世界自動車大戦争(53)

ちなみにこのトルコの航空会社の「MNG Jet」のプライベートジェットはボンバルディア社製のビジネスジェット機「グローバル・6000」 登録NOはTC-TSRである。

 

次の記事にはその写真を載っているが、Wikipediaによれば、この「グローバル・6000」は、飛行中でも出入りできる最後尾の荷物室を持っている、と言う。そこへは、後方のトイレを通過して入るようになっている。

 

だから音響機器のケースに入って荷物室に入れられたゴーンは、グリーベレーくずれの共犯者に箱から出されて、客席に入りふんぞり返っていたものと思われる。

 

 

ゴーン被告脱出 関空、保安検査義務付けなし 自家用機施設の盲点突く

2020.1.6 18:58 産経WEST できごと

夕刊フジ写真 カルロス・ゴーン逃亡ジェット カルロス・ゴーン被告が逃亡に使ったとみられるトルコの民間ジェット機運航会社のプライベートジェット(ロイター)   

 

 保釈中の日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡した事件では、プライベートジェット(PJ)による出国に盲点があったことが浮き彫りになった。ゴーン被告が使ったとみられる関西国際空港のPJ専用施設では荷物の保安検査が義務化されていないが、PJ施設のある各地の空港も事情は同じだ。税関のエックス線検査も違法薬物の持ち出しなどを対象にしており全件実施されるわけではない。(牛島要平、土屋宏剛)

 

 関空を運営する関西エアポートによると、関空からPJで出国する場合、一般旅客と同様に出国手続きを受けるか、第2ターミナルの専用施設「プレミアムゲート 玉響(たまゆら」を使用するかの選択肢がある。玉響では保安検査、税関・検疫・出国審査といった各種手続きを受けることができる。

 

 最初の「関門」は保安検査だ。航空法で危険物を機内に持ち込んではならないとされ、同法施行規則では、航空会社は安全確保のために必要な措置をとる義務があると定められている。

 

 ただ保安検査は、ハイジャックやテロを防ぐといった旅客の安全を守ることが目的。PJの利用者がハイジャックすることは考えられず、「安全のためにどのような措置をとるかは航空会社側の判断に任されている」(関西エア広報)という。

 

 さらに、専用施設を使用する場合に関西エアなどに提出する「運航情報」では、航空会社側が保安検査の「要」「否」を選択できる。航空会社側が求めなければ、保安検査が行われないというのだ。

 

 次に税関手続きがある。違法薬物や児童ポルノといった持ち出し禁止のものが入っていないかを確認したりするが、エックス線検査などは違法な持ち出しなどが疑われる場合に重点的に行っているのが実態。大阪税関関西空港税関支署は「エックス線検査などは必要に応じて実施している、としか答えられない」としている。

 

 最後に出国審査。乗客の顔とパスポートをチェックするが、ゴーン被告は音響機器用の黒い大きなケースに潜んでいたともされ、すでに「荷物」として乗り込んでいた可能性がある。大阪出入国在留管理局関西空港支局は「ゴーン被告は出国禁止リストに入っていた。どのように出たのか驚いている」とする。

 

 国土交通省によると、国際線でのプライベートジェットのうち企業や個人が商用目的で使用する「ビジネスジェット」の年間発着回数は拡大傾向で、平成23年の2639回から30年には5719回に伸びた。

 

 海外とのビジネス拡大や富裕層の訪日増加をにらみ、政府は駐機スポットの拡充や発着制限の緩和などの取り組みを進めている中、ゴーン被告はこうした「抜け穴」を巧妙に利用したとみられる。

https://www.sankei.com/west/news/200106/wst2001060021-n1.html



 

ゴーンが潜んでいた音響機器のケースは、トルコで官憲の検査を受けたようだ。指紋採取のために白い粉が掛けられている写真が、先の記事に掲載されている。

 

これを見ると、ゴーンの隠れていたケースはイスタンブールで、機内に置き去りにされたようだ。

従ってゴーンはこのケースから出て、別のプライベートジェットまで雨の中、車で空港内を移動し、乗り換えたもの('20.1.8NO.44参照)と思われる。

 

この際プライベートジェットの運営会社の幹部などが、この乗り換えに協力したものと思われる。ゴーン側からは、この幹部らに100万ドル(約1800万円)が渡されている。

 

 

 

カルロス・ゴーン カリスマの失墜   https://www.fnn.jp/features/YMO0087
ゴーン被告の“豪華すぎる逃亡劇” 巨額費用は何に使われたのか?

(略)

 

逃亡に使われたプライベートジェットを運営するトルコの航空会社によると、プライベートジェットで大阪からイスタンブールに行くのにかかる費用は、30万ドル(3240万円)

そこから乗り継いでレバノンに行くのには、5万ドル(540万円)  

つまり日本からプライベートジェットでレバノンまで行くには、3800万円かかる計算だ。

さらに、プライベートジェット運営会社の関係者は「協力した幹部に、ゴーン被告は100万ドル(1800万円)の報酬を渡したとみられます」と話す。

ある中東メディアは、ゴーン被告の逃亡には22億円の費用がかけられたと報じている。
加えて、没収されることが決定した保釈金は15億円 
合わせると、37億円がゴーン被告の豪華すぎる逃亡劇に費やされたことになる。

(略)

https://www.fnn.jp/posts/00049679HDK/202001071954_livenewsit_HDK

(続く)