次世代エコカー・本命は?(111)

なんといっても親会社の東芝には、コンテナ型のシステム「H2Oneと言う太陽光発電を使い水を電気分解して水素を作り、その水素で燃料電池を動かして電気を作る装置がすでに出来ているからである。市販は今年の9月からのようなのでまだ発売前であるが、そのうちにこれが設置されてオンサイトでCO2フリーで水素が精製されることを期待しよう

 

電力供給サービス:東京に水素社会に向けた情報拠点、水素供給や燃料電池による実証実験も

201504160700分 更新

岩谷産業は東京都港区に「イワタニ水素ステーション 芝公園」を開設した。トヨタ自動車燃料電池車「MIRAI」を展示するショールームが併設され、純水素型燃料電池による電力供給の実証も行われるなど、水素ステーションの新たなモデル拠点となる。

[長町基,スマートジャパン]

 

 岩谷産業2015413日、東京都港区に燃料電池車(FCV)に水素を供給するインフラ設備「イワタニ水素ステーション 芝公園」を開設した(図1)。敷地面積は1097平方メートル。液化水素を外部からトレーラーなどで運び込むオフサイト型の供給方式をとり、液化水素貯槽、ドイツのlinde社製の水素圧縮機、蓄圧設備、ディスペンサーなどの設備を備えている。充填圧力は70MPa(メガパスカル、供給能力は340立方メートル/hで、1時間当たり6台の満充填が可能だ。水素の販売価格は「1kg当たり1100」(岩谷産業)としている


1 イワタニ水素ステーション 芝公園」の外観と併設されるショールーム内部の様子 出典:岩谷産業

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 今回設置された水素ステーションは都心に位置する施設として、景観などにも配慮した。純水素型燃料電池による電力供給の実証も行うなど、今後の水素ステーションのモデルとしての役割も担う。さらに「TOYOTA MIRAI ショールーム」を併設しており、トヨタ自動車FCVである「MIRAI(ミライ)」が展示される。トヨタグループの協力を得て映像などを使って車両や水素の特徴を紹介し、FCVの普及に向けた啓発にも活用できる施設となっている。

 岩谷産業1941から水素を取り扱っており、工業用圧縮水素・液化水素については製造から輸送・貯蔵・供給・保安までの一貫した全国ネットワークを築いてきた。同社はFCVや今後導入が期待される燃料電池バスの普及による水素需要の高まりに備え、商用水素ステーションの整備にも取り組んでいる。

 20147月には兵庫県尼崎市、同年10月には福岡県北九州市に商用水素ステーションを開設している。今後は埼玉県戸田市大津市、愛知県刈谷市山口県周南市大阪府関西国際空港山梨県甲府市、福岡県福岡市などに設置することを発表している。2015年度末までに合計20カ所を自社で整備する計画だ。この他に豊田通商大陽日酸3社で共同出資した移動式水素ステーションを運営する「日本移動式水素ステーションサービス」も設立しており、水素供給拠点の拡充に注力している。

 FCVの普及に向けては自動車自体の技術革新による性能の向上、低コスト化とともに、水素インフラの構築が大きな課題となる。水素供給事業者は2015年度末までに100カ所程度を目標に、4大都市圏とそれらをつなぐ高速道路沿いに水素ステーションの設置を進めている。

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1504/16/news026.html


この記事によると2015年度末までに、と言うことは20163月末までに、この日本で100カ所程度の水素ステーションが開業することになる、としている。とすれば燃料電池車の走行にはそれほど不便を感じなくなるのではないのかな。トヨタとしては、一日3台(年間250日稼動で700台)の生産では、とてもじゃないが需要には追いつかないことは、重々承知している。元町工場の組み立てラインなんぞはすぐにでも能増出来るのだか、いかんせん本社工場の「FCスタック」の方の能力増強は思うようにはいかないに違いない。


もともとトヨタも当初から能増は考えていた筈なので、これも予定通りの筋書きだと推察しているが、早々に能増を発表している。2015.2.9NO.51にはその能増のニュースを紹介している。


それによると2016年に年間2千台、2017年に年間3千台程度へ能増するという。しかしこれはもともと想定していたものであり、実際はこれを一年早だしするくらいの能増をしなければならないものと思われる。すなわち3千台は来年の2016年に達成しなければならないくらいの注文も来ており、2017年にはカリフォルニア州2018ZEV規制が適用されることになるので(秋以降ではあるが、2018年モデルを)4千台以上の生産をしなければ追いつかないものと思われる。何故かというと、対米輸出のほかに欧州にも輸出するつもりなので、小生は少なくとも2017年の夏以降には4千台ペース以上の生産・輸出が必要なるからである。

 

そんなこんなで、まだまだトヨタは忙しい日が続くものと、思われる。この能増のほかにも白金触媒の改善や更には白金の代替触媒開発人口触媒研究にまで手を広げてゆかなければならないからだ。その上この燃料電池の小型化にも取り組まなければならないと、きている。いくら手があっても足りない、と言った状況がここ当分は続くものと思われる。FCVだけではない、EVの方にも力を注がなければならない。更には「環境性能」もさることながら、「自動運転」にも気を配らなくてはならなくなってきている。これは大変だ。トヨタはクルマだから「愛車」と言う表現が出来る、と言っている。まあ、自分と共に在るもの、自分の意思通りに動いてくれるもの、操るもの、と言ったニュアンスが感じられるので、この「自動運転」とどう決着付けるか見ものである。だから「エコカー戦争」なのだが。

 

こんなことは他社も同じ状況であり、今までもこれ以上の忙しい経験をしてきているので、ある意味想定内のことではあるが、更なる頑張りを期待したいものだ。

 

しかし燃料電池車は本当に「エコカー」の本命か?と言った意見もある。値段が高すぎるのがネックだ、と言った意見だ。

 

エコカー本命競争、燃料電池車「ミライ」に未来なし

2015010315:23 aps5232(トトメス5世)

http://thutmose.blog.jp/archives/19892866.html

技術の粋を集めて「変なクルマ」を作っても消費者は買わない
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http://www.business-i.co.jp/CMSF/uploads/news/upload_4362.jpg
ミライcdb91fe2-s H m7T)

世界初の燃料電池自動車トヨタ「ミライ」が発売されマスコミは既に
成功が約束されたかのようなお祭り報道をしている。

しかし数年前に同じように華々しく登場した電気自動車は市場から
淘汰されようとしています。

マスコミや専門家が褒めるクルマには、碌なものがないのに定評がある。

(続く)