『BMW i8』1917万円
【『BMW i8』の主な特徴】
・最大出力170kW/231ps、最大トルク320Nmの直列3気筒1499ccのBMWツインパワー・ターボ・エンジンを搭載
・電気モーターは定格出力96kW/131ps、最大トルク250Nmを発生
・システムトータルで最高出力266kW/362ps、最大トルク570Nmを実現
『BMW i8』は高性能マシンのスポーツ性を持ちながら小型車並みのすぐれた燃費効率を兼ね備えたプラグイン・ハイブリッド・モデル。『BMW i3』と同じく、LifeDrive構造を採用している。エンジンには最大出力170kW/231ps、最大トルク320Nmの直列3気筒1,499ccのBMWツインパワー・ターボ・エンジンを搭載。
このエンジンと、定格出力96kW/131ps&最大トルク250Nmを発生する電気モーターの組み合わせにより、システム・トータル最高出力266kW/362ps、最大トルク570Nmとなり、0-100km/hの加速は4.4秒を、EUテスト・サイクルでの燃費は2.5l/100km (100キロメートルを走行するのに2.5リッターの燃料を消費) の低燃費を実現している。
電気モーターのみでの走行の場合、最高速度120km/hまで走行可能で、最長35 kmまでゼロ・エミッション電気走行ができるほか、運動性能と効率性のバランスを最適化するコンフォート・モードによる走行では航続距離500km以上を可能にしている。
<関連情報>
http://news.goo.ne.jp/article/dime/trend/dime-2117674.html
i3は、純然たる電気自動車であり、航続距離は130kmしかなくしかも500万円もする高級車だ。決してエコカーなどと言われる車ではない。電気自動車もまだまだの段階だ、と思わざるを得ない。こんなことだと、EVの普及には、これらの課題(航続距離、価格問題など)を解決することが必須となる。さもなければ、EVの普及の拡大には行き届かないのでないのかな。
きっとBMWも、2018年モデルから加州のZEV規制の中規模メーカー(IVM:Intermediate Volume Manufacturer)の仲間入りをすることになるため、i3は2018年のZEV対策車としてアーバン・モビリティーなどと宣伝して、アメリカで売り出すことが主目的なのであろう。
だからBMWのi3が日本で、いや世界で売り出されたからと言って、電気自動車が流行すると言うわけではない。2020年になってもEVの普及台数は47万台で4.4%しか無いと言う予測がある。予測時点が2013年とちょっと古いが、ご一読願う。
2020年のエコカー販売シェア、EVは5%に届かず…野村総研予測
(レスポンス)
野村総合研究所は、日本、米国、欧州、中国の4極を対象にハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)のエコカーの2020年までの販売市場を予測した。
予測では、各国政府による規制、消費者の価値観の変化、自動車メーカー各社の戦略・計画を基にした独自の手法を用いて調査した。
世界4極の乗用車販売台数は、中国の経済成長による乗用車の大衆化などを背景に2020年には約6500万台と2012年対比約41%増加すると予想。このうち、エコカー3種の販売台数は、147万台から、7倍以上の約1100万台に拡大。乗用車に占めるエコカーの割合は、各国における燃費規制の強化や、電池コストの低減による販売価格の低下により、2012年の約3%から、2020年には約16%にまで拡大すると予想する。
エコカー3種それぞれの販売台数シェアについては、HVは2012年時点の93%から2020年には80%未満に低下し、代わりに電池価格の低下などの影響を受けて、PHEVが18%程度のシェアを占めると予測。一方、EVについては、航続距離の制約などにより販売台数が伸び悩み、2020年になっても、シェアは5%弱にとどまると予測している。
また同社は、2015年に販売開始が予定されている燃料電池車(FCEV)に関しても、自動車メーカー各社の戦略・計画などを基にした販売市場を予測。FCEVは2015年から販売市場が立ち上がり、2020年には世界4極で15万台以上に達すると予測。FCEVの市場拡大は、EVにとって、特に脅威になると見ている。
纐纈敏也@DAYS
http://news.goo.ne.jp/article/response/business/response-number-211063.html
次は、VWの電気自動車に話を移そう。2013年9月12日~22日の第65回フランクフルトモーターショーで一般公開されたe-up!とe-Golfである。
(続く)