石破茂問題・進次郎さんよ?違う声を強みに、とはどういうことか。(3/3)

これは、2018.9.16、同17の「究極の悪・石破茂」より続くものである。

 

2017.9.14 17:35

自民党石破茂元幹事長は14日の派閥の会合で、非核三原則の見直しを議論すべきだとの考えを改めて示した。「議論もしないで、『米国の核の傘があるから大丈夫だよね』『ミサイル防衛があるから大丈夫だよね』って。本当に日本の独立と平和は達成されるのか」と述べた。



 

これは、2018.9.16(日)の小生のブログで紹介した産経のニュースの一節である。

 

それなら、「どのようにして日本の独立と平和を達成しようとするのか」と言う肝心な政策はあるのかと言うと、それはあまりはっきりとしない。

 

しかも非核三原則をどのように見直すのか、と言った内容の表明もない。石破のこの文言を読むと、

 

「米国の核の傘で守ってもらうといいながら、日本国内には(核兵器を)置かないというのは本当に正しい議論なのか」と語った。」と言っているから、非核三原則・「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」のうちの「核兵器を持ち込ませず」を原則から外して、核兵器を日本におくことを認めると言う事なのであろう。

 

小生は、日本の独立と平和を維持しようとするのであれば、「核兵器を日本に持ち込む」だけではなくて、日本自身が「核武装」するくらいのことを進めなければならないと思っている。

 

だから石破がどれだけの覚悟をもって、このことを言っているのかは非常に興味があった。

 

しかし石破は、持論の「9条2項(戦力不保持)を削除して、自衛隊を戦力として位置付ける改正」をどちらかと言うと封印してしまい、地方を元気するとか防災省を作る方が大事で憲法改正は二の次だと、今回の総裁選では逃げてしまった。

 

これでは石破には、日本の政治は任せられけない。・・・・・と思うのは私だけではあるまい。

 

 

これと似た気持ちになったことがある。

 

それが小泉進次郎氏の「人との違いを強みに変えられるかが大事。…違う声を強みに変えていく、そんな自民党でなければいけない。」とは一体何を言わんとするのか。

 

 

 

進次郎氏、石破氏支持の理由語る「二者択一の話でない」

          20189201802

 

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自民党総裁選を終え、記者の質問に答える小泉進次郎筆頭副幹事長=2018年9月20日午後3時49分、東京・永田町の党本部、岩下毅撮影



 小泉進次郎自民党筆頭副幹事長は党本部で記者団に対し、「石破氏に一票を投じました」と明らかにした。その理由について「安倍さんか石破さんかという二者択一に見えて、そんな単純な話ではなかった」としたうえで、「私なりにどういう思いを一票に乗せるか考えたときに、日本のこれからの発展は、人と同じではなくて、人との違いを強みに変えられるかが大事自民党も、違う意見を押さえつけるのではなくて、違う声を強みに変えていく、そんな自民党でなければいけないと。そんな思いから私なりに判断した」と語った。

 多くの議員が投票先を明らかにするなかで、小泉氏はぎりぎりまで投票先を明かさず、20日午後の投票直前、ようやく石破氏支持を明らかにした。「仮に私がもっと早く表明したら、私の望む形にならなかったと思う。私が表明しなかったからこそ、2人の違いや論争に注目が集まった」と自身の影響力を考慮したうえでの「沈黙」だったことを強調した。

 総裁選を振り返り、「いろんな情報戦があった。政治の世界の戦。わたしは武器を持たない戦争みたいなものだと思う。それに対して、どうやって生き抜いていけるようにするか、そういったことも含めて非常に学びのある総裁選だった」と述べた。

https://www.asahi.com/articles/ASL9N5TK5L9NUTFK023.html?iref=pc_ss_date

 

 

 

小泉進次郎氏、石破氏へ投票

1強批判「違う声強みに」

2018/9/20 20:39 ©一般社団法人共同通信社

自民党総裁選で投票する小泉進次郎筆頭副幹事長=20日午後、東京・永田町の党本部

 自民党小泉進次郎筆頭副幹事長は20日、総裁選で石破茂元幹事長を支持することを投票直前に表明した。結果判明後、党本部で記者団に「違う声を抑えつけるのではなく、強みに変えていく自民党でなければならないとの思いから判断した」と理由を述べた。安倍晋三首相による「1強」体制への批判をにじませた格好だ。今後は内閣改造・党役員人事での処遇が焦点となる。

 小泉氏は、連続3選を果たした首相に向け「最後の総裁任期なので、政治家として腹の底からやりたいことを完全燃焼してほしい。党内のさまざまな声を強みに変えてほしい」と強調した。

https://this.kiji.is/415300792661951585

 

 

 

こんな抽象的な言葉で、国民を騙すようでは先が思いやられる、と思われるのだが。

 

小泉進次郎氏は歯に衣着せぬ言葉で、国民の評判はすこぶるよい。このような抽象的な、なんとなくそれらしい言葉を吐けば、国民は納得するとでも思っているのか。

 

進次郎氏が提言しなければならないことは、こんな抽象的な言葉を振りまくだけではなくて、「だから、これこれしかじかで、党内を納得させるべきではないか、党内を一致させるべきである。(それが日本の平和と国民を守ることになる)」と言う提言が必要なのである。

 

党内の様々な声を強みに変えてほしい」とは、どういうことか。アジテーション的な言葉を投げかけて済ませるような立場には、既にない筈だ。

 

本気でそう思って日本の未来を危惧しているのであれば、そのための具体案も示すべきであろう。こうすれば強みになるのになあ、と言った言い草でもよい。扇動だけでは、そのうちに、国民に飽きられるのではないのかな。彼はまだ若いからこのように甘えていられる、と少しでも思っているとしたら、将に政治家失格であろう。

 

実際のところ、どうしたら強みに変えることが出来るのか、と言ったことは、彼にもわからないのではないのかな。ただ単にそういっただけではないのか。観念的にはそれはまことに正しいことではあるが、言う事ならば誰でもできる。どうすればそうなるか、方法論が必要なのだ。

 

彼の言っていることは、至極当然で当たり前のことである。彼はだた、民主主義の原則を言ったに過ぎないのではないのかな。政治家であれば、原則論だけでは務まらない。

 

世界情勢、国内情勢、国民の感情論、なども踏まえて、日本の独立と平和を維持し国民の生活を向上させてゆく施策を述べるべきなのである。

 

抽象論だけの政治家では、国を動かすことはできない。いくら国民受けが良いからと言って。

 

一見カッコよく聞こえるが、こんな扇動が国民を間違った方向へ導くこともある、と言う事をしっかりと自覚すべきであろう。

 

だから、石破の憲法論から逃げた事と、進次郎氏の抽象論で煙に巻いたことが同じことのように聞こえたのである。何れも肝心なことは言わずに避けている。

 

仮に私がもっと早く表明したら、私の望む形にならなかったと思う。私が表明しなかったからこそ、2人の違いや論争に注目が集まった」とは、事実なのか、確かに石破が憲法論から逃げた事だけはわかったのであるが。

 

 

 

議員票 地方票  合計

安倍晋三 329    224    553

石破茂 73    181    254

 

 

 

 

<自民総裁選>石破氏善戦 首相、迫られる「批判」への配慮

          毎日新聞20189201947(最終更新 9210247)

<自民総裁選>石破氏善戦 首相、迫られる「批判」への配慮

自民党大会に代わる両院議員総会の最後にバンザイをする安倍晋三首相(前列中央)、石破茂元幹事長(同左端)=党本部で2018年9月20日午後2時23分、川田雅浩撮影



 自民党総裁選は20日、国会議員による投票が行われ、党員・党友票と合わせて開票された。安倍晋三首相(64)が553票を獲得し、254票の石破茂元幹事長(61)を破って連続3選を果たした。首相は最終任期の3年間でデフレ脱却や憲法改正などの課題に取り組む。ただ、石破氏が国会議員票、党員票とも善戦したことで、首相は今後、党内からの批判に配慮した政権運営を迫られる。

 総裁選は国会議員票、党員票それぞれ405票で争われた。国会議員票は首相329票、石破氏73票、無効票3票。毎日新聞の情勢分析では、首相は自民党細田、麻生、岸田、二階、石原各派と竹下派衆院側の支持を受け、無派閥議員を含めて343票を固めていたが、十数票を取りこぼしたことになる。石破氏は石破派と竹下派参院側、無派閥議員の計51票程度の基礎票から約20票上積みした。小泉進次郎筆頭副幹事長(無派閥)は投票直前に石破氏支持を表明した。

 焦点の党員票は首相が224票、石破氏が181票だった。首相の得票は405票の55.3%で、首相陣営の甘利明事務総長が目標に掲げた55%をわずかに上回った。しかし、陣営は当初、7割を目指していただけに、「やはり地方には不満がたまっている」(中堅議員)という見方が出ている。

 党員投票の結果は、首相が35万5487票、石破氏が28万6003票。両氏の得票数に応じてドント式で405票を配分した。投票率は61.74%で、選挙戦になった2012年総裁選の62.51%から微減した。

 開票後、首相は両院議員総会で「戦いは終わった。これからは一致協力して新しい日本をつくっていこう」と結束を呼びかけた。来年11月に戦前の桂太郎首相の2886日を抜き、在任期間が歴代1位になる。

 石破氏は「これ以上ないほどの力をいただいた。いい形で次の政権につなげるよう努力したい」と記者団に語った。【村尾哲】

https://mainichi.jp/articles/20180921/k00/00m/010/069000c




しかし進次郎氏は、当初は”早期に石田指示の態度表明をするつもりであった”ようだ。それを周囲などから早いうちに態度表明しないように説得されて、思い止まっている。

きっと「仮に私がもっと早く表明したら、私の望む形にならなかったと思う。私が表明しなかったからこそ、2人の違いや論争に注目が集まった」とは、後付けの理由なのであろう。





進次郎氏、制止され早期表明断念

毎日新聞20189212016(最終更新 9212049)

自民党総裁選後、記者団の質問に答える小泉進次郎筆頭副幹事長=党本部で2018年9月20日、川田雅浩撮影



 自民党総裁選で、20日の国会議員投票の直前に石破茂元幹事長支持を表明した小泉進次郎筆頭副幹事長は一時、早期の態度表明を検討していた。しかし、安倍晋三首相の陣営だけでなく、周囲からも自制を促されて断念。投票開始約15分前の表明はぎりぎりの意思表示だったようだ。

 関係者によると、小泉氏は総裁選期間中(7~20日)の「早い時期」に表明することを検討していたという。しかし、小泉氏の動向を警戒する首相陣営がたびたび「メリットがない。やめた方がいい」などと忠告。将来への影響を懸念する周囲からも「あまり関与しない方がいい」などと助言していた。

 小泉氏自身は20日の総裁選後、「(早期に)表明しなかったからこそ(候補者)2人だけの論争に注目が集まった」と総裁選への影響回避を考慮したことを示唆した。党員・党友の投票は19日に終わっており、ほとんどの国会議員が支持候補を決めたのを待って表明した形だ。【松倉佑輔】

https://mainichi.jp/articles/20180922/k00/00m/010/090000c



それに石破派からの閣僚起用は見送られるようだが、まあ当然のことであろう。日本の独立と平和と国民の安寧のために、憲法改正の第一歩を踏み出そうとしているのであるから。



安倍晋三総理に一層の活躍を祈念したい。



首相、石破派の閣僚起用見送りへ

内閣改造改憲方針への同調重視

2018/9/21 20:00 ©一般社団法人共同通信社

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閣議に臨む安倍首相=21日午前、首相官邸

 安倍晋三首相は101日を軸に調整する内閣改造で、自民党総裁選を戦った石破茂元幹事長が率いる石破派からの閣僚起用を見送る意向を固めた。首相の憲法改正の考え方に同調することを人選で重視する。石破派の斎藤健農相は交代させる方針だ。政権幹部が21日、明らかにした。河野太郎外相、世耕弘成経済産業相茂木敏充経済再生担当相は留任の方向。首相は石破派からの党役員登用も避ける見通しで、党内から反発が出る可能性もある。

 首相は28日に米国から帰国後、人事調整を本格化させる。政府与党の新体制で、党改憲案の臨時国会提出方針やアベノミクスの加速などを推進する構えだ。

https://this.kiji.is/415824231025394785

(終わり)