日本人のルーツは縄文人だ、渡来人はない。(53)

この西ガガラ遺跡は、広島県東広島市鏡山の遺跡である。

 

この遺跡の位置としては、山陽自動車道の西城ICと東広島呉道の馬木ICを結んだ線の中間くらいの位置と言ったところだ。広島大学の敷地の一角で、およそ2万5000年前の遺跡で、住居跡も6件以上見つかっていると言う極めて貴重な遺跡で、縄文時代まで続いた遺跡である。

 

その西側には広島大学の本体があり、ここも広島大学の敷地の一部の様だが、その中の松林の中には鴻の巣遺跡と言う旧石器時代から縄文時代に掛けての遺跡があり、旧石器としては約3万年前の遺跡である。

 

 

 

広島大学キャンパス内における遺跡の調査

文・写真 藤野 次史     
統合移転地埋蔵文化財調査室

 

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旧石器時代の住居跡(西ガガラ遺跡第1地点) 

 

特色ある数々の遺跡

 鴻の巣遺跡教育学部南側の北第二福利会館およびその南側一帯の松林に広がる旧石器時代縄文時代を中心とする遺跡です。
 旧石器時代では、石器ブロック(石器の製作跡など)八か所、土坑八基などが見つかりました。出土石器から約三万年前頃と推定され、広島県最古の遺跡の一つです。縄文時代では、早期(約八千年前)の集石炉一か所、土坑七基などが見つかっています。また、集石炉は九州北部を中心に分布する遺構で、中国地方では類例が少ないものです。なお、鴻の巣遺跡については発掘調査を行った部分の南側一帯が緑地として保存されています。
 西ガガラ遺跡は国際交流会館周辺に位置します。第一・第二・第三地点の三遺跡からなり、いずれも旧石器時代縄文時代を中心とする遺跡です。旧石器時代では三時期の石器群が出土していて、第一地点で小型ナイフ形石器(約二万三千~二万五千年前頃)に伴って住居跡六軒以上、礫群二基などが見つかっています。旧石器時代の住居跡の発見例は全国でも二十例程度で、きわめて貴重な資料となっています。
 縄文時代では早期の住居跡一軒、土坑五十三基などが見つかりました。旧石器時代縄文時代とも当時の集落を復元する上で重要な遺跡といえます。第一地点の旧石器時代住居跡周辺および第二・第三地点の大半は保存地区として将来は整備される予定です。

 

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https://home.hiroshima-u.ac.jp/forum/29-5/hirakareta.html

 

 

 

幾分横道に逸れた感もあるが、これで「台形様石器」と言うものについてはご理解いただけたものと思う。

 

序に石斧もあったが、この石斧は刃部が磨かれていたかどうかには言及されていないので、刃部磨製石斧かどうかは不明である。

 

一応刃部磨製石斧についても調べてみよう。

(続く)