戦後70年談話はヒストリーで!(15)

なぜこのような事象が降ってわいた様に起こってきたのか。それは日本政府が、韓国との付き合いを止めることにしたことから、生じている。

 

日本政府が「なぜ韓国と付き合うことを止めたのか」と言うことは、明らかである。ありもしない「慰安婦問題」を、韓国が言い続けているからである。付き合うに足る国ではない、と言うこと。

 

今年は日韓国交正常化50周年である。50年前の1965622に、日韓基本条約が調印され、同年1218日に批准書が交換され両国の国交が正常化されたのだが、そんな記念すべき年に(小生は記念すべきとは思ってはいないが)朝鮮・韓国の朴槿恵は、何を考えてこんなことを仕出かすのであろうか。

 

とくに四月の安倍首相訪米のあと、首脳会談早期開催必要論が広がっている。反日好きで”安倍叩き”を続けてきた韓国メディアだが、このところの論調はほとんど一致して首脳会談の早期開催を政府に促している」とは、Voice 7月号(86頁)の黒田勝弘氏(産経新聞ソウル駐在特別記者兼論説委員)の一文である。

 

この発言が出てきた時期は、この文から推察するに、安倍首相の訪米後のことである。

 

と言うことは、2015.6.10NO.3でも記述しているが、朴槿恵は安倍首相の訪米を失敗に終わらせたかったので、このような「教科書問題」を(金をばら撒いて)米国で引き起こしたものである。

 

しかしながらこの工作は、「朝貢が少(鮮)ない馬鹿な国・朝鮮」と馬鹿にされていた韓国の朴槿恵の、完全な敗北に終わってしまったのである。

 

朝鮮・韓国にしてみれば、この日本政府の「米国教科書、記述訂正、削除要求」は、格好の攻撃ネタと見て、アメリカで最大の妨害工作に打って出たものであった。

 

この事を Voice 7月号(88頁)の黒田勝弘氏は、次のように述べている。

 

思えば不思議なことだが、韓国は今回の安倍首相の訪米に対し”妨害工作”に官民上げて狂奔した。その関心は訪米前から始まり、メディアはまるで韓国の首脳が訪米するかのような興奮ぶりだった。事実、韓国紙のワシントン特派員は「20135月の朴槿恵大統領がワシントンを訪れた時より忙しかった」(511日付『東亜日報』)と述懐している。

 

と言った状況だったのだ。黒田氏は次のように続けている。

 

最大の関心事は歴史問題だった。それも日米の歴史問題ではない。日韓の歴史問題である。端的にいえば慰安婦問題だ。特に安倍首相に米議会演説で慰安婦問題に関し、いかに謝らせるかだった。先のワシントン特派員は「安倍首相が第二次世界大戦中の日本軍慰安婦など過去史の蛮行を認め謝罪するかどうかは、既に韓民族の自尊心がかかった状態だった」と書いている。


そしてその間、韓国外務省の北米局北米一課は”米日課”といわれるほど米国での反日工作に励んだというのだ。


そのため韓国はまず安倍首相の国賓訪問ということにイチャモンを付けていたが、次は在米韓国人や親韓派の米議員などを動員し議会演説阻止に動いた。「アベに免罪符を与えるな」というわけだ。議会演説やむなしとなると、今度は演説に謝罪の文句を入れさせようと必死になった。


 

しかしながら429日(現地時間)に行われた米連邦議会上下両院合同会議での安倍首相の演説は、大成功であった。

 

このことも黒田氏は次のように述べている。

 

安倍演説には、韓国が要求してやまなかった「謝罪」は含まれなかった。関連部分は「戦後の日本は先の大戦に対する痛切な反省を胸に、歩みを刻みました。自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない。これらの点についての思いは、歴代総理とまったく変わるものではありません」となっている。日米関係は日韓関係ではない。これで十分だろう。

・・・・・・

安倍演説に対し直後の韓国マスコミは、自らへの癒しとして米国の親韓派議員や知識人を動員し不満と批判を語らせていたが、日韓首脳会談早期開催論を始めその後の韓国世論の展開を見るかぎり、とりあえず安倍首相の対韓外交は勝利したことになる。


 

更に韓国にとって誤算だったことは、中国の習近平が安倍首相と2度も会談を持ったことである。韓国としては、歴史共闘をしていた筈の習近平までもが日本との首脳会談に応じてしまったのだ。韓国は孤立してしまった。

 

だから先にも紹介したように、韓国メディアの論調は、日本との首脳会談の早期開催に雪崩を打って変わっていったのである。

 

ということも大事なことであるが、ここで小生が言いたかったことは、この「教科書訂正・削除要求」問題は、捏造に捏造を重ねた朝鮮・韓国の卑劣な妨害工作であったことを、日本国民として肝に銘じて記憶しておかなければならないと言う事を、示したかったことである。朝鮮・韓国は、付き合うに足る国ではない。放っておけばよい。

(続く)