日清戦争開始120年に考える。(3)

先に挙げた習近平の中国の夢の実現方法を良く眺めてみると、真っ先に「科学的発展」が

必要となっている。


科学的発展
軍の近代化海洋強国の建設特色ある社会主義中華民族の偉大な

復興
個人の夢の実現
 が習近平が考えている道筋なのであるから、何としても科学的に

発展している国と付き合って、その技術を盗みたいと思っているはずである。


そこで候補に挙がってくるのが、わが日本である。だから何とかして中国サイドから、日本

に近づいてくるはずである。そして安易に日本の先端技術や偉大な復興に必要と考えられる

工業技術などを、手に入れたいと考えている筈である。


だから今は、日本を散々脅かしている最中なのである。強面で脅かしておいて、猫なで声で

話しかければ、日本などはすぐにでも胸襟を開いてくれると、中国は踏んでいる筈だ。


だから中国は最新鋭の戦闘機を、無防備の日本の情報収集機に幅寄せをして、嫌がらせ

をしているのではないかと、小生は勘ぐっているのである。


それにはもう一つの意図がある。それは海洋権益の確保は、「革新的利益」であるからで

あり、それを確保するためには空軍力が必須となると考えているのである。

 

中国軍機異常接近 海洋権益の確保へ、空軍が方針転換
2014.6.11 23:50

 東シナ海上空で自衛隊機に異常接近を繰り返した中国軍のSu27戦闘機は、いずれも空

軍機とみられる。中国空軍の馬暁天司令官は、空軍の任務を伝統的な国土防空から、「

洋権益の保護
」に踏み出す方針をさきごろ明らかにしており、度重なる危険行動の背景には

海に活動の舞台を移す中国空軍の方針転換があるとみられる。


 中国筋によると、中国の沿岸空域では、これまで海軍航空隊が主に迎撃任務を担って

きた。旧ソ連などの地上侵攻に備えてきた中国軍では、空軍は装備、運用のいずれでも、

陸地上空での防空と地上軍の支援を主に担ってきた経緯がある。

 4月2日の中国軍機関紙「解放軍報」に掲載された論文で、馬空軍司令官は「海洋権益の

保護
に向けた空中での行動を十分認識すべきだ」と述べ、航空戦力の運用を「海洋強国

の建設
」に振り向けるとしていた。

 さらに、馬氏は、任務の柱を保守的な「国土防空」から、海上での脅威排除に向けた「攻め

と守りの兼備」に踏み出す方針を表明。「海上で核心となる軍事能力を作り上げる」と宣言し

ていた。

 昨年3月には、山東半島沖の黄海洋上で中国空軍のSu27戦闘機が訓練中に墜落。同月

習近平政権の発足と前後して、中国空軍が海の上で活動を強めていた可能性が出て

いる。

 中国空軍の方針転換を受け、今後も空軍機による危険な挑発行動が繰り返される可能

性が高い。(山本秀也

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140611/chn14061123500013-n1.htm

 

中国空軍も、本土防衛から「海洋権益の確保」に重点を移し変えたのである。だから洋上で

の活動が活発となる。その結果が、自衛隊機への異常接近となって現れたのである。

だからこの異常接近自体は、そのパイロットの独自の考えでの行動などではなく、部隊内で

はそんな事もよく話し合われているのではないかと、推定される。だから、非常に危険な事

なのである。

 

中国軍機また異常接近】2回とも同一機 自衛隊機の撮影で判明 「許し難い」菅長官
2014.6.12 12:59   
27plc14061212590016n1
11日に自衛隊機に異常接近した中国軍のSu27戦闘機(防衛省提供)

 防衛省の中島明彦運用企画局長は12日午前の参院外交防衛委員会で、中国軍Su

(スホイ)27
戦闘機が11日に東シナ海の公海上空で自衛隊機に2回異常接近した問題につ

いて、自衛隊機が撮影した写真で中国軍機の機体番号を確認した結果、異常接近を行っ

たのはいずれも同一の機体だったことを明らかにした。


 中国軍機の異常接近は5月24日にも2回行われているが、この際も接近してきたのは

Su27戦闘機だった。中島氏はまた、5月24日の異常接近が今回同様、同一機による連続

実施だとの分析結果にも言及した。ただ、5月24日と6月11日の異常接近は、いずれも

Su27戦闘機という同一機種ではあるものの、機体番号が異なっており、戦闘機自体は別

だった。

 これに関連し、小野寺五典(いつのり)防衛相は同委員会で、他国軍機の行動を撮影する

ため、異常接近を受けた航空自衛隊のYS11EB電子情報収集機などにビデオカメラを設置

する措置に前向きな意向を示した。「しっかり対応したい」と述べた。

 いずれも民主党白真勲氏に対する答弁。

 一方、菅義偉(よしひで)官房長官は12日午前の記者会見で、度重なる中国軍機の異常

接近に関し「極めて遺憾で許し難い。偶発的事故の発生につながりかねない非常に危険な

行為だ」と、中国側の対応を批判した。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140612/plc14061212590016-n1.htm
(続く)