世界自動車大戦争(87)

EV C.A.Spiritが各種のEVに共通となる基盤技術を開発し、それを使って、トヨタとしては

トヨタZEVファクトリーEVFCVの開発や生産準備、事業企画を担当することになる。ZEVファクトリーには、トヨタの多くに関連企業が名を連ねている。

 

 

これらのことを、次の論考を参考に、述べてみたい。

1EVを普及させるために-日本での超小型EVの展開-

20190607

https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/28417031.html

 

 

そこでは、次のように紹介されている。

 

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そしてEVには、バッテリー・モーター・インバーターControl Unit)の3要素が必須項目となるが、バッテリーはトヨタが開発を進めている全個体電池も含めパナソニックと密接に提携してゆくことを中心に、その他は主に外部調達することになる。

  

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その開発するEVについては、6つのバリエーション(車種)を考えている。トヨタは必ずしも、超小型EVe-Paletteだけを考えているだけではないようだ。

 

1) ラージSUV

2) ミディアムセダン

3) ミディアムミニバン

4) ミディアムクロスオーバー

5) ミディアムSUV  スバルと共同企画・開発

6) コンパクト     スズキ、ダイハツと共同企画・開発

  

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こうしてみると、トヨタが自慢する

 

e-Paletteや超小型EVは、この6つのバリエーションのどこに含まれるのか。

 

e-Paletteは、ラージSUVで、

超小型EVは、コンパクトに含まれると考えればよいのか。

 

超小型EVは当然、スズキダイハツが企画開発し、生産まですることになろう。とすると、

e-Paletteは、当然トヨタGの工場で作られることになる筈だ。

 

 

と言う事でトヨタは、e-Paletteや超小型EV以外でも、EVの普及を考えているようだ。

 

 

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 詳しくは上記のURLを参照願いたいが、トヨタには中型クラスのEVの投入計画もおありのようだ。

 

事実、C-HREVUX300eEVを中国で発売すると既に表明しているからだ。

 

どんな形で、どんな車種で、いつ発表するのか、楽しみであるが、次のニュースを読むと、2020年代前半には発売するようだが、今は2月末である、トヨタはこれからクリティカルな期間を迎えることになる。

 

 

ニュース解説

トヨタ、中型EVモックアップ公開 20年代前半に投入計画

2019/06/10 12:30 富岡 恒憲=日経 xTECH

 

 トヨタ自動車は、2020年代前半に投入を計画する中型の電気自動車(EV)のモックアップを報道陣に公開した(14)。公開したのは4種類のモックアップ。具体的には、「シエンタ」クラスのミニバン、「RAV4」クラスのSUV(多目的スポーツ車)、「カムリ」クラスのセダン、「ハイランダー」クラスの3列シートのSUVである。いずれも、中型EV専用のプラットフォームである「e-TNGA」を使う想定だ。

 

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シエンタ」クラスのミニバン 

(撮影:日経 xTECH

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 2 「RAV4」クラスのSUV

(撮影:日経 xTECH

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3 「カムリ」クラスのセダン

(撮影:日経 xTECH

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4 「ハイランダー」クラスの3列シートのSUV(撮影:日経 xTECH
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https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/02334/?n_cid=nbpnxt_mled_dm

 

 

まあモックアップでは、どうしようもない。動くことがなければ、どんな車でも作り出せる。このためだけにモックアップを造った訳でもないだろうから、そんなEV車両開発は本当に存在するのであろう。


(続く)