このモニター調査は個人にi-ROADを貸し出して、その使い勝手などを検証しようとするものであったが、今年2015年の4月には、個人持ちではなくて乗り捨て方のワンウェイのカーシェアリングの実証実験を東京都心で行う、と言っている。まあ個人持ちとシェアリングする方法と、両方ともありだとは思うが個人持ちの場合には2人乗りの方が適しているようにも感ずるが、この超小型モバイルはどのように発展して行く事であろうか。
パーク24とトヨタ、超小型EVのカーシェアリング・サービス実験を東京で実施
櫛谷 さえ子=日経テクノロジーオンライン
2015/02/26 15:48
パーク24とトヨタ自動車は、2015年4月10日から9月末までの約6カ月間、トヨタの「i-ROAD」を使ったカーシェアリング・サービスの実証実験を東京都心部で実施すると発表した。i-ROADはトヨタがパーソナルモビリティと呼ぶ、超小型電気自動車(図1)。
図1 トヨタのi-ROAD
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パーク24が展開するカーシェアリングサービス「タイムズカープラス」の法人会員と、ポイントプログラム「TCPプログラム」の2ステージ以上の個人会員が利用できる。タイムズステーション有楽町イトシアでi-ROADを貸し出し、同所のほかタイムズ駒形第2ステーション、タイムズ東京ドームホテルステーション、タイムズ東京タワーサイド第2ステーション、タイムズパレットタウンパーキングステーションの5カ所で返却できるワンウェイサービスとなる(図2)。
図2 東京都心部の返却可能ステーション
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5台のi-ROADが用意され、同会員向けウェブ予約画面から空き状況を確認し予約する。利用料金は15分412円(税込)、利用時間は最長2時間半まで。パーク24は「新たな移動手段として定着する可能性のある超小型モビリティを、実証実験でより多くの人に体感してもらいたい」としている。
トヨタはフランス・グルノーブル市で2014年10月から3年計画で実施されている大規模なカーシェアリング実証実験にも参加しており、i-ROADと「COMS」計70台を提供している(図3)。図3 フランスの実証実験で使用されているi-ROAD(左)とCOMS(右)
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また日本では、公共交通機関と個人用の乗り物を連携させる交通サポートシステム「Ha:mo」の実証運用を2012年から実施中。愛知県豊田市の主要駅や公共施設などにステーションを設置している。
今回の実証実験は、Ha:moの一部を公共交通機関が発達する東京で行うことでもあり、利用者ニーズの検証、パーソナルモビリティの使い勝手や利用者の行動パターンの変化など、モビリティの適性を検証するとしている。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20150226/406246/?rt=nocnt
この試みは都会でのそれであるが、地方都市とか田舎での公共の交通機関がそれほど発達していない街での超小型EVの使い勝手も面白いのではないのかな、と感じている。まあ高齢化が進む社会での、ご老人の使い勝手が良いモビリティも必要となろう。
そんなこともトヨタとしては、考えていることであろう。
さてダイムラー、VW、BMWとドイツのEVの話をしてきたが、AudiのEVはどんなものであろうか。
Audiには、「R8 e-tron」と言うEVがあるそうだ。これは高性能なスポーツカーであるが、AudiもCO2を出さない工場をつくり、そこで電気だとか天然ガスなどをつくり、EVとか天然ガス自動車を世に出している。
R8 e-tronのほかにPHVのA3 e-tronやA3 g-tronなども世に出している、と言う。
(続く)