東京新聞・「加計」疑惑記事の大疑惑(6)

さて問題のこの文書には何が書かれていたのであろうか。

 

この写真の文書の文字を苦労して読んでみると、次のように書かれている。

 

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朝日新聞digitalには、もっと鮮明なものがある。) 

 

大臣ご確認事項に対する内閣府の回答

 

・設置の時期については、今治市の区域指定時より「最短距離で規制改革」を前提としたプロセスを踏んでいる状況であり、これは総理のご意向だと聞いている

 

規制緩和措置と大学設置審査は、独立の手続きであり、内閣府規制緩和部分は担当しているが、大学設置審査は文部科学省。大学設置審査のところで不測の事態(平成30年開学が間に合わない)ことはあり得る話。関係者が納得するのであれば内閣府は困らない。

 

・「国家戦略特区諮問会議決定」という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか。平成304開学に向け、11月上中旬には本件を諮問会議にかける必要あり。

 

(赤字部分は判読できるが、茶色部分は黒影で読めなくしている。)

 

 

この朝日新聞2017.5.17の朝刊スクープと報じたこの写真は、拡大しても実に読みづらい上に、黒い円形のクラデーションが掛けられており、全文が読めない。

 

甚だ具合が悪いものである。これは明らかに、何らかの意図がある提示の仕方なのである。

 

上記の解読文章の赤字の部分を、朝日新聞は、際立たせたかったのであろう。

 

これを読めば、安倍総理がお友達の加計孝太郎氏の加計学園に対して、今治市獣医学部を設置することに便宜を図ったかのように感じられる、そんな表現である。

 

もしそうであれば、なぜ全文を読めるように示さなかったのか、と言う疑問がわいてくる。

 

この黒色で読めなくした部分には、「総理からの指示に見えるのではないか。」と書かれていたのである。

 

これは、「総理のご意向」と言っておけば、「総理からの指示に見えるのではないか。」と文科省は判断してくれる筈だ、と提案しているものである。

 

即ち「総理からの指示はなかった」から、こういう書き方をしたのである。

 

朝日新聞としては、癒着などなかったにも拘らず、総理と加計孝太郎氏との癒着があったと言う筋書きでこの加計学園問題を運んでいきたかったので、この都合の悪い部分をワザと黒影で隠したのである。

 

癒着があったと言う証拠として、朝日新聞ともあろう新聞社が、こんな何処の誰が書いたのかわからないような文書しか使えなかった、しかも捏造して報道していると言う事自体が既に癒着がなかった証明なのである。

 

これこそ朝日新聞がよくやる捏造で、『読者には「お友達がかかわっていた」「”ご意向”があった」と刷り込まれていく。朝日が報じればテレビも追従する傾向があるので、どんどん広がっていった。』と言う事なのである。これは、「Hanada10月秋桜」での文芸評論家「小川榮太郎」の表現である。

 

将にその通りで、朝日はこのことを意図して敢えて捏造して、虚報を流したのである。

 

ネットで探してみたら、この「大臣ご確認事項に対する内閣府の回答」なる文書の全文が見つかったので、次のそれを示す。

 

 

これには「サブ表題」が付けられていて、写真のものとは少し異なるが、写真の文書そのものと同じであろう。

 

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http://www.ourplanet-tv.org/files/17061505.pdf

 

 

だから文書管理は大切なのである。これでは誰でも、勝手に、何でも書けてしまう。最低限文書には、

 

1. 行政文書には、表題、作成日時と製作者の所属・氏名がなくてはならない。

2. 行政文書としての上司の認可を受けなければならない。

3. 行政文書としての配布先や宛先がなければならない。

4. 行政文書として、文書番号を付与しなければならない。

5. その他

 

などの要件が必要となるのである。

 

菅義偉(すがよしひで)官房長官日付がないといった理由で「出所不明の怪文書」と断じた」と言う事は、至極当然のことなのである。