世界自動車大戦争(85)

さてもう一つのトヨタEVは、「e-Palette」(イーパレット)である。

 

トヨタは、2018International CES 2018.1.9~12)に先立つ14日のトヨタブレスカンファランで、このクルマを発表している、しかも豊田章男社長自ら。

これは、トヨタが相当力を入れているプロジェクト、と見た。

 

そこで、豊田章男社長は「トヨタクルマを売る会社から、モビリティサービスを提供する会社に変革してゆく」と、高らかに宣言したのだ。

 

「・・・・・

トヨタはもともと自動車ではなく自動織機の発明により創業した会社であることを知らない方もいらっしゃるかもしれません。
私の祖父である豊田喜一郎は、当時多くの人が不可能だと考えていた、織機を作ることから自動車を作ることを決意しました。

私は豊田家出身の3代目社長ですが、世間では、3代目は苦労を知らない、3代目が会社をつぶすと言われています。

そうならないようにしたいと思っています。

私はトヨタを、クルマ会社を超え、人々の様々な移動を助ける会社、モビリティ・カンパニーへと変革することを決意しました。私たちができること、その可能性は無限だと考えています。

私は、お客様がどこにいようとも、新たな感動を提供し、お客様との接点を増やす新たな方法を作り出す、と決心しました。
・・・・・

 

 

そしてこの「e-Palette」を使って、新たな「移動を提供」するモビリティーサービスの基盤となるプラットフォーム(Mobility Service PlatformMSPF)の構築に邁進してゆくことを、仲間を集めて推進してゆくと表明したのである。

 

これがトヨタ100年に一度の大変革に対するある種の回答であろう。

 

 

仲間とは、次の人達である。

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右から 

 

TOYOTA 豊田章男社長

UBER ジェフ・ミラー自動車提携責任者

Pizza Hut US アーティー・スターズ社長

Didi Chuxing ジェシー・ヨウ バイスプレジデント

Amazon ティム・コリンズ バイス゛レジデント

TOYOTA       友山茂樹副社長

TCNA ザック・ヒックスCEO TOYOTA Connected North America,Inc. 2016/4

TRI ギル・プラットCEO TOYOTA Reserch Institute,Inc. 2016/1 背が高い

 

なおこの仲間には、MAZDA も入っているが、ここには登壇していない。

 

 

e-Palette」は次の図を参照願うが、詳しくは

トヨタ自動車、多目的電動モビリティのイーパレットコンセプトをCESで発表

201819 carguytimes

https://motorcars.jp/toyota-announces-e-pallet-concept-of-multipurpose-electric-mobility-at-ces20180109

 

を参照願う。上下の写真はこれより借用した。

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トヨタ、モビリティサービス専用EVe-パレット』をCES 2018で発表

201819(火) 1215

 

e-パレットをCES 2018で発表する豊田章男社長。
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  • e-パレットをCES 2018で発表する豊田章男社長。

  • e-パレット コンセプト

 

 

   トヨタ自動車は、19日から112日まで米国ラスベガスで開催される世界最大の家電見本市「CES 2018」にて、モビリティサービス(MaaS専用次世代電気自動車(EVe-パレット コンセプト」を初公開した。

e-
パレット コンセプトは、トヨタが有する電動化、コネクティッド、自動運転技術を活用したMaaS専用次世代EV。低床・箱型のバリアフリーデザインで、車両サイズは全幅全高2.25メートル、全長は荷室ユニット数に応じて47メートルの3種類を用意する。フラットかつ広大な空間には、ライドシェアリング仕様、ホテル仕様、リテールショップ仕様など、用途に応じた設備が搭載可能。移動や物流、物販など、さまざまなサービスに対応し、人々の暮らしを支える「新たなモビリティ」となる。また将来は、複数のサービス事業者によるシェアリングや、複数のサイズバリエーションをもつ車両による効率的かつ一貫した輸送システムなど、サービスの最適化を目指す。

トヨタでは、自動運転キットの開発に必要な車両状態や車両制御インターフェースなどをモビリティサービスプラットフォーム(MSPF)上に公開。自動運転キット開発会社は、開発した自動運転制御ソフトウェアやカメラ・センサーをルーフトップなどに搭載できる。また、車両制御インターフェースはサイバーセキュリティ対策に加え、自動運転キットからの車両制御指令コマンドの安全性を確認するガーディアン機能を装備。さらに、MSPF上に整備されたOTA環境により、自動運転キット上のソフトウェアを常に最新の状態に更新できる。

すでにトヨタでは、より実用性の高い車両仕様の検討や、新モビリティサービスを実現するMSPFの構築を推進するため、初期パートナーとして、AmazonDidi Chuxing滴滴出行)、ピザハット、ウーバー、マツダと提携。提携各社はサービスの企画段階から参画し、実験車両による実証事業をともに進めていく予定だ。今後は、2020年代前半には米国など各地域でのサービス実証を目指すとともに、2020年には一部機能を搭載した車両を東京オリンピックパラリンピックのモビリティとして提供することも計画している。 《纐纈敏也@DAYS

 

https://response.jp/article/2018/01/09/304454.html

(続く)