ちなみにこの項で言及されている項目を、若干の追加項目を入れて時系列に並べてみる
と、次のようになる。
1983(S58).07.00 吉田清治「私の戦争犯罪-朝鮮人連行」(三一書房)出版。
1985(S60).00.00 「マリアの賛歌」増刷版が出版。後書きに深津文雄(かにた婦人の村の牧師)が、「石の叫び-女の地獄」と言う捏造した城田さんの言葉を、書き込んでいる。
1986(S61).00.00 TBSラジオ「石の叫び~ある従軍慰安婦の記録」。強制連行的な発言に捏造されている。
1990(H2).00.00 韓国KBSテレビのドキュメンタリー「沈黙の恨」放送。内容は捏造・虚偽に満ちたものであった。
1993(H5).07.19 衆院選挙で、自民党は過半数割れの大敗
1993(H5).07.26~30 朝鮮・韓国のソウルで行われた16人の朝鮮人・元慰安婦の聞き取り調査
1993(H5).08.04 「河野談話」が発表される。
1993(H5).08.05 宮澤首相・河野官房長官の政権が、総辞職
このように見てくると、吉田清治がなぜあのような捏造の虚偽話を作っていったのか、はな
はだ疑問が沸いてくる。果たして共産勢力側からの何らかの働きかけもなかったのか、疑い
も湧いてくるというものである。そして朝鮮・韓国側は周到にでもないかもしれないが、何ら
かの意図の下に深津牧師に何らかの働きかけをしたのかもしれない。
そしてころあいを見て韓国KBSテレビが、それを煽っていった。
しかも衆院選挙では自民党は大敗をしている。朝鮮・韓国の働きかけが深く静かに、日本
国内に進行していたものとも考えられる。
お人好しの日本の政治家達は、この朝鮮・韓国からの攻略に、まんまとひっかかかってしま
ったモノであろう。
事実、朝鮮での聞き取り調査から河野談話が発表されるまでの期間は、4日しかない。
これは出来レースの何ものでもない。日本側はこの聞き取り調査の裏づけ調査などする暇
もなく、またその気もなかったように思われる。だから駄目なのだ。全く甘すぎる、河野洋
平は。
次に元慰安婦たちの証言のデタラメ振りを示そう。これも、「WiLL」2014年5月号の『スク
ープした記者だからこそ書ける「慰安婦報告書」の嘘とデタラメ』(阿比留瑠比氏)のなかに
でてくるものである。
デタラメ証言①
『大阪、下関、熊本、台湾など戦地ではなく、一般の娼館破ってもそもそも慰安所がなかっ
た地域で働いたとの証言。
昭和九年にサイパンやパラオで慰安婦にされたとの証言もあるが、先の大戦の影すらなか
った頃であり、考えられない。』
デタラメ証言②
『金学順氏
訴訟の原告の一人で、朝日新聞が平成三年八月に取り上げて慰安婦問題が日韓間の政
治問題となるきっかけとなった。
金氏は同年十二月に日本政府を相手取って起こした慰安婦賠償請求訴訟の訴状では、身
の上について次のように記している。
「金泰元という人の幼女となり、十四歳からキーセン学校に三年間通ったが、一九三九(昭
和十四)年、十七歳(数え)の春、『そこへ行けば金儲けがができる』と説得され、養父に連
れられて中国に渡った。小さな部落に着き、養父とはそこで別れた。中国人の家に将校に
案内され、部屋に入れられ鍵を掛けられた」
ところが、日本政府の聞き取り調査には全く異なるストーリーを語っている。
「数え年十七歳(一九四一年春頃)の時、少女供出の噂が広まり、養父と満州方面に逃げ
た。べ北京の食堂で食事を終えると、いきなり軍人が控えており、肩に星を二つ付けた将
校風の軍人に連れていかれた」』
デタラメ証言③
『黄○○氏
挺身隊問題対策協議会などが行った調査には「工場に仕事に行けば金が儲かる」と騙され
たとの主旨を述べ、写真家の伊藤孝司氏のインタビューにも「面(村)長から、工場の『募
集』の話が来ました」と語っているのに、日本政府の調査には、
「十五歳で養女に言った。十九歳の時、養い親の家に白い『令状』が来た。面(村)の班長
は、『天皇の命令である。命令に逆らえば、家族全員が反逆罪である』と言い、(娘の)供出
を断ることは不可能だった」』
この「金学順」については、当ブログでも2014.5.26のNO.125から2014.5.30のNO.129
で、詳細に言及しているのでご承知のことと思う。あまりにも悪名が知れ渡っている。
実際には、この「WiLL」の論考の本文には、暴力を受けた場面の悲惨な状況が述べられて
いる。しかしこの証言は真実のものとはとてもじゃないが、認めることは出来ない。しかし宮
澤や河野はこれらの証言に、あっけなく騙されてしまったのだ。まあ、騙すように悲惨な状
況を捏造したものなので、衝撃を受けるのも止むを得なかったかもしれないが、まともな政
治家ならそれが捏造されたものであることは、すぐさまわかった筈だ。
だから、何度でもいうが、検証作業は必要となるのだ。そして(現状でも)それがデタラメであ
ることが分かる物であるのだが、政府による検証結果で、河野談話の否定に繋げなければ
ならないのだ。国際問題となっている以上、そのような厄介な過程を経なければならない、
と言うことだ。
また朝鮮人慰安婦に関しては、昨年元慰安婦たちが、橋下市長の発言に対して異議を唱
えようとしたが、結局は自分達の嘘がばらされるのを恐れて、橋下市長との議論は避けて
逃げ帰ってしまったことがあった。このことも小生のブログ2013.5.25~5.29の「橋下市長、
がんばれ!」(NO.8~NO.12)などでも述べているので、参考にして欲しい。
(続く)