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静岡)失った水「返ってこなかった」 丹那トンネル工事(シミュレーションでは水枯れは起きない?!)
http://www.asyura2.com/19/hasan133/msg/854.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2019 12 30 11:27:36: N0qgFY7SzZrIQ kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo

 

 

(回答先リニアを止める静岡県 川勝知事「ヤクザ・ゴロツキ」暴言問題の背景に「ハコモノ行政」(リニアこそ箱物では??) 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2019 12 30 11:11:11)

 

 

 大井川を除けば、「もぐらトンネル超特急」こと「リニア」による水枯れは起きない、コンピューターのシミュレーションで確認した、というのがJR東海の主張。だが嘗てトンネルを掘った所では至る所で陥没や水枯れ、またあらぬところから水噴出など「想定外」が起きた。
 褶曲山地であちこち破砕帯が潜んでいるのが南アルプスなどの山岳地帯。このままなにも無く進むとは思えない。
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静岡)失った水「返ってこなかった」 丹那トンネル工事
https://digital.asahi.com/articles/ASMDR4WQHMDRUTPB00R.html?pn=4

 

広瀬萌恵 201912300300

 

*周囲4キロほどの小さな盆地、丹那盆地=2019年12月18日午後1時48分、静岡県函南町丹那盆地、広瀬萌恵撮影https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20191228000393_comm.jpg

 

 リニア中央新幹線のトンネル工事で大井川の水量減少が懸念される中、静岡県東部の「丹那トンネル」に注目が集まっている。周辺住民は、過去にトンネル工事で大規模な水枯れを経験し、生き方の変更を余儀なくされた。水を失った町の今を訪ねた。


 函南町の東部、山に囲まれた丹那盆地は、空の青さが際立つ。標高235メートルの高台は名産の「丹那牛乳」で有名だが、かつては稲作わさびの生産が盛んな水の豊かな土地だった。「丹那地域風土記」には1900年ごろの地域の様子が記されている。


 山々の谷間からは泉が湧いて『わさび』が栽培され、農家はその水を引いて飲料水としていた……水田はむしろ水が多いのに苦しんだ程だった。

 

 住民たちが異変を感じたのは24年ごろのこと。周囲の沢が次々に干上がった。盆地の真下を通る東海道線丹那トンネル」の工事の影響だった。東海道線は、それまで国府津と沼津を御殿場経由で結んでいたが、トンネルの開通で大幅に距離が短縮され、東京~下関の所要時間は1時間20分も短くなった

 

 交通網の発展に大きく寄与した丹那トンネルだったが、多くの犠牲も払った。地下水脈を貫く工事で大量の湧水(ゆうすい)が坑道に流れた。崩落事故が相次ぎ、67人が犠牲になった。7年の予定だった工期は16年に及んだ。

 

 工事が進むにつれ、盆地の水田やわさび田は枯れていった。風土記にはこんな記述もある。

 

 盆地の人々は日増しに減っていく水の様子を見ると気が気でなかった。役所の処置にあきたらない農民が200人、300人と役所に押しかけた。

 

 着工した18年には240トンほどだった水稲の収穫高はトンネルが開通した34年には110トンほどにまで落ち込んだ。農民たちは業種転換を余儀なくされた。それまでフンを堆肥(たいひ)に使うため飼っていた牛を増やして乳を搾った

 

 丹那牛乳の礎を築いた函南東部農協の元組合長近藤春雄氏の半生を描いた「トンネルの上の牛飼いたち」には、こんな記述がある。

 

 丹那盆地から米も野菜も、全くとれなくなったらどうしよう。そうだ、牛にたよるしかない。牛の乳をしぼって金に代えるより外に方法はない。

 

 農民の苦渋の決断の末、始まった酪農は、大規模工場の操業や大型スーパーの出現など周囲の環境変化の後押しもあり、地域を代表する産業に発展した。現在、丹那盆地周辺で、県全体の約8%にあたる1日約17トンの牛乳を生産する。

 

 JR函南駅から車で約20分、現在の丹那盆地には枯れたはずの田んぼが一面に広がっている。

 

 「今、盆地は水に困っていない」。函南東部農協の片野敏和組合長は話す。現在、約200軒の組合農家のうち70軒近くが水稲を栽培している。水田と飲用の水は地域東部の「牧場の池」から供給されている。トンネル工事で盆地の地下水は失われたが、水源が箱根山系にある池は渇水時も枯れなかった。

 

 「工事により当時の人が苦しんだのは事実。一方で、交通の便が良くなって助かっている面もある」。片野組合長は話すが、水稲とともに地域の生きる糧だったわさびは、沢を流れる新鮮な水を失い、生産者がいなくなった。

 

 トンネル開通の前年に農家に生まれ、水問題のさなかに子ども時代を過ごした辻寛さん(86)は訴える。

 

 「一度失った水は返ってこなかった。JRや国は、生活や環境を変えてしまうことを考えて、親身になってリニア工事に向き合ってほしい」(広瀬萌恵)
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・関連:
それでもリニアには参画しない! ゼネコン社員の本音「死人が出ても…なんて時代じゃない」(週プレNEWS
http://www.asyura2.com/15/hasan103/msg/848.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 12 28 07:00:05: igsppGRN/E9PQ

 

www.asyura2.com/19/hasan133/msg/854.html

 

 

 

こんなこともあることから、静岡県としては、水資源の問題には神経質にならざるを得ないのであろう。だから明確に水資源の問題の解決が確証されなければ、(代償の件は別として、好意的に考慮すれば)川勝知事としては、おいそれと静岡工区の工事を認めるわけにはいかない、と言うことなのであろうか。だから、先の論考での次のような表現となったものと、小生には、思われる。

 

『これに対し、知事は従前から繰り返している大井川の水影響の懸念と、豪雨による作業員の安全などを理由に、国交省の案をはね付けた。知事は作業現場の状況を踏まえ、国交省の提案を「空論だ」とも批判した。』

 

 

ただ、「丹那トンネル」とリニアの南アルプスの静岡工区とでは、必ずしもその事情は共通なものでもなかろう。

(続く)