続・次世代エコカー・本命は?(18)

とするとトヨタ、ホンダときて、次に特許件数の多い日産製のFCVが日の目を見ることになるのかな。日産はダイムラーとフォードと提携しているが、2017年にはFCVを発売するとかねがね言っていたので、来年には日産製のFCVが見られるのではないのかな。

日産、フォード、ダイムラーFCV開発で提携しているし、ホンダは同じくGMと提携しているし、2020年には実用的なFCVを発売するとも言っているが、ホンダが今回一年半後には一般販売を始めると言っているので、2017年末にはホンダ・GM共同開発車が一般販売されないとも限らない。

 

まあここら辺は、何がどう展開するかは、まったく目が離せない状況なのであろう。

 

次は現代自動車となるが、現在でもアメリカではリース販売をしているのと言うので、そのままの状態を続けるのではないのかな。

 

ここに挙がっている7社のメーカーは、何とかFCVを開発するだけの力を持ち合わせているものと思われるが、(現代自は自主開発可としているが)それでも現代自動車VWgrp+バラード)Grpは特許件数が少ないことから、既にFCVを発表してはいるが、一般販売はそれなりにむつかしいのではないかと(小生には)感じられる。

 

 

菅田正夫(すがた まさお)の後編の論考では、FCVの米国での特許出願件数が載っている。それによると、GMの出願件数が最も多いことになっている。

 


FCV
における米国特許出願数1位はGM

 201523日から開催された「水素先端世界フォーラム2015」(九州大学)では、GMジャパンのジョージ・ハンセン(George Hansen)氏(コミュニケーションズ/ R&Dサイエンスオフィス・ディレクター)が講演を行いました。同講演では、FCVの普及にはメーカー自身による開発・製造コスト削減努力に加え、行政の規制緩和補助金、インフラ整備などが必要との指摘があったとされています。さらに、20022012年までに「米国に出願された燃料電池関連の特許件数」が紹介されました(発表に基づき図2を作成)。それによると1位がGM2位がホンダ、そして3位がトヨタでした(図2)。

2:主な企業の米国燃料電池特許出願件数(2002年~2012年)(クリックで拡大)※)
FCV
特許USAl_km_fcv2_2   T s5nk

)「?」は特許件数記載がないため記入していない。また、特許の出願から公開までの期間は、原則として1.5年であるため、20152月の報告時点では2013年半ばまでの特許出願件数しか知ることはできず、出願年単位では2012年までが最新のデータとなっている。

 2013年に、GMはホンダとのFCVの共同開発を発表しており、両社の連合で、トヨタFCV関連特許群に対抗できる特許件数を持ったことになります。そして日産とは異なり、GMとホンダZEV規制対応策としてFCVを選択したことになります。

http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1504/21/news002.html 



 

ホンダはFCVを発表しているから、ZEV対策としてはFCVが中心となろうが、GMFCVを選択したと結論付けている。ただFCVZEV対策の中心となる事には違いはないのだが、これ一本と言うわけにはいかないのであろう。2%に相当する台数の生産が出来ればの話だが、当然EVにも参加してもらわなければその2%は埋められないのではないのかな。

 

先のEUでの特許件数での表では、BMWの特許件数は182件とかなり少ないので、BMWトヨタ燃料電池技術を借りることになるのであろう。トヨタ燃料電池技術と言うよりも、BMWのクルマの走行技術全般の哲学(ノウハウ)を吸収するのが目的の技術提携なのであろう、と小生は推測している。

 

 

トヨタ×BMW、スポーツカーの共同開発に両社とも強い意欲」トヨタ副社長

燃料電池技術や部品の軽量化で提携した日独のトップメーカーは、スポーツカーの共同開発も開始時期を決めるだけという蜜月ぶり

201631日(火)1856

 

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2月29日、トヨタ自動車ディディエ・ルロワ代表取締役副社長は、BMWとのスポーツカー車台の共同開発について、両社がかなり前向きだと明らかにした。ジャカルタで24日撮影(2016年 ロイター/BEAWIHARTA)

 トヨタ自動車<7203.T>のディディエ・ルロワ代表取締役副社長は29日、独高級車メーカーBMWとのスポーツカー車台の共同開発について、両社がかなり前向きだと明らかにした。ただ、共同開発に向けたスケジュールは未定とした。

 トヨタBMWはすでに燃料電池技術部品の軽量化で提携しており、スポーツカーの車台の共同開発にも乗り出す可能性がある。

 同副社長は、これら3つの提携プロジェクトはすべて非常に順調に進んでおり、スポーツカーについては双方が成功に向けて「強い意欲を持っている」とし、「あとはプロジェクトの開始時期を決めるだけ」と語った。

 

ジュネーブ 29日 ロイター]

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/03/post-4609.php

(続く)