続続・次世代エコカー・本命は?(50)

COP22は、2016.11.7~11.18の間に開催された。モロッコのマラケシュで開かれたこの会議COP22は、「バリ協定」を実施するためのルール作りが目的であった。ルール作りは2020年までに完成する。これに基づいて各国は、2020年以降の自国のCO2の削減を遂行してゆかなければならないものである。ただ先に挙げた各国の目標には、法的拘束力はない。

 

 

COP22マラケシュ会議が終了 軌道に乗った「パリ協定」のルール作り

公開日:2016/11/19

アフリカのモロッコ、マラケシュにおいて2016117日から18まで開催されていた第22国連気候変動枠組条約COP22)及び第12京都議定書締約国会合(CMP12)が終了しました。21世紀末までに、温室効果ガスの排出をゼロにすることを世界が約束した「パリ協定」が発効して、初めての国際交渉となった今回の会議。交渉は最終日の深夜まで続きましたが、期待されていたパリ協定のルール作りは、無事にスタートすることが決まりました。また、最後には2017年の次回COP23は、世界で最も深刻な温暖化の脅威にさらされている国の一つ、フィジーがホスト国となることが決まりました。

期待された成果を挙げたCOP22マラケシュ会議

今回開かれたCOP22では、会期途中の1115日より、パリ協定第1回締約国会合(CMA1)も開催されました。

一連の会議において、期待された成果は主に二つありました。

  • パリ協定のルール作りの作業計画が明確な終了期限を持って具体的に決まること

  • パリ協定をまだ批准できていない国を含めてすべての国がルール作りに参加できるようにすること(つまり、ルール作りが終了するまでパリ協定第1回締約国会合を中断するなど)

この決定を目指す交渉が、各国政府の代表たちにより2週間続けられました。
その結果、次の流れが確認され、取り決められました。

  1. CMA1は中断の手続きを取る

  2. 2018年のCOP24までにパリ協定のルール作りを完了させ、

  3. その時にCMA1を再開

  4. このCMA1で、協定のルールを採択する

  5. 2020年にパリ協定の取り組みがスタート

つまり、パリ協定は必要なルール作りを2018年までに終え、予定通り2020年に始動する準備が整うことになったのです。

COP22マラケシュ会議は期待された成果を無事に上げたといえるでしょう。

また、COP22ではその最後に、2017年の次回ドイツ・ボンでのCOP23について、温暖化の悪影響に最も苦しんでいる国の一つ、南太平洋の島国フィジーが議長国となることが決まりました。

(以後略)

 

http://www.wwf.or.jp/activities/2016/11/1346519.html

 

 

これで一応「パリ協定」なるものが何たるか、おわかり頂けたことと思う。それだけ地球温暖化対策は大変なもので、喫緊な課題となっているということである。CO2の排出を押さえるために、日本は何をしなければならないのか。

(続く)