馬鹿な韓国、頓馬な朴槿恵(51)

以下、演説の要旨である。

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●韓国の国民を代表しアメリカの退役軍人の皆さんへ深い感謝を述べたい。

この議会にも朝鮮戦争に従軍した4人の現職議員がいらっしゃる(演説では名前を挙げ

た)が、韓国は皆さんに御礼を申し上げる。

その後の韓国の発展は、韓国人の努力の賜物だが、韓国の友達、特にアメリカの支援なく

してはあり得なかった。朝鮮戦争に始まり3代にわたって韓国の安全保障に貢献したモーガ

ン家(家族が会場に招かれていた)、そしてアメリカ人の友情へ韓国国民は深い感謝の念

を抱いている。


核兵器原子力


オバマ大統領のヴィジョンである核兵器のない世界は朝鮮半島から始まらなければなら

ない。

韓国は核拡散防止の原則に深くコミットしている。原子力発電に関しては、米国とパートナ

ーシップを組んで第三国に発電所を建設している。また現存の米韓原子力協定を近代的、

相互利益がある新協定へ改定しなくてはならない。


●米韓自由貿易協定(FTA


昨年3月に施行された同協定で米韓同盟は包括的な戦略同盟に近づいた。

米議会が韓国人プロフェッショナルへのビザの割り当てを増やせば、米韓経済に恩恵をも

たらすし、多くの職を生むことになる。議会の皆さんの支援をお願いする。

FTAは北米と東アジアを結び付け、共通のアジア太平洋市場を築く土台となる。またFTA

アメリカのアジア回帰政策を支えている。


●将来への構想


過去60年の秀でた実績の上に、米韓は朝鮮半島の平和、北東アジアにおける協力関係そ

して世界の繁栄という未来へ向けた道を共に歩むが、それを導くのは3つのヴィジョンである。

1)朝鮮半島における永続的な平和、そして将来における統一のための基盤を築く。

韓国は北朝鮮の脅しに対し断固として、しかし冷静に対応している。アメリカ他のパートナ

ー国との協力体制を強化しており、韓国の経済や金融市場は安定している。


韓国政府は、北朝鮮の挑戦に十分対応する力がある。韓国は強固な同盟関係の後ろ盾が

ある。いかなる北朝鮮の挑発も成功することはない。


韓国は朝鮮半島における信頼構築プロセスを進めてゆく。韓国は北朝鮮核兵器を持つこ

とを受け入れないが、それと北朝鮮国民に対する人道支援は結び付けない。人的交流や

協力を通し徐々に信頼関係を築き、耐久的な平和といずれは南北統一を目指す。


北朝鮮は、核兵器開発と経済成長という二つの目標を同時に達成しようとしているが、そ

れは無理である。


60年前に非武装中立地帯が設置されたが、今日DMZは世界でも最も武装された地帯で

ある。私はここに国際公園を造ることを提案する。


2)
二つ目の要因は、朝鮮半島を超えて北東アジア全域に平和と協力の仕組みを作ること

である。


地域の経済はますます重要になり、一層結びつきが強くなっている。
しかし歴史に根差し

た確執はますます深くなっている。過去に目をつぶる者は未来を見ることはできないと言

われる。これは今現在の問題である。しかし、更に大きな問題は未来である。過去に何が

起きたかを正直に認められなければ、明日はあり得ない


北東アジアでは経済面の相互依存が深まっているのに、政治や安全保障分野での協力が

遅れているのを是正するために「北東アジアでの平和と協力構想」を提案する。アメリカと

北東アジア諸国は、環境問題、災難救助、原子力の安全管理、テロ対策などからはじめ、

信頼を築いていける。構想は、米韓同盟にしっかりと根差すものであり、またオバマ大統領

のアジア太平洋地域へのリバランス政策を強化する。北朝鮮を招いてもよい。


3)
三つ目の段階は朝鮮半島、北東アジアを超え世界へ広がるものである。


幸せを目指すことは、アメリカの独立宣言にも書かれているが、米韓同盟はより幸せな世界

を目指すべきと考えている。共に平和と自由を切り開いて行く。この精神に基づきテロや核

拡散防止、国際金融危機などグローバルな問題へと協力分野を広げている。共に自由、

人権、法による統治といった普遍的価値を広めてゆく。


朝鮮戦争以来、我々の同盟は北からの脅威や挑発に対応することが中心であった。

しかし、今後は平和で幸福、そして統一された朝鮮を目指さなくてはならない。


オバマ大統領は(企業家精神を支援する)スタートアップ・アメリカ・イニシアティブを描い

た。創造的な経済をめざす私の戦略をもって、両国が一緒になって若者の創造力、情熱、

そしてやる気をより明るい未来へと導くことができる。共により豊かで安全、幸福な未来を

目指す。過去60年の間に自由、平和、未来と希望の賛歌はずっと響き渡っていた、そして

今後も鳴り響き続ける。


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以上の内容の演説は、非常に好意的、熱狂的に受け止められた。聞き取りやすい流暢な

英語で行われ、39回も拍手を受けている。演説後サインを求める議員もいたほどである。


演説はアメリカへの感謝を表し、自国の努力と実績をのべ、米韓同盟の実績と未来を描き

二国間の協調を印象付け、韓国との関係が米国にも利益をもたらすことを強調し、アメリカ

人の心をとらえている。朝鮮戦争で戦った議員に名指しで感謝し、3代に渡って韓国の安全

保障に貢献した軍人一家を会場に招待するなどは、いわば大統領の一般教書演説のフォ

ーマットであるが、間違いなく議会や国民にうける。


朴大統領の訪米目的は、オバマ大統領と信頼関係を築くこと、北朝鮮政策の支持を得る

こと、そしてアメリカからみた韓国の同盟国としての価値を高めることであったが、特に最初

の二つの目的は成功したといえる。また三つ目に関しては、朴大統領が掲げた構想はこれ

からの展開次第だが、議会での熱狂的な歓迎をみても、朴大統領が好印象を残したこと、

また経済や文化の面で韓国の存在がアメリカで大きくなっているのは間違いない。FTA

成果を述べ、韓国というと北朝鮮というイメージを変え、アメリカにとっての韓国の経済的価

値も強調している。


訪米成功の最大の要因は、朴大統領とオバマ大統領が気が合ったことである。オバマ

氏は”No drama Obama”といわれるように、おもしろくないほど冷静であるが、朴大統領も

非常に落ち着いた、静寂さを感じさせる。大統領就任直後から北朝鮮の脅しが続いている

ことを考えると、その静かな自信は、非常に印象的であった。オバマ大統領は朴大統領の

物事の核心に集中する力、自制心、そして率直さに非常に感銘を受けたと言われる。


北朝鮮に対してもタフではあるが、浅はかな行動はとらないという安心感を与えた。李前大

統領とオバマ氏は非常に密接な信頼関係を築いたが、対北朝鮮でも「戦略的根気」政策を

共有した。朴大統領は北からの攻撃には反撃するとはっきり述べる一方で、北朝鮮が誠実

さを示せば手を差し伸べることも明らかにしている。この信頼構築政策にオバマ氏の支持

を得た。


いわば「日本問題」が、オバマ・朴会談で取り上げられたのは、日本でも報道されているが、

この演説でも日本という言葉はなかったものの、過去を認めなければ明日はない、という

部分は明らかに日本を指しており、日本の姿勢が日韓や日米韓関係を悪くするだけでなく、

より広い北東アジア全体の平和と協調構想の妨げになっていると示唆している。ホワイトハ

ウスや議会の同情はあきらかに韓国にあり
、今後日米韓の北朝鮮対策協議などが進まな

い場合、日本の責任が問われる恐れがある。


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以上、NPO法人岡崎研究所の情報分析から加瀬みきAEI客員研究員の報告を参考にさせ

て頂いた。

http://blogos.com/article/63786/

 

朴槿恵はアメリカの議会で、こんなことをしゃべっている。これは明らかに日本を名指しした

物と思われるが、実際には、この内容は朴槿恵に向けられなければならないものだ。韓国

や中国こそが過去に目をつぶっている。目をつぶると言うよりも、過去のヒストリーを捏造

日本を貶めている

(続く)