ならず者国家・中国、アレコレ!(82)

しかした中国は米国の権威ある外交誌「フォーリン・ポリシー」にまで入り込み、「日本固有の尖閣諸島の米軍による防衛は米国の国益に叶わない」などと言うプロパガンダを流している。しかも今年の1月15日号に掲載されたと言う直近の出来事なのである。

 

中国共産党には確かな修正能力がある。だから間違いが判れば、すぐにでも修正してくるのである。だから怖いのである。南シナ海問題で四面楚歌でも、米国の世論まで共産党の味方に引き入れようと画策しているのである。だから100年マラソンなのである。

 

 

 

【湯浅博の世界読解】尖閣衝突「5日で日本敗北」 衝撃シナリオの裏に中国のプロパガンダ

2016.2.10 12:17

 尖閣諸島沖縄県石垣市)をめぐる日中衝突で「日本は5日間で敗北する」という衝撃のシミュレーションが、インターネット空間で飛び交っている。米外交誌「フォーリン・ポリシー」115日号に掲載された仮想シナリオの紹介記事である。特に国防総省に近いランド研究所が実施したとの触れ込みだから、その衝撃は余計に増幅された。

 原文にあたってみると、記事は2人の記者が連名で書いており、ランドが実施した詳細なシミュレーション報告ではない。本文も「ホワイトハウス地下の危機管理室ではなく、ランド研究所で専門家にたずねる形で行われた」と、ただし書きをつけている。

 5日間の初日は、日本人の右翼活動家が尖閣に上陸し、中国の海警に逮捕されるという前提ではじまる。2日目は、外交か警察案件のはずが、いきなり日本が護衛艦、戦闘機を派遣し、米国が駆逐艦や潜水艦をだして中国の軍艦とにらみ合う。

 3日目は、中国のフリゲート艦が射程内に入った空自機を機関砲で攻撃。交戦状態になって、海自艦2隻が撃沈される。4日目5日目は中国がサイバー攻撃で日米の送電や証券取引システムを破壊する。米国は潜水艦と航空機を増派して、海自艦隊の撤退を支援した。かくて尖閣は中国が確保して終わる。

 一読して、現実離れしていることに気づくはずである。活動家は日本の巡視船に阻まれるし、上陸できても中国側でなく日本側に逮捕される。2日目に米艦船が現場に出現した時点で、中国艦船は矛を収めざるを得ないだろう。交戦状態になっても、米軍や海自潜水艦の威力が過小評価され、米国が都市機能マヒに追い込まれて、報復に出ないことなど考えられない。

 2人の記者から取材を受けたのは、確かにランド研究所のシュラパク氏で、文字通り戦争ゲームのプロだ。元来、ランドのシミュレーションは、政府関係者を招いて行われ、綿密な研究分析の上に、多様な動きを検討し、独自の裁定を下すのが通例だ。ところが、記事にはそうした周到さはみられない。

 この記事に対する日本国内の反応にランドは、あくまで記者たちと東シナ海で考えられる可能性を短時間、議論したもので、ランドの公式シミュレーションではないことを強調している。

 なぜいま、シュラパク氏が絡んで記者2人が、米国の「巻き込まれ脅威論」のシナリオを発表したのだろうか。結果として、「米国が小さな無人島に関与して中国との紛争に巻き込まれ、米国の国益を損なう」という中国のプロパガンダに沿ったものになっている。

 最近、中国の対外宣伝は米欧紙への寄稿やシンクタンクを活用して、ソフトに語りかける手を使う。とかく世論は、目立った主張や甘いささやきに幻惑されがちだからである。この記事に効用があるとすれば、日本の安保法制に穴はないかを確認し、日米同盟の紐帯(ちゅうたい)を確認するよう促したことだろうか。

 外交誌の公表から12日後、米太平洋軍のハリス司令官が講演で、尖閣防衛について「中国の攻撃を受ければ、米国は間違いなく日本を防衛する」と述べて、クギを刺したのは妥当であった。

 しかもここ数年、ワシントンで発表されるアジアの戦略報告書の主流は「中国の軍事的台頭にどう対処すべきか」であることを銘記すべきだろう。(東京特派員)

http://www.sankei.com/column/news/160210/clm1602100008-n1.html

 

 

しかし間違えればしっかりと修正して、中国共産党政権は100年マラソンを遂行してくるのである。日本としてはこの中国の確固たる日本への侵略計画(100年マラソン)に対して、早急に、しかも具体的に対策を講じてゆかなければならないのである、ただいたずらに平和の世がよいなどと能天気なことを言っていないで、具体的な対策を講じなければならないのである。

 

現在日本は自分の国でさえも自分で守ること出来ない国に成り下がってしまっているのである。

 

あらゆる機会を使って言っていることであるが、日本は一刻も早く、核武装を含む自国を守る体制を作ることが必要である、いくらハリス米太平洋司令官尖閣は守ると言っても。

 

さもないとこの中国の100年マラソンに、日本は完全に負けてしまう。

 

負けてしまうということは、日本が中国の属国になってしまうということである。今のチベットやウィグルと同じ状況になってしまうということなのである。否、それよりもひどい隷属国家にされてしまう、という方が正確であろう。

 

 

 

「中国が尖閣諸島を攻撃すれば日本を防衛」 ハリス米太平洋軍司令官

2016.1.28 10:36

ハリス米太平洋軍司令官

 【ワシントン=青木伸行】米太平洋軍のハリス司令官27、ワシントンで講演し、中国公船が尖閣諸島沖縄県石垣市)の周辺の日本領海への侵入を繰り返していることについて、「(日本が)中国の攻撃を受ければ、米国は間違いなく日本を防衛する」と言明した。

 ハリス氏は尖閣諸島の主権問題について「米国は特定の立場を取らない」と、従来の米政府の見解を改めて示しつつ、尖閣諸島日米安全保障条約の適用対象であり、日本を防衛するとの立場を強調した。

 また、中国が滑走路を建設するなど、着々と整備が進められている南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島の人工島のうち、ファイアリークロス(同・永暑)礁について、「明らかに軍事拠点化しているか、軍事支援をできるように整備されている」と述べ、中国に対する強い警戒感を示した。

http://www.sankei.com/world/news/160128/wor1601280034-n1.html

 

 

中国は深く静かに、尖閣諸島攻略への準備を進めている。この状況をゆめゆめ

放置してはならないのである。あらゆる手立てで対策することが、喫緊の課題なのである。

 

 

尖閣】中国が尖閣諸島周辺で「静かにプレゼンス増強」 米議会諮問機関が年次報告書で警告…巡視・偵察活発化

2015.11.18 11:12

 【ワシントン=青木伸行】米議会の諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」は17年次報告書を公表し、中国が尖閣諸島沖縄県石垣市)の周辺海域で「軍事、民間の両面でプレゼンス(存在)を静かに増強し続けている」と警鐘を鳴らした。

 具体的には、尖閣諸島周辺で公船による巡視活動や、空軍の航空機による偵察活動などを活発化させていることや、東シナ海日中中間線付近でガス田掘削施設を建造していることなどを指摘した。

 中国が人工島を建設している南シナ海に関しては、「米中両軍による危険な衝突が起こる可能性が最も高い場所だ」と表明。フィリピンやベトナムが中国と武力衝突すれば、米国も関与を余儀なくされるとした。

 さらに、米政府は人工島の軍事拠点化を中止するよう圧力をかけているが「効果をもたらしていない」と、批判的見解を示した。

 中国による米政府と企業へのサイバー攻撃に関しては、「今後も激化するとみられる」との見通しを表明。攻撃を受けた企業が米国内法に基づき、窃取された情報をハッキングにより取り戻し、消去するなどの対抗策を取り得るか、検討するよう議会に勧告した。 一方、中国が開発を進める衛星攻撃兵器(ASATが実戦配備されれば「米人工衛星をあらゆる軌道上で脅かす」と警告。長射程の新型対艦巡航ミサイルの存在も、「米国が築いてきたアジア太平洋地域の安定を脅かす」とした。

http://www.sankei.com/world/news/151118/wor1511180019-n1.html

(続く)