それは、馬韓国には「民心と言う四足獣が存在しており、それが法よりも上にある」からだと言う。
反日煽る文在寅大統領に関係修復は困難とみる米国
知韓派英ジャーナリストの正論は“自己検閲”で日本語版のみ
2019.3.6(水) 高濱 賛
韓国ソウルで、日本統治時代の1919年に起きた「三・一独立運動」100周年の記念日を祝う人々(2019年3月1日撮影)。(c)Ed JONES / AFP〔AFPBB News〕
子供まで「イルボン」「パンデ」を連呼する異様さ
日韓の「喧嘩」はとどまるところを知らない。日韓両政府もメディアも何とか米国を巻き込もうとしている。
ともに「お前の言い分の方が正しい」と米国に言ってもらいたいのだが、米国にとって「日韓は東アジアにおける重要な同盟国」だけにどちらの肩を持つわけにもいかない。
この点は前のバラク・オバマ政権だろうと、現在のドナルド・トランプ政権だろうと変わらない。米議会の議員たちも米メディアも同じだ。
筆者は、日韓の現状について、東京とソウルに特派員として常駐したことのある2人の米国人ジャーナリストと話し合った。2人とも日韓問題には強い関心をもっている。
1人をA(米主要紙記者)、もう1人をB(米主要テレビ記者)としておく。
A氏はこう切り出した。
「歴史認識を巡って日韓が国を挙げてやり合うことはこれまでにもあった。その都度何となく収まってきた。だが今回はちょっと様相が異なっている」
「文在寅大統領が政権を取ったことで韓国では大文化革命が起こったような状況だ」
これを受けてB氏はこうコメントした。
「コリアンの反日機運は司法、行政、立法の三権にも伝染してしまって、ちょっと直しようがない」
「メディアも濃淡はあるが、こうした民心を慮ってか、冷静な報道をしようとしない。大衆の間でも反日がまるでファショナブルなものになってしまった」
「1960年代日本では小学生までが『アンポ(安保)』と叫べば、ほかの子供が『ハンタイ(反対)』と応じていた」
「あの時の日本の一般大衆と同じで、今の韓国の子供も『イルボン(日本)』と言えば『パンデ(反対)』と答える。これを民心(Public Sentiment)とでも言うのかな」
「文在寅大統領はそれを沈静化させるどころか、先頭に立って煽っている。日韓外交をこれからどうしようということは全く考えていないように見える」
これが米国の「日韓オタク・ジャーナリスト」の率直な感想だ。
2人とも濃淡はあるが、日本人も韓国人も好きだし、今なお筆者を含め日本人、韓国人とつき合っている。韓国人にとって「四足獣の民心は法より上にあり」
The New Koreans: The Story of A Nation by Michael Breen Thomas Dunne Books, St Martin's Press, 2017
在韓歴30数年の英国籍のジャーナリストが2月下旬になって脚光を浴びている。
2年前に『The New Koreans: The Story of A Nation』(「新しい韓国人たち:一つの国家についてのストーリー)を著したマイケル・ブリーン氏だ。
件の著書ではこう言い切っている。
「コリアンは、民心とは四足獣だと思っている」
「暴民政治を避けるにはこの四足獣を檻の中に封じ込めておかねばならない。『民心は法より上にあり』と本当に信じているからだ」
同氏は現在ソウル在住。英アイレスベリー生まれで、エジンバラ大学大学院生の時に訪韓、その後1982年以降、「ガーディアン」や「ワシントン・タイムズ」など英米メディアのソウル特派員として健筆を振ってきた。
ソウルの外国人記者会の会長を長年務めた。ロンドの英韓協会などに招かれて講演したこともある。
同氏は2004年にも『The Koreans: Who They Are, What They Want, Where Their Future Lies』(韓国人たち:彼らは何者か、何を欲しているのか、彼らの将来はどうなるのか)という本を書いている。
韓国に常駐する欧米ビジネス関係者に韓国人の風習、文化などを紹介する「バイブル」的存在だった。
そのブリーン氏が2月25日付・保守系の「中央日報」日本語版で、2年前の本に書いていたことを繰り返したのだ。
「韓国人は『民心は法よりも上にあり』と信じて疑わない」
文在寅政権下の司法、行政、立法の長たちは「反日は民心」とばかりに反日を正当化している。ブリーン氏の指摘はまさにタイミングが良すぎるのだ。
(続く)