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内田・日大前監督ら除名 関東学連、反則指示を認定

2018/5/29 21:05 (2018/5/29 23:23更新)
日本経済新聞 電子版

臨時理事会を終え記者会見する関東学生連盟の柿沢理事長()ら(29日、東京都中央区


 日本大アメリカンフットボール部の守備選手による悪質な反則問題で、関東学生連盟29日の臨時理事会で、内田正人前監督井上奨元コーチ反則を指示したと認定。虚偽証言もしたとして2人を罰則規定で最も重く永久追放に相当する除名処分に決めた。守備を統括する立場の森琢ヘッドコーチは2番目に重い資格剥奪にし、当時の部指導陣に厳罰を下した。

 

VTR

 反則をした守備選手チームについては、今年度中の公式試合の「出場資格停止」処分にする一方で、反省文の提出や抜本的な組織改革など再発防止策の実施を条件に、期限前の処分解除もあり得ると配慮した。

 関東学連は反則問題を調査するため9日規律委員会を立ち上げ、守備選手や内田氏らを含む日大、対戦相手の関西学院大の関係者ら約20人から聞き取り調査をした。

 指導陣からの反則指示について、22日に単独会見した守備選手はあったと認めたが、23日に会見した指導陣は否定。双方の主張は大きく食い違った。規律委は関係者の証言を積み上げ、おおむね選手側の主張が「具体的で合理的」として事実、指導陣の主張を虚偽と認定した。

 選手が試合前日に「1プレー目でクオーターバックをつぶせば試合に出してやる」と指示された点について、指導陣は「つぶせは思い切りやれという意味」と主張した。規律委は前後の発言などからこの主張は不自然で「けがをさせろという意図が込められていた」と判断。「日大側が主張する(選手との)認識の乖離(かいり)など存在しない」と断定した。

 会見で内田氏が試合前に「やらなきゃ意味ないよ」と選手に声をかけたことを否定した点や「最初の反則は見ていなかった」と証言した点も、当時の状況や映像から虚偽と判断。内田氏は反則を容認しており、井上氏は「内田氏をかばうために事実をねじ曲げた」との見方を示した。

 日大のチーム体質については「白い物も内田氏が黒といえば黒」「どんな理不尽でも『はい』と言って実行するのがおきて」などの関係者証言を紹介。内田氏が選手を精神的に追い詰め「結果を出さないと干す」と強烈な圧力をかけることを、選手らは「はまる」と呼び「地獄だった」との証言もあったという。

 反則問題は5月6日、東京都調布市で行われた関学大との定期戦で守備選手が、パスを試みた後で無防備の関学大クオーターバックの背後から激しくタックルして腰を負傷させるなどした。

 関学大の選手側は大阪府警に被害届を提出した。移送先の警視庁は29日までに日大関係者から経緯を聞き取り、今後も傷害容疑を視野に捜査する方針。対応の遅れに非難が集まる日大は第三者委員会で事実を解明するとしている。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31113530Z20C18A5CC1000/?n_cid=NMAIL006

 

 

日大アメフト部員が言わんとするところは、同教職員組合が要求書として2018.5.31夕刻に、大学に手交している。教職員たちも必死だ、何と言っても自分たちの生活が懸かってきてしまっている。

 

 

日大タックル問題 教職員組合が田中理事長に辞任要求を含めた要求書を公開

2018.05.31.

 

 アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で揺れる日大の教職員組合31日田中英寿理事長宛に「『日大アメフト部事件』関連の一連の騒動を踏まえての教職員組合の要求書」を公開。6月30日までに以下の4項目を実行することを迫った。

 日本大学の社会的信用・信頼を失墜させ、名誉を著しく毀損した根源である内田正人前監督の常務理事や保健体育審議会事務局長をはじめとする全ての職【日本大学事業部を含む】を直ちに解任すること

 アメフット部が引き起こした『事件』の重大性・悪質性及び社会的な影響を踏まえ、責任ある立場にある同部の部長・副部長並びコーチ陣を全員解任すること

 職員採用人事における保健体育審議会出身者の優遇措置に代表される、不公平・不公正で不透明な仕組みを全面的に改めること、運動部監督、部長と、常務理事・理事の兼任の禁止、教職員による無記名直接選挙による学長選出、学長を名実ともに大学の最高責任者とする、など組織のあり方の抜本的見直し

 内田常務理事だけでなく、企画広報担当常務理事を含む5人の常務理事の全員解任の上、法人組織の最高責任者である田中理事長と教学の最高責任者である大塚学長の辞任による大学上層部の解体的な出直し

 同組合は同日夕方にこの要求書を大学に手交する。また、同日朝から要求書への賛同署名運動を開始した。

 

https://www.daily.co.jp/general/2018/05/31/0011310014.shtml

 

 

これには大学の両最高責任者(経営と教学)たる理事長の辞任による大学上層部の解体的出直しが、要求されている。当然と言えば当然の話であろう。

 

さすがアメフト部員としては、学生の分際でそこまでは言えなかった、と言う事か。

 

この学生の声明文にもそのような具体的な記載があれば、少しは救いがあったと感じられるのであるが、果たして抜本的なチーム改革はもとより日大本体の組織改革はできるものであろうか。

 

 

 

日大・田中理事長、辞任不可避 体制一掃求める声高まる チームカラーになぞらえた「赤の組織」の絶対服従ぶり 1/2ページ)

     2018.5.31

    
 
田中理事長

  • 29日も日大アメフト部のグラウンドには多くの報道陣が詰めかけた。日大問題はいまや社会問題になっている=東京都世田谷区



 日本大学アメリカンフットボール部の「悪質タックル問題で、関東学生連盟は内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)前コーチ(29)を除名処分としたが、2人の「永久追放」だけでは日大は変わらない関東学連の調査では、部のチームカラーになぞらえた「赤の組織」の絶対服従ぶりが判明したが、これは田中英寿理事長(71)を筆頭にした大学全体の支配体制と表裏一体だ。日大の内外からは田中体制の一掃を求める声が強まっている。

 29日夜に開かれた関東学連の記者会見では、日大アメフト部にはびこる日常的な暴力体質が次々に暴露された。個別の選手を精神的に追い込む内田前監督の特異な指導方法も明かされ、選手たちはその対象となることを「ハマる」と呼んでいた。

 学連規律委員会の委員長を務めた森本啓司専務理事(48)によると、「内田前監督は見込んだ選手、活躍しそうな選手をとらえて全員の前で名指しで酷評し、『結果を出さなければ干すぞ』、すなわちレギュラーから外して試合に出さないと圧力をかけ、ひたすら厳しい練習を課し、時に理不尽ともいえる要求」をしていたという。

 そして「ハマった人に選ばれた」のが、悪質タックルをした宮川泰介選手(20)で、宮川選手は学連の聞き取りに「耐えられない地獄」ともらしていた。日大関係者も「精神的な重圧から顔つきまで変わってしまった」と証言する。

 内田前監督の気に障ると選手もコーチも突然辞めさせられるようになり、「監督が黒と言えば黒」という異常な雰囲気だった。2017年には約20人の選手が部を去ったことも強調された。

 絶対服従の雰囲気は問題の試合後も続いていた。規律委の調査にも他の部員は一様に「監督からの指示はない」と話したという。ある関係者は「統制が完璧に取れている。赤の組織は恐ろしい」と話す。

 ただ、学連は宮川選手の証言を「きわめて具体的」と評した一方、内田前監督の証言について「おおよそ全てに信用性がない」とし、「どちらを信用すべきかは火を見るより明らか」と結論付けた。

 

 

 宮川選手と日大アメフト部フェニックスに対しては、18年度シーズンの出場資格停止処分に留まった。フェニックスの場合、ただし書きに《チームとして本件の原因究明を行い、それを踏まえて実効性のある再発防止策を策定・実施し、また抜本的なチーム改革・組織改革を断行》すべき旨も示された。

 日大に抜本改革は可能なのか。後手の対応に終始し記者会見も炎上した日大だが、真相究明を委ねる三者委員会すら、まだ設置していない。

 アメフト部の事情に詳しい日大OBは、田中理事長を頂点とする独裁体制が「諸悪の根源」とし、「この構造が崩壊し、上層部が総退陣しない限り、同じようなことが何度も繰り返される」と危惧する。

 「内田氏は第三者委員会の結果が出るまで(ナンバー2のポジションである)常務理事職を謹慎するとした。内田氏を重用してきた田中理事長がトップである上層部が第三者委員会を設置しても意味がないとみんな感じている。第三者委の調査には時間がかかるため、世間の注目が薄れていくのを待ち、うやむやにするつもりなのだろう」

 大学側の動きが遅いなか、警視庁は28日に日大に対して聞き取りを行った。今後も傷害容疑を視野に捜査する方針だ。

 29日の会見後に関東学連の柿澤優二理事長(63)を直撃すると、日大全体の体質についての話は理事会では「特に出なかった」とするが、「フェニックスの問題ではあるが、フェニックスを抱える大学として、(田中)理事長かは分からないが、何らかのコメントはした方がいい」と話した。

 前出の日大OBは「今回の問題は日大OBとして非常に恥ずかしく残念でならないが、社会問題になったことを逆に『良し』として、(社会の力を借りて)不健全で前近代的な組織を一掃するため、田中理事長が自らけじめをつけるべきだ。そうでないと日大のイメージはますます悪化し、大学としての存在意義すら問われかねない」と話した。

 いつまで沈黙を続けるつもりなのか。

http://www.zakzak.co.jp/spo/news/180531/spo1805310004-n2.html

 

(続く)