続続・次世代エコカー・本命は?(125)


それによると、豊田社長の試乗後の感想は「EVだね……」の一言だったそうで、走りにこだわる豊田社長には響かなかったようです。

確かに電池とモーターが主のEVの場合、これまでのエンジン車のようにスポーツモデルとしての味を演出しづらいのは明白で、クルマ好きの顧客に満足度を提供するには、その方面の研究がかなり必要になると予想されます。両社長は「EVでもブランドの味を出し、走る喜びを感じられるようにする」としており、「決して車をコモディティー(汎用品)にはしたくない」と強調。

 


 

おりしも欧州では、VWディーゼルエンジン不正問題発覚を機に、フランス英国2040までにガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する方針を表明。

中国インドなどもEV優遇策を鮮明にするなど、国策としてエンジン車からCO2を排出しないEVへのシフトを加速させており、バッテリー容量に起因する航続距離の少なさなどを背景にEV開発を後回しにして来た両社にとっては、対応が急務となっています。

今回のトヨタマツダの提携強化が、今後どのように商品に反映されるのかが大いに注目されます。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTAMAZDA

 

 

 

https://clicccar.com/2017/08/06/499136/2/

 

 

 

2015.5VWディーゼル車の排ガス不正発覚から、世の中は一気にEVへと流れが変わっていったわけだが、それに輪をかけたのが同じ年の2015.12.12の「パリ協定」であった。

 

VWの排ガス不正は、トヨタHVの燃費性能の良さに対抗するための窮余の策であった、とする新聞記事もあった訳であるが、結局はそのHVの性能の良さのために世の中はEVへとまっしぐらとなってしまった、と言っても過言ではない。

 

自業自得と言うわけでもないが地球温暖化対策のために、CO2を排出するクルマは毛嫌いされるようになり、HVDieselも次世代環境車の地位から陥落してしまった。スバルがディーゼルの販売を止めると言いだしているのも、合点がいく。

 

そこでHVトヨタClean Dieselマツダは、ハタと困ってしまった訳だ。両社が得意とするこの技術では、CO2はゼロとはならない。どうしてもEVを走らせることをしなければならなくなってしまったのだ。

 

溺れる者藁をも掴む」思いで、と言ったら大変失礼にあたるが、両社とも藁に例えられるような頼りない会社ではない(EVではそうかもしれないのだが)が、傍(はた)にはそんな感じてEV開発での協業を決めたのではないのか、と思われてしまうかも知れないのだ。

 

遅くとも2020年の初めには、きちんとしてEVを発表してもらいたいものである。これでも相当遅れているのではある。

 

クルマ業界には、EVの他にも、つながるクルマIoTAI、自動運転、シェアリングなどと言った従来のクルマの常識から変革を迫る要素が目白押しである。

 

何もEVだけにかまっていられないのだが、トヨタをはじめ日本の、世界の自動車屋は、この先どんな変革を遂げてゆくのか、見ものである。

 

果たして「次世代エコカー」はどんな変革を成し遂げてゆくのであろうか。そうなると、とてもじゃないが小生の手に負えるものではない。とは少し大袈裟ではあるが、とてもじゃないが先行きを見守るしか、小生には手はないのである。

 

それまでは一寸この筆を止めよう。(2017.9.5 1:03

 

 

と書き終えたつもりであったが、2017.9.6新型リーフの発表があったので、それを追記しておこう。

発表はあったが、発売は日本では2017.10.2で、北米や欧州では2018.1には始めると言う事のようだ。

(続く)