VWは、e-upとe-Golfと言う電気自動車を持っているので、ZEV規制は、当分はこれらのEVで対応するつもりかもしれない。しかし航続距離はというと、e-upは130kmでe-Golfが140kmだと言う。かなり短い距離だが、そのためか、エアコンなどの電装品の電力消費を段階的に落とすモードが搭載されているという。これらのEVも正に近距離用途なのだ。まあ一般的にいって電気自動車と言えば、この程度でも十分に需要があると認識しておかなければならないのであろう。トヨタもEVを近距離用途だと馬鹿にしていないほうが良いかもしれない。それなりの需要があると思われるので、ZEV規制対応だけではなくてもそれようの(近距離用と限らずに)EVを売り出すことも必要なのではないのかな。まあそうは言っても、EVの航続距離の短さにはどのメーカーでも苦労しているようだが。
GMはデトロイトモータショー2015で、航続距離320kmの電気自動車のコンセプト車を発表している。名前は「Bolt」、PHEVのボルトは「Volt」で電圧のボルト、Boltはボルト・ナットのボルトで辞書を引くと電光・稲妻の意味があるので電気自動車はBoltとしたのではないのかな。
GMも加州の2018年規制対応を、着々と進めている。もちろんEVだけではなく、FCVにも注力している。巨大企業GMも、全方位対応のようだ。
320km走れて価格3万ドルが目標のシボレー電気自動車コンセプト【デトロイトショー2015】
(Clicccar) 2015年1月15日(木)06時00分
レンジエクステンダーEV(プラグインハイブリッドカー)の新型「シボレー VOLT」をデトロイトショーで発表したゼネラル・モーターズですが、ピュアEVのコンプリートカー「BOLT」も合わせて公開しています。
燃料電池車、ハイブリッドカー、レンジエクステンダーEVと幅広く次世代環境対応車を研究、市販や公道実験を行なっている巨人ゼネラル・モーターズ。
このコンセプトカー「BOLT」は、グローバルマーケットをターゲットに開発したEVを示しています。
アフォーダブル(手頃な価格)で、ロングレンジ(長距離走行可能)を目標とした「BOLT」。具体的には、3万ドル前後の価格で、200マイル(約320km)以上の航続可能距離を目標に開発しているということです。
それでいて、ボディ軽量化のために、アルミ・マグネシウム・カーボンといった軽量な材料を使う予定といいますから、それらの素材におけるコストダウンと量産性にも期待が高まります。
果たして、シボレーのEVは未来のモビリティにおいて、重要な柱のひとつになるのでしょうか。
http://autos.goo.ne.jp/column/288891/article.html
GM 燃料電池で累計300万マイル(約480万km)を達成
2014/05/21 06:03 by 塚田勝弘
次世代の燃料電池電気自動車(FCEV)でタッグを組むGMとホンダ。GMは2007年から燃料電池電気自動車「シボレー・エクイノックス」を使い、北米で「プロジェクト・ドライブウェイ」という実証実験を119台で実施。5000人以上のドライバーから燃料電池技術の機能と運転性能に関するフィードバックを得ています。
今回、GMは燃料電池電気自動車(FCEV)の実証実験において、水素を動力源とした公道走行で累積300万マイル(480万km)を達成したことを発表しました。
GMのグローバル燃料電池エンジニアリング担当エグゼクティブ・ディレクターであるチャーリー・フリース氏は「これらの燃料電池車は、7シーズンの冬と広範囲におよぶ環境条件を経験し、現実の世界でのドライバーの要求を満たすことができることを証明しています」と語っています。
昨年 GMは、2つの燃料電池関連のコラボレーションを発表しました。 2013年7月、 GMとホンダは、2020年頃の実用化に向けて、次世代の燃料電池システムと水素貯蔵システムを共同で開発するための長期的な提携契約の締結を発表。
さらにこの2社は、長期的な実行可能性や燃料電池自動車が一般ユーザーに受け入れられるために重要な燃料補給インフラを進展させるため、他の関係機関とともに取り組んでいます。
燃料電池車の開発を巡っては、GMとホンダ、トヨタとBMW、ルノー・日産連合とダイムラーとフォードなど、大手自動車メーカーの提携が進んでいますが、GMの強みは1960年代から進めてきた研究開発と実証実験にあるようです。
(塚田勝弘)
http://clicccar.com/2014/05/21/255733/
このように加州のZEV規制対応には、各社EVを主にしてFCVにも取り組んでいる。いまだこれと定まったものは無いように見える。トヨタもFCV一本槍ではなくて、EVにも注力しておく必要があるのではないのかな。
(続く)