東京新聞・「加計」疑惑記事の大疑惑(8)

その前に共産党小池晃が、ツイッターで、何の確認もしないまま、馬鹿なことを嘯いているのを見つけたので、それを紹介しよう。

 

こいつも政治家でありながら、こんな朝日新聞の虚報に飛びつくなどと言う政治家にあるまじき行為をすると言う事は、全くの頓馬なのであろう。政治家の資格無し、である。最も共産党は自分の都合が悪くなればすぐに嘘をつくし、自分の都合の良いように嘘もつく政党なのであろう。まあ共産党はその教義から判断すると、一種のテロリスト集団であるから、注意するにしくはない(に越したことはない)。2016.6.27の小生のブログ「共産主義(者・党)は日本を滅ぼす」を参照のこと。

 

 

小池晃

 

@koike_akira

「大臣ご確認事項に対する内閣府の回答」という題名の文書には、「これは総理のご意向だと聞いている」と記されている。 これは決定的ですね。 加計学園の新学部「総理のご意向」 文科省に記録文書 asahi.com/articles/ASK5K… pic.twitter.com/DNeBVeJ29o

13:35 - 20175162017/05/17

https://twitter.com/koike_akira/status/864579973796909056

 

少し横道でもないが、反れたので、東京新聞の次の連載(4)戻ろう。

【社会】

<検証「加計」疑惑>(4) 住民不在の大学誘致

2017920日 朝刊


加計学園が来春開学を目指し、急ピッチで建設が進む岡山理科大獣医学部の施設=愛媛県今治市

 

 切り開かれた丘陵地に、組み上げられた鉄骨がそびえ立つ。愛媛県今治市では、加計(かけ)学園が来春開校を目指す岡山理科大学獣医学部のキャンパスが姿を現しつつある。

 着々と工事が進む一方、大学設置の認可は保留となり、いまだ開校の見通しは立っていない。

 「小さい頃から衰退していく町を見てきた。せっかくのチャンスなのに外からワーワー言われている感じ」。市内で働く鳥生斎(とりうひとし)さん(25)は、獣医学部新設を巡る中央の騒ぎに複雑な思いをのぞかせる。

 人口減少の波は、タオル造船の町で知られる今治市にも迫っている。一九八〇年代には二十万人近くあった人口は今や十六万人ほど。中でも深刻なのが若者人口の流出だ。

 市の中心部にある商店街は多くがシャッターを下ろしたままで、通る人の姿もまばら。「都会に就職したら戻ってこない。店主が年を取ったら店も終わっちゃう」。陶器店の西原征一郎さん(73)は寂しげに話す。

 今治市にとって、若者を呼び込める大学誘致は四十年来の宿願だった。市は加計学園のため三十七億円の学校用地を無償譲渡し、施設整備費百九十二億円のうち九十六億円を補助する。

 今治市に限らず、大学誘致を切り札に地域活性化を図ろうとする地方自治体は少なくない。加計学園は財政支援などを条件に、こうした自治体の要請に応じ、グループを拡大してきた。

 学園が二〇〇四年、千葉県銚子市に開学した千葉科学大学も、その一つだ。銚子市も「地元活性化の起爆剤」と期待し、補助金七十七億円余を投じた。

 しかし、開校から十三年たった今も、人口減に歯止めがかからない。市の保育施設で長年働いてきた女性職員は「市内には企業が少なく、大学を卒業しても銚子に残らない」と話す。

 六十九億円と見込んだ経済効果は、三分の一の二十三億円(一三年度試算)にとどまる。大学自体も定員割れで赤字が続く。

 全国で六百ある私立大のうち四割が定員割れ。各地では、自治体が税金を投じて誘致した大学がつぶれるケースも出ている。大学経営に詳しい山梨学院大学学習・教育開発センターの船戸高樹(ふなとたかき)顧問は「少子化が進む中、大学が来れば活性化するという考えは甘い。開学前に(1) 自治体と大学がきちっとした将来像を描くことが重要だ」と警告する。

 ところが、国主導の獣医学部新設において、重視されたのはスピード感だった。規制改革の名の下、政府は「一八年四月開学」という最速スケジュールを掲げ、開学を急いだ。

 トップダウンの地方創生。(2) 国に引っ張られるように、今治市獣医学部新設ありきで準備を進めた。

 置き去りにされたのは市民たちだ。「補助金の元が取れるのか」。相次ぐ疑惑に国や市から十分な説明もなく、戸惑いが広がる。八月に市民団体が市内で開いた獣医学部設置を考えるシンポジウムには、会場いっぱいの約二百五十人が詰めかけた。

 市議の一人は不安をのぞかせる。「住民本位でない、かけ離れたところで決まっている。獣医学部新設で住民が住みよい今治になるのだろうか」

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201709/CK2017092002000122.html

 

 

(1) 大学経営に詳しい山梨学院大学学習・教育開発センターの船戸高樹(ふなとたかき)顧問は「少子化が進む中、大学が来れば活性化するという考えは甘い。開学前に自治体と大学がきちっとした将来像を描くことが重要だ」と警告する。

 

こんな話は当然のことである。何も将来像を描かないまま、今治市獣医学部の設置を申請したわけではない。早くから申請していれば、将来像は描かれている筈だ、などと言うつもりはないが、今治市は既に2007福田内閣構造改革特区制度時代から、獣医学部の新設を申請しているのである。

 

愛媛県は四国では最も畜産業が盛んなところで、当時と言っても1999に加戸守行氏が愛媛県知事になった直後の2000には鳥インフルエンザ狂牛病などが発生し、更には2010には宮崎県では口蹄疫まで発生している。そのため知事であった加戸守行氏は検疫体制の強化や獣医師の必要性に、心底痛感していたのだ。

 

だから2007年から今年も含めて、15回も文科省獣医学部の新設を提案していた訳である。

 

だから「開学前に自治体と大学がきちっとした将来像を描くことが重要だ」と警告する」なんぞは、十二分に弁えていた筈である。

 

この山梨学院大学学習・教育開発センターの船戸高樹(ふなとたかき)顧問の発言は、きわめて不適切で無責任な発言ではないかと、断定できる。もっと詳しく真相を調べてから、(いっぱしの学者なら)ものを言えと言いたい。

 

詳しくは小生の前回のブログ「加計問題を紐解いてみれば!(48・総選挙)」(2017.10.8~)を参照願う。

 

なおこの今治市の提案は、大学設置審は今月の10月下旬まで答申を延期しているようだ。こんな状態(朝日新聞の虚報・誤報によるメディアの大騒ぎ)のため、ほとぼりを覚まそうと言うわけでもないが、さっさと承認してしまえばよいものと、小生には思われるものがあるのだが。

 

 

加計学園獣医学部新設認可、答申「保留」 教育環境に課題 文科省審議会

2017.8.25 14:02

 
学校法人「加計学園」が獣医学部を新設予定の建設現場=7月、愛媛県今治市

 政府の国家戦略特区制度を活用した学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設計画について、認可するかどうかを審議している文部科学省大学設置・学校法人審議会(設置審)25日、林芳正文部科学相への答申を保留した。理由について文科省は「継続審査のため説明できない」としているが、学生の教育環境が整っていないと判断したとみられる。

 設置審は学園側から今後提出される修正案を審査した上で、10月下旬にも認可の可否を判断する見通し。学園は平成304月の開設を目指しており、認可されれば獣医学部の新設は昭和41年の北里大以来となる。



 設置審はこれまで、学園側の申請を受け、愛媛県今治市で予定している岡山理科大獣医学部の新設計画について、教育課程や財務状況、学生確保の見通しなどを調べていた。

 5月には、教育の質の確保に問題があるとして、入学定員や教員の構成について再考を促し、学園側はその後、入学定員数を減らし、教員を増員するなど計画の一部を改めた書類を提出していた。

 関係者によると、設置審は今月9日に開いた非公開の会合で、学生の実習計画など教育環境に課題があるとして、答申の判断を保留する方向で意見がまとまったという。設置審は今後、学園側に計画の見直しを求めた上で、審査を続ける方針。

 学園の獣医学部新設計画をめぐっては、文科省事務次官前川喜平氏5月、手続き面で「行政がゆがめられた」と主張し、安倍晋三首相の関与の有無をめぐっても政府・与党と野党が激しく対立していた。

http://www.sankei.com/life/news/170825/lif1708250026-n1.html

(続く)