。


  3)しかし遅浩田は、平和と発展戦略は今や限界に達し、「完全な錯誤、有害な学説」と一

蹴する。なぜなら一国の発展は他国の脅威になるのが古来、歴史の法則であり、「戦争権

抜きの発展権は有り得ない」からだ。遅浩田は、中国の発展が中国脅威論を惹起したのは

当然とし、日本は嘗て中国の発展を阻止するため侵略戦争を起こしたとの見方を示した

上で、今日、日本は再び中国の発展権を奪い、現代化過程を断ち切ろうと決意していると

主張する。更に「例えば中国が原油を 2010年に 1億トン、20年に 2億トン購入するように

なれば、列強が黙っていようか」と反問し、「軍刀下での現代化が中国の唯一の選択」と強

調して戦争準備を促している。


  4)胡錦濤政權の対外路線と真っ向から対立するこんな主張が、なぜ今軍事系や民族系の

ネット に 再登場し、多くの支持を得ているのか? 遅浩田が当面の急務に挙げたのが台湾・

尖閣諸島南海諸島「三島」問題
だ。海洋権益拡大に努める中国海軍の当面の戦略目

標は、東シナ海にあると西側専門家は指摘する。04年に中国原潜が石垣島周辺で日本領

海を侵犯する事件があったが、今月
(2008年、筆者注) 8日には中国の調査船が尖閣諸島

域を侵犯した。前者については中国政府は遺憾の意を表明したが、後者については中国

固有の領土と強弁した。しかし中国の対日友好協力路線と相容れぬ行動てあり、中国政府

の指示や 容認があったとは思えない。


  5)遅浩田講演が 今 ネット上に公開された背後に、国防力強化を追求する軍の強い意志

があると専門家筋は見る。遅浩田は現役時代、空母保有を初め、装備近代化を強く主張す

る鷹派として有名だった。そして今、中国海軍にとって飛躍への好機が訪れた。ソマリア沖へ

の艦艇派遣。中国の艦船が領海外へ戦闘目的で遠征するのは初めてだ。海賊退治の国

際協力というお墨付きがあるものの、中国軍が本格的な空母艦隊を保持する大きなステップ

になろう。


  6)遅浩田講演を 紹介した文章は、遅浩田が嘗て日本に対処する特殊兵大隊を編成し

たが、平和な時代には不要として解散させられたとし、日米が絶えず中国を刺戟する悪し

き結果を招いたと述べている。
中国軍が何を目指しているか、平和惚けしては居られない。

  →遅浩田の問題講演「米國打倒、日本殲滅」 (「台灣の聲」【全譯文】12.30/15:06):産經

新聞 12.27付掲載の伊藤正中国総局長の記事は、中国軍の長老遅浩田が 2005.4.の中

央軍委拡大会議で行った講演「戰爭正向我們走來」に触れている。


  以下に講演の日本語訳を掲げる(伊原註:訳文に手を入れてある)

(続く)