日本のご皇室と英国王室(8)

なぜ英著名司会者モーガン氏は朝の情報番組を去ったのか

2021年3月10日

Reuters

f:id:altairposeidon:20210405151008j:plainモーガン氏は英ITV番組を離れる前から他局より高額オファーを受けていた



 

英民放ITVの番組司会者ピアス・モーガン氏が、英王室サセックス公爵ハリー王子の妻メガン妃は信用できないと番組内で発言した後、降板することになった。この顛末(てんまつ)について、アモル・ラジャンBBCメディア担当編集長が解説する。



モーガン氏は、自殺も考えるほど精神的に追い詰められたというメガン妃の発言について、一言たりとも信じない(https://www.bbc.com/japanese/56342870と番組内で強く反発した。さらに、番組中でそれを批判されると、怒りもあらわにスタジオを一時退出した。英情報通信庁(オフコム)は、モーガン氏のメガン妃批判について4万1000件の苦情が寄せられたことを受け、調査に乗り出したと発表。その後、ITVモーガン氏の降板を明らかにした。

 

アモル・ラジャン、BBCメディア担当編集長

 

何が差別で何が差別でないか、社会的な対立が続いている。文化的な戦争とも言える。ピアス・モーガン氏が就いていた、ITVの朝の情報番組「グッド・モーニング・ブリテンGMB」の司会者という職が、その犠牲になった(以後、文中敬称略)。

 

 

著名司会者のモーガン自身が犠牲になったという意味ではない。ある意味で、彼はこの戦いで得をしてきた1人だ。

 

しかし、放送局のCEOとその局のスター司会者で、それぞれ公にしている立場がくっきり食い違った場合、しかもこれほど難しい問題について、これほど緊張感の高い時代に鮮明に食い違った場合、何かが、誰かが、譲らなくてはならない。

 

9日夜に、それが起きた。

 

9日朝の時点でITVのキャロリン・マコールCEOは、メガン妃が自らの心の健康について発言した、その内容の核心部分について、自分は信じていると態度をはっきり示した。さらにマコールCEOはこうも言った。ITVメンタルヘルス(心の健康)の問題を、きわめて重視していると。

 

ITVはおそらく、モーガンが公に発言を撤回するか、謝罪するものと予想していたのだろう。しかし、メガン妃の言い分を信じないと番組で公言したモーガンは、発言を撤回も謝罪もしようとしなかった。それゆえに、GMBを去ることになった。

 

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ここできわめて大事な文脈がある。モーガンは前にも、GMBを降板する寸前だったことがあるのだ。彼は近年、他の放送局から非常に高額なオファーを提示されている。朝の情報番組に連日求められる早朝スタートを、モーガンはきついと感じていたし、そもそも経済的に何も困ってはいない。自分が製作したいくつかの番組形式についてフォーマット権を持っているので、アメリカ各局から莫大な使用料の支払いを受けているし、いくつかコラムを執筆する英デイリー・メールのグループからは数百万ポンドの給料を得ている。

 

なので、もうかなり前から、彼は辞めたがっていたのだ

 

番組として、モーガン司会の「GMB」は視聴率を大きく伸ばした。しかし、メガン・マークルとハリー王子をめぐるこの問題で、「文化戦争」は最高潮に達してしまった。メガン妃への自分のそれまでの発言を番組中で批判されたモーガンが、番組の最中に怒ってスタジオを出て行った今朝の光景が、その証明となった。

 

究極的に、ITVの企業としての姿勢と、朝の番組のスターの個人的な見解は、あまりに異なっていた。その対立は、解消不能だった。

 

この対立は今後も、場所を変えて続くだろう。

 

イギリスで近く、出演者の個人的意見やキャラクターを中心に据えたニュース局が開始さえすれば。人権や環境などを重視する社会の意識変化に「目覚めて」いる、いわゆる「woke」な風潮を毛嫌いする、自分の嫌悪感を共有してくれるニュース放送局が、イギリスでも登場さえすれば。しかも、自分の友人が会長の。あるいは、 自分の旧友で元同僚のレベッカブルックスがトップにいる、動画配信サービス「News UK」のようなものがありさえすれば。まして、ブルックスのボスのルーパート・マードックは、モーガンを絶賛しているのだし。

 

おそらく、近く開局する予定の「GBニュース」がその場になるのだろう。ただし、ピアス・モーガンがGBニュースを必要とする以上に、GBニュースがピアス・モーガンを必要とするのかが、問題となる。要するに、いくら払うのかという話だ。確かに、開局の際にピアス・モーガンがいれば、それはGBニュースにとってはプラスになる。けれども本人は、カリブ海に浮かぶ丘の上で、しばらくゆったり過ごしたいと思うかもしれない。

 

モーガンが日記を出版してから、もうしばらくたつので。

 

(訳注:マードック氏が所有するタブロイド紙ニュース・オブ・ザ・ワールド」は、殺人被害者などへの電話盗聴が2006年から相次ぎ発覚し、2011年に廃刊になった。かつて同紙の編集長だったモーガン氏は2005年、体験記を日記として出版した。ブルックス氏は2000~2003年にかけて同紙編集長だった)

(英語記事 Why Piers Morgan left Good Morning Britain



https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-56342570





グッド・モーニング・ブリテンGMB」の司会者のピアース・モーガンが、その職を追われてしまった訳だ。この降板劇となった発言に対しては、イギリス全土から4万件を超える苦情が殺到しているようだ。

 

当然番組復帰への署名活動も始まっているらしい。反対の「降板させよう」という署名活動も始まっていると言う。署名数はこちらの方が多いと言う。

 

一部繰り返しとなるが、そこら辺の事情も参照されたい。

 

 

 

ピアース・モーガン、英番組を突如降板「メーガン妃の言う事は全く信じない」発言に4万件以上の苦情殺到 番組復帰の署名運動も始まる



2021年03月11日 12時36分 TechInsight

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ピアース・モーガン、英番組を突如降板「メーガン妃の言う事は全く信じない」発言に4万件以上の苦情殺到 番組復帰の署名運動も始まるの画像

 





ITVの朝の番組『Good Morning Britain』の名物司会者ピアース・モーガン55が突如、番組を降板した。モーガンはメーガン妃のインタビューに対し「彼女の言葉は一言も信じない」と非難、翌日にはメーガン妃のことでお天気キャスターと口論になり、生放送中に退席していた。その後、番組に対して4万件以上の苦情が殺到、同日にITVが声明でモーガンの降板を発表した。翌朝モーガンは「今もメーガンの言葉は信じない」とツイートしている。


現地時間9日午後、英ITVが声明で「ITVとの話し合いの結果、ピアース・モーガンは今こそが『Good Morning Britain』を降板する時期であると決意しました」と発表し、モーガンの番組降板を伝えた。

ピアース・モーガンは、米時間7日夜(英時間8日午前1時)に放送されたオプラ・ウィンフリーによるメーガン妃とヘンリー王子へのインタビューについて、翌朝の生番組で「メーガンの言葉は一言も信じない」「彼女が我々の王室に猛攻撃を仕掛けてきたという事実は、卑劣だと思う」などと妃を激しく非難していた。モーガンはこれまでにもことある事にメーガン妃を批判してきた。
(続く)