続・うつけ者・文在寅、滅びよ韓国(21)

北朝鮮の指導者として初めて韓国を訪れた金正恩

南北首脳会談に熱狂する一部の民衆。工作員も混じっている可能性もあるが

ただ、「南北連合国家」を形成するとしたら、ひとまず「経済関係抜きで進めるのではない

か、と著者は予想する。

北朝鮮連邦国家案では、「連邦政府は、政治・国防・対外関係など民族の全般的利益にかか

わる共通の問題を討議し決定する」とされており、韓国の連合国家段階の案も、これと基本的

には同じものであり、経済関係以外の「民族の全般的利益にかかわる共通の問題」について

は、推進していくだろうと。

その南北の「民族の全般的利益にかかわる共通の問題」には、慰安婦問題徴用工問題、さら

には日朝国交樹立の問題があるとしている。

日朝国交問題は、日本側が北朝鮮との国交樹立に当り、補償金を支払うというもので、

これは、一九九〇年に当時の自民党副総裁の金丸信が訪朝した時に表明したもの。

いずれにしても、核を持ったまま統一されると、更に威圧的な態度で上の問題をぶり返して騒

ぎ出すので「米軍撤退は、日本にとって最悪のシナリオの始まりなのです」と韓国出身の著者

は心配しながら記している。

心配になるのもそのはずで、一九九三年に韓国で『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』という小説が大

ベストセラーになり、翌年には日本でも翻訳出版され、一九九五年には韓国で映画化され、大

ヒットした作品があるみたいだが、その内容が、

密かに南北が共同で核開発を進め、核の完成によって南北が協力して日本に戦争を仕掛け

」というものだそう。(ぼくは未読)

そこから垣間見える韓国人(朝鮮半島)のメンタリティーは、「保有で日本の優位に立て

」ということであり、それには朝鮮民族に特有の「理念至上主義」が存在しているという。

違う言葉では、全体が完璧なまでに整形されていることを価値とする「完璧主義」。

「日本にとっての最悪のシナリオを防ぐことができるとするならば、それは民主化以後の韓

国、つまり第六共和国としての「民族第一主義韓国」を国民自身が終わらせ、「国民自由主

」に則った韓国を誕生させる以外にはないでしょう

そうした韓国の誕生を待ち望む人々はいまのところ、一部の自由主義知識人など少数にすぎま

せんが、彼らを中心とする人々の活動に、できるかぎりの支援・協力を行って盛り上げていく

しかないと私は思います」(本書)

著者は「アメリカは核放棄なき対話はありえないと主張しつづけるでしょう」としているが、

選挙対策なのか、対中包囲網の一環なのかは知らないが、六月十二日にシンガポール米朝

脳会談が行われ、流れが大きく変わってきている。

シンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談

本書が出版されたのは二〇一八年三月だが、呉 善花氏が本書のなかで提示している核心的な問題は問われ続けることだろう。

さて、日本人の皆さんどうしますか選択肢はあまりなさそうですが。

ただ、BSフジの『プライムニュース』の中で、戦略家のエドワード・ルトワックは、

中国の勢力圏になるから、朝鮮半島から米軍が撤退することはありえない

といっていたがね。

http://togoku.net/oh-sonfa-korea/

 

 

これで「ムクゲノ花ガサ咲キマシタ」の意味はお分かり頂いたと思うが、だから「日本は自主防衛をする、自主的に核抑止力を持つ」と考えてそれを実行することが大切なのである。

 

もう一つ鈴置高史(すずおきたかぶみ)の論考を紹介しよう。

 

Wikipediaなどによれば氏は、早稲田大学政治経済学部を卒業し1977年・S52日本経済新聞社に入社している。

 

ソウルや香港の特派員、経済部長などを務め、日経の編集委員として執筆活動を続ける。

 

95~96年にハーバード大学国際問題研究所の研究員、2002年にボーン・上田記念国際記者賞を受賞、2006イースト・ウェスト・センター(ハワイ)でジェファーソン・ブログラム・フェローを務める。朝鮮半島情勢の専門家としてコラム「早読み 深読み 朝鮮半島」を日経ビジネスオンラインに連載執筆(2012h24年~2019年・H31/1/8)。20183日本経済新聞社を退社している。

現在は、デイリー新潮で氏の論考は読むことが出来る。

 

この論考は2018.10月のものなので、既に日経は退社している。東洋経済に掲載されたものである。

(続く)