続続・次世代エコカー・本命は?(2)

 

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先ず(A+2B)順位でベスト10を見てみよう。と言っても同順があるから15車種となっているが、その中には、1位プリウスPHV9位トヨタ燃料電池車ミライ、更には2位のテスラの電気自動車モデルXなどの新エネ車がランクされていることは、注目に値する。

 

トヨタ車が9台

マツダ車が2台

スバル車が1台

ホンダ車が1

外国車が2台 

 合計 15台

 

となっている。プラグインハイブリッド車燃料電池車、電気自動車が上位に入っていることは、評価できることである。昨年3位にランクされていたプリウスは、今年は29位とかなりランクが下がっている。日産の「ノートe-power」は16位、同「セレナ」は65位と、かなり低いランクになっている。

 

 

(1)の疑問

 

ランドクルーザー200は、総合評価Bは10満点であるが、合計点Aは53と低い。そのためA評価は26と振るわなかったが、A+2B評価は9と大躍進している。その差(9-26)-17である。

2017年版対比表によると、B10点ならA60点以上(←53)でもよいのではないのか。即ち個別評価項目の評価が、辛すぎるのである。53+7は必要であろう。エコ性能が3であることが、足を引っ張っている。マイカー的に考えれば、エコ性能は悪いのであろうが、このクルマはヘビーデューティヴィークルであるので、その車の立ち位置での性能評価をする必要があろう。そうすればこのエコ性能は3は、もっと高くなってもよいのではないのかな。一般的には、マイカーをサーキットレース場的には評価しない筈だが、それと同じことではないのかな。

 

または、B点10が甘すぎるのではないのかな、と言った疑問も出てくる。個別評価の合計点Aが53ならば、総合評価Bは10→8が妥当ではなのか、と言ったことも言わなければならない。

 

 

(2)の疑問

 

BRZGT-Rは、A評価の順位は43、(A+2B)評価の順位は32で、その差32-43= -11となり、順位は11番も上昇している。これもA点49が少なすぎる結果である。Aの割には総合評価B9が高すぎるのである。

 

Bの9を主とすれば、49+6=55くらいがA評価点となるのではないのかな。見るとエコ性能や安全性の評価が幾分低い気がするので、総合評価が9点ならここら辺を加点しておく必要があろう。

まあ島下氏は、これらのクルマを買っている(好ましく思っている)、ということであろう。と言うことは、「スポーツカー」として分類しているのであれば、純粋にスポーツカーとしての評価をすればよいのではないのかな。

 

例えば、コンパクトカー的な観点からではなくて、スポーツカーとしてのエコ性能の評価が必要となろう、とまあこんな疑問がかすめたのである。

 

 

(3)の疑問

 

ルノーメガーヌRS273トロフィ2も、合計点A48と総合評価B9との整合性が取れないのだ。

 

48とするとB7程度が妥当なところだ。B8でもよいが、B9であれば、Aは48+7=55程度はほしいところだ。

外国車として422万円もするのでかなり高価なクルマである。それでもB9を与えているということは、島下氏にとって相当の魅力があった筈である。それが、個別評価に反映されていないということに、いささか違和感を感ずるところである。数字で表すということは、そういうことであろう。

 

だから総合評価Bも、個別項目の評価に加えた方がよい、と言っているのである。

 

 

(4)の疑問

 

4番めの疑問は、ダイハツコペンである。A評価の順位68から(A+2B)評価の順位ぱ5612も上がっている。だから本当に良いクルマなのであろう。

 

まあこれも、A436~7=49~50程度は必要だったのではないのかな。そうすればB8と釣り合う。

 

 

(5)の疑問

 

次は日産にのフーガである。これはA48に対してB5と、低すぎる評価となっているが、A48であるならば、Bは5→7~8であろう。

 

ハリアーも全く同じである。A475→7が妥当ではないか。

 

この2車種に対して、島下氏は何か嫌悪感でも持っているのではないかな。

 

 

(6)の疑問

 

アバルト124スパイダーである。これもルノーメガーヌと同じ理由である。A40に対して総合評価Bの8は高すぎるのである。B8であれば、A409~10=49~50程度は必要となろう。外車には甘い、ということか。

 

 

(7)の疑問

 

最後に、レクサスのLSである。総合評価Bの3はあまりにも低すぎる。Aが46であれば、Bは7が妥当。

 

1,000万円前後もするバカ高いクルマである。そんなところから総合評価Bを3としたものと思われるが、このクルマは下々が乗る車ではない。バカ高くてもそれなりにステイタスのある金持ちが乗る車である。いわゆる(超)高級車として評価すれば、いくら何でも総合評価Bが3なんてことはない筈だ。少なくともA46と評価したのであれば、B7が妥当であろう。

 

島下氏にとって、よっぽど気に障るところがあったのであろう。でなければ、マーチと同じくB3などとする筈がない。

 

 

(8)の疑問

 

カローラアクシオプレミオである。カローラは昨年も総合評価Bは3であったが、クルマの機能、性能、使い勝手などを鑑みても、これは(いくらモデル末期だと言っても)あまりにも辛すぎる評価のように感ずるものである、ということを一言加えておこう。

 

 

と言ったところが2017年版間違いだらけのクルマ選びの疑問点である。

 

個別評価項目に総合評価Bも加えて評価する方が、なんとなく妥当性があるように感じられるのであるが、個別評価項目には「走りの楽しさ」とか「魅力度」なども入っており、総合評価Bを個別評価項目に加えること自体がおかしいとも、感じている。

 

しかし数字で評価されているので、どうしても計算してしまうのである。来年は合計点Aと総合評価Bとの間の整合性をとってもらいたいものである。

 

でなければ、個別評価項目をも少し精緻にされた方がよかろう。クルマの素人にはこの関係は難しすぎる。

(続く)