ということで日産の動向には目が離せなくなってしまったが、今度は本当に、Lexus LF-30 Electrifiedの話に戻ろう。と言ってもゴーン逃亡の話を挟んだので、TMS(東京モーターショー)は半年近くも昔の話となってしまったが、続きと言う事でお付き合い願おう。
レクサス、EVコンセプト『LF-30
Electrified』を世界初披露…東京
モーターショー2019
2019年10月24日(木)19時30分
レクサスは東京モーターショーで、今後の電動化戦略の方向性を示すEVのコンセプトカー『LF-30 Electrified』を世界初公開した。
1989年に設立されたレクサスブランド。LF-30という車名は、2019年でレクサスが創業30周年を迎えたことに由来する。その節目の年でこれからの30年を考え、また2030年ごろに走っているであろうクルマを想定してLF-30 Electrifiedはデザインされたという。
LF-30 Electrifiedは大胆なデザインにまず目を奪われるが、各ホイールにモーターがそれぞれ直結するインホイールモーターを採用した足回りにも注視したい。4つのホイールが一つひとつ独立して動き、また自由に駆動力を制御ことができるという。そうすることで今までになかった走り、ガソリンエンジン車では不可能だった新しい操作が可能になるのだ。
メーカー担当者は、「最適なタイミングで、ダイレクトに4輪がコントロールできるようになる。ガソリンエンジン車のようなエネルギーロスも減ります」と誇らしげに語る。
自由に制御できるタイヤで、運転しても楽しいEV。その究極のカタチが今回のインホイールモーターになった。また駆動系がボディの四隅に配置されるため、クルマのパッケージそのものにも変化が起きる。そこでも自由度が高まるのだ。
「たとえば室内に居住性をもっと確保することもできます。これまでのクルマにはない快適な空間を作れます」(メーカー担当者)
インホイールモーターのため、このクルマにはエンジンルームがない。通常のクルマにはあるシャフト類も不要になる。フロアの下に電池が配置されるため、シート周りは広々としている。
ハンドル周りも斬新だ。手綱一本で意思疎通を図る人とウマの関係性がヒントになった新コンセプト「Tazuna」によるコックピットは、人とクルマが一体になったようなダイレクトな操作ができる。
外観もインホイールモーターの恩恵で、デザインの自由度が高まった。レクサスのデザインアイコン「スピンドル形状」がボディ全体でうかがえる。空力性能なども考慮した上で、フロントのスピンドルから滑らかな曲線がリアまで流れている。そのデザインには日本人デザイナーの飯田秀明氏も携わっている。
LF-30 Electrifiedは、全長5090mm×全幅1995mm×全高1600mm。ホイールベースは3200mm。車両重量は2400kg。最高速度は200km/h。110kWhのバッテリー容量を有し、WLTP航続距離は500km。0-100km加速は3.8秒と、スーパーカー並みのパフォーマンスを標榜する。
レクサスは今後HV、PHV、EV、FCVの車両を世界各地のニーズやインフラ環境に合わせて展開していく。EVは電動化ビジョン「Lexus Electrified」のもと、今年11月に同社初のEV市販車の発表も予定している。
https://response.jp/article/2019/10/24/327989.html
もう一つLF-30 Electrifiedの紹介記事を載せよう。
レクサスの次世代電動化ビジョンを象徴するコンセプトカーがデビュー【東京モーターショー2019】
2019.10.24 自動車ニュース
レクサスLF-30エレクトリファイド
トヨタ自動車は2019年10月23日、第46回東京モーターショー2019において、レクサスブランドの次世代電動化戦略「Lexus Electrified(レクサス エレクトリファイド)」を発表するとともに、そのビジョンを象徴する電気自動車(EV)のコンセプトカー「LF-30エレクトリファイド」を世界初公開した。
レクサス エレクトリファイドとは、電動化技術を用いて車両の基本性能を大幅に進化させ、自動運転や電動化などモビリティー社会が変化し続ける時代においても、顧客に対してクルマがもたらす楽しさ・喜びを提供し続けることを目指す思想である。
具体的には、ハイブリッドで培ったモーター制御技術を軸として、パワートレインやステアリング、サスペンション、ブレーキなどを統合的に制御。これにより走行シーンに応じた駆動力コントロールを行うことで理想的な車両姿勢を実現し、より安心安全で運転する楽しさを感じられるクルマを提供することを目指すという。それを具現したモデルとして、会場でワールドプレミアされたのが、EVコンセプトカーのLF-30エレクトリファイドだ。
LF-30エレクトリファイドは、EVに期待される先進的なイメージを表現したという躍動感あるスタイルが特徴だ。レクサスのデザインアイコンでもあるスピンドル形状をボディー全体のアーキテクチャーとして進化させている。巨大な跳ね上げ式のドアの採用によって実現した、ボディー左右の大きな開口部も印象的だ。ボディーサイズは全長×全幅×全高=5090×1995×1600mmで、ホイールベースは3200mmと公表されている。
インテリアでは、新コンセプト「Tazuna」に基づくコックピットデザインを採用。これは手綱一本で意思疎通を図る、人と馬との関係性にヒントを得たというもので、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させることで、運転に集中しながら、多彩な車載機能を操作できるコックピット環境を目指している。
メカニズムでは、モーターの駆動力制御による車両運動制御技術「レクサス アドバンスドポスチュアコントロール」をはじめとする先進技術を数多く採用。4輪それぞれにインホイールモーターを搭載しており、前後の駆動輪を完全独立制御することで、FWDやRWD、4WDなど、走行シーンに応じた適切な駆動方式をチョイスする。システム最高出力は400kW、同最大トルクは700N・mで、0-100km/h加速3.8秒、最高速度200km/hという動力性能を誇る。一充電当たりの航続可能距離は500km(WLTPモード)。
最新のコンセプトに基づいた運転支援機能を搭載し、自動運転や自動駐車だけでなく、自宅駐車場から玄関までの自動送迎機能も備わる。
プレスカンファレンスで、レクサスインターナショナルの澤 良宏プレジデントは、「電動化技術がクルマの楽しさを大きく変革させる可能性を秘めている。レクサスは電動化技術で、今一度クルマの原点である、走りの楽しさを大きく進化させ、クルマの在り方を根本から変えていく」と語った。
今後の具体的な電動化戦略については、ハイブリッド車とプラグインハイブリッド車、燃料電池自動車、そしてEVなどを世界各地のニーズやインフラ環境に応じて開発投入し、ラインナップを拡大。2025年には電動車の販売比率が純ガソリンエンジン車を上回るという目標を掲げた。直近では、2019年11月にレクサス初のEV発表を予定しているほか、2020年前半にはPHVやEV“専用”モデルの投入を計画中とした。
(文=大音安弘)
https://www.webcg.net/articles/-/41747
トヨタはEV化にシャカリキになっているわけではないと言うが、今はそれなりにしゃかり気になっているように見える。が、電動化戦略としては全方位だ。即ちHV、PHV、FCV、そしてEVとあくまでもEVはワンオブゼムだ。それと言うのも、全世界を相手にしているからだ。世界はEV一色ではない。
VWがNEV規制の対応でEVにシャカリキであったり、中国はEV一色であったが、今は少し変わってきている様であるが、トヨタブランドもレクサスもさすがEVを出さざるを得なかった様だ。
(続く)