日本のご皇室と英国王室(12)

セレブ御用達のプライベートホスピタルでの出産

「まるで魔法のようで本当に素晴らしいです。世界で最高の男性2人に囲まれて、とても幸せです」

 満面の笑みでそう語ったメーガン妃を見ながら、私はなんとなく冷めた気持ちになっていた。

 その9日後。秘密とされていたメーガン妃の出産場所が、アーチーくんの出生証明書から明らかになった。出産場所はロンドン中心部のポートランド病院だった。ヴィクトリア・ベッカムが出産した病院でもあり、出産費用は最低でも15000ポンド(約225万円)というセレブ御用達のプライベート・ホスピタルだ。

 出産場所を隠したのは「セレブ出産だ」と批判されるのを避けるためだったのだろう。私はもはや驚かなかった。

 2人のこうした振る舞いは、一般国民もよく思っていないようだ。





 20198月に発表されたYouGov社の世論調査によると、イギリス王室でもっとも人気があるのはエリザベス女王72%だった。ヘンリー王子が71%、ウィリアム王子が69%で続く。ヘンリー王子は依然上位3人に入っているものの、前年の調査では77%だったので6ポイント下落した。

 一方のメーガン妃は49%だった。前年は55%だったので、やはり6ポイント減だ。

 もちろん1年で6ポイント上下するのは誤差の範囲といえるかもしれない。しかしとくにメーガン妃の支持率は不人気とされるチャールズ皇太子48%)と同水準であり、メディアで大きく取り上げられている割には、イギリス国民がシビアな見方をしていることがよくわかる。



女王の「決断」

 ロイヤルファミリーは毎年クリスマスになるとエリザベス女王の私邸であるサンドリンガム・ハウスに集まり、一緒に休暇を過ごすのが慣習となっている。イブにプレゼントを交換しあい、クリスマス当日には揃って近くの教会を訪れる。そして午後にはテレビで放送される女王のクリスマス・メッセージを視聴するのだ。

 

©iStock.com

 2017年のクリスマス礼拝は、まだ結婚前にもかかわらずメーガン妃が参加したことから注目された。2018年のクリスマス礼拝も、不仲説がささやかれていたキャサリン妃とメーガン妃が揃って登場したことから大きなニュースとなった。王室ウォッチャーにとってまさに必見のイベントである。

 しかし2019年のクリスマス礼拝ヘンリー王子とメーガン妃の姿はなかった2人はカナダで6週間の休暇をとっていたのだ。

 イギリスではクリスマスに家族と過ごすことは非常に重要な意味を持つ。恋人たちのイベントというよりは家族のイベントという感覚が強く、日本でいうと正月のイメージに近い。その大切な日にわざわざ「休暇」で海外に行くというのは、女王を軽視しているようにしか思えない。私はなんとなく嫌な予感がした。

高まっていた王室とヘンリー王子夫妻の間の緊張感

 さらにその日の午後に女王のクリスマス・メッセージが放送されると、机の上にチャールズ皇太子夫妻とウィリアム王子一家の写真が飾られる一方で、ヘンリー王子とメーガン妃の写真は置かれていなかった2人とエリザベス女王との距離感はもはや明らかだった。翌年の18、突然発表されたように見えるヘンリー王子とメーガン妃の「主要な王族からの引退宣言」だが、実際にはそれ以前から緊張感は確実に高まっていたのだ。

 今回の発表を受け、イギリス市民の反応は割れていた。

 バッキンガム宮殿の前でBBCのインタビューに答えた白人男性は辛らつだった。

ヘンリー王子はメーガン・マークルに完全に支配されている。だから彼は彼女に言われたことをやっているだけだよ。公務を行う用意ができていないなら、2人の王族資格を剥奪すべきだ



ヘンリー王子夫妻の決断に理解を示す声も

 しかし2人の決断に理解を示す声も多く聞かれた。黒人の女性2人組はこう語る。

「メーガン妃のせいだ、彼女に責任があるという声をよく聞くけど、ヘンリー王子のことを過小評価しています。王子はもう大人だし、これは彼がずっと望んできたことだと思います。みんな2人に構わないで少し時間を与えるべきじゃないかしら」

 またインド・パキスタン系の男性も2人の決断を支持していた。



「メーガン妃にとってかなり抑圧的な状況だったので、こうした行動をとる理由は理解できます。2人のことを知っているわけではないけど、2人の発言に偽りはないように思う。もしかしたら王室の厳格さが時代遅れだということを示しているのかもしれない」

 しかしその10日後、エリザベス女王の下した決断は厳しいものだった。

 王室の発表によると、ヘンリー王子とメーガン妃は2020年の春以降に「殿下」「妃殿下」の称号を返上したうえで、一切の王室の公務から退くことになった。これにはヘンリー王子がこだわっていた軍関連の公務も含まれる。夫妻はエリザベス女王の正式な代理を務めることができなくなり、公務と引き換えに受けていた公的資金も受け取れなくなった。ただし女王の配慮により、個人的に支援する慈善団体などとの関係だけは今後も認められた。

 また2人は今後もウィンザーのフロッグモア・コテージをイギリスの家として維持し続けるものの、王室助成金から支出された改修費240万ポンド(約36000万円)は返済する意向を示したという。マスコミからの高額だという批判に配慮した形だ。





 北米とイギリスを行き来し、経済的に独立しながら公務を続けたいとしていた2だが、女王がこれを真っ向から否定した形となった。BBCの王室担当記者が「これ以上きっぱりとした区切りの付け方は考えにくい」と述べたほどだった。

 女王はこの厳しい決断に至った理由を自ら語っていない。

王室の将来を考えての決断

 しかし主要な王族から退いたあとの2人については様々な憶測が流れていた。「経済的に独立」するため、例えばメーガン妃が女優に復帰することや、ネットフリックスと独占契約して映画を製作すること、あるいは自分たちの爵位を使った「サセックス・ロイヤル」ブランドを商標登録し、衣類や書籍、教育関連サービスなどのビジネスに乗り出すなどの可能性が指摘されていた。

 その後、ヘンリー王子夫妻は「ロイヤル」の称号を使わないことを明らかにし、「サセックス・ロイヤル」の商標登録申請も取り下げた。ロイヤルファミリーとしての地位を利用したこうした展開への批判に配慮したものだろう。

 蟻の一穴という言葉があるように、どんな強固な組織であったとしても、小さな穴が原因で全体が崩壊するものだ。セレブ気取り、浪費ぶりが目についていたメーガン妃の振る舞いは、エリザベス女王が長年苦心して築き上げたイギリス王室にとって「蟻の一穴」となる可能性は大いにあった。女王は王室の将来を考え、2人を切り離すと決めたのではないだろうか。



https://bunshun.jp/articles/-/43570?page=5



 

 

何はともあれ、王室の人間に対する薫陶や教育と言うものは、誠に大切な事であるが、それほどうまくいってはいないようだ。特に次男坊王子や王女に対するものは、蔑(ないがし)ろにされがちであるが、長男王子ほど国を継ぐという自覚が乏しくふしだらになりやすいのではないのかな。だから尚更、次男坊への王族としての在り方や責任の自覚を身につける教育が必要となろう。

 

ヘンリー王子の場合は、父親が特にふしだらであったから尚更である。今回のヘンリー王子とメーガン妃の王室離脱は、その主原因がチャールズ皇太子に起因していることは、紛れもないことと推測されるのである。チャールズ皇太子の不倫が、ダイアナ妃の精神を蝕んだものであり、離婚の主原因となったのではないのかな。

 

このトラウマが、ヘンリー王子にも精神的に大いに影響を与えたものと思われる。

 

そのトラウマが、ヘンリーをして「レイチェル・メーガン・マークル」に走らせたものと思われる。

 

それがなければ、ヘンリーはメーガンとは会ってはいなかった筈だ、と小生には推測されるのである。まことにお気の毒だった、と言わざるを得ない。

 

ただヘンリー王子は、王室離脱と言う解決策に果敢にも取り組んだ、と言うよりも取り組まざるを得なかったのであり、本人としてはそれなりに勇敢に取り組んだものであろう。

 

その態度には非難さるべき筋合いは少しもないが、誠に残念なことと感ずるものではある。

 

その点、日本の秋篠宮眞子さまには、結婚を貫くために皇室を自ら離脱する勇気は持ち合わせているものであろうか。

 

小生は持ち合わせてはいない、と感じているものである。結局は廃嫡(廃妃)しかないのではないのかな。即ち、小室圭氏と結婚すのであれば、秋篠宮家から離脱して親子の縁を切り、ご皇室とは一切関係のない市井の人間となることである。当然お金の支給はない。だが、彼女にはそれほどの勇気はないものと推測される。

 

はたまた、結婚を認めたとされる秋篠宮さまに、眞子さまを廃嫡する勇気と正義を持ち合わせているものであろうか。

 

 

 

「精神が崩壊寸前だった」ヘンリー王子が王室離脱の理由を告白

202132111  コスモポリタン

 

 

 

昨年からLAで暮らしているヘンリー王子が、友人のジェームズ・コーデンが司会を務めるトーク番組『レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン』に出演、インタビューに応じ、多岐にわたる質問に答えました。

LAに落ち着いてからまだ月日が浅いヘンリー王子にとって、市内にはまだ見たことがないものがたくさん。そこでジェームズは王子のために、オープントップバスでの市内ツアーと、イギリス風のティータイム(紅茶とクランペット)を用意。母国では許されなかったかたちでの観光を楽しんでもらったとのこと。

同時にジェームズは王子に、王室からの離脱や家族との関係、長男アーチーの最近の様子まで、様々なことについて尋ねました。そのなかで王子は、公務からの引退についてこう語っています。



「イギリスのマスコミがどんなものか、僕たちにはわかっていたんだ。それが僕のメンタルヘルスを崩壊に向かわせていた
「有害だと思っていた」
「だから、夫なら、そして父親なら誰でも取るであろう行動を取ったんだ。それが、自分の家族をここから離さなくてはならない、ということだった」


王子とメーガン妃は当初、「パートタイムで公務を行う」という“ハイブリッド”な働き方を希望していたそう。それが祖母のエリザベス女王に認められなかったことについては、次のように話した。



「僕らは一度も、(公務に)背を向けたことはないよ。どのような決断が下されようと、僕は今後も、責務から逃れることはない。常に(人々への)貢献を続けるよ」
「奉仕することが僕の人生。だから、世界のどこにいようと同じこと」



王子はさらに、「思いやりの気持ちを届け、人々を喜ばせ、どんな小さな形でも、できる限りの方法で世界を変えようとしている」と付け加えました。

2月中に撮影されたこのインタビューの放送は、王子にとってアメリカに移住して以来のTV主演。当然のことながらジェームズは、その他の話題についても質問しました。それはたとえば、王子は英国王室を描いたNetflixの大ヒットドラマ『ザ・クラウン』を観ているのか、など。

すると王子はドラマを観ていると明かし、こうコメント。



「ニュースだと思わせようとしていない。フィクションだからね。でも、大まかには事実には基づいている。もちろん、厳密には正確ではないけれど」
「ただ、(ロイヤルたちの)生活、家族や他の何より責務と奉仕を優先すべきというプレッシャーと、それが何をもたらすかについて、大体の見当はつくと思う」



さらに王子は、「家族や妻、自分自身について書かれている記事より、『ザ・クラウン』の方がずっと安心して見ていられるよ」とも語り、フィクションではなく「事実」として報道されるニュースには、本当に問題があると考えているらしき姿勢を見せました。

番組中の王子の出演シーンは、以下で視聴が可能。

王子はまた、息子を誇りに思う父親として、長男の最近の様子についても明らかにし、アーチーには「笑いが止まらない」とのこと。



「最も驚くべき個性の持ち主だよ。もう3つ、4つの言葉をつなげて話すようになったんだ。歌もうたっているよ」



さらに、王子によれば、アーチーが初めてしゃべった言葉は「クロコダイル(ワニ)」だそう。

王子はそのほか、祖父母のエリザベス女王&フィリップ殿下とZoomミーティングで話をした後、殿下がノートパソコンを閉じればビデオ通話を終了にできると思ったらしいことや、女王夫妻がひ孫のアーチーに贈ってくれたクリスマスプレゼントについても明らかに。

王子はアーチーが女王からクリスマスにもらったワッフルメーカーで、よく朝食用に、ベリーを添えシロップをかけた「素晴らしい、オーガニックの」ワッフルを、メーガン妃と一緒に作っているとのこと。

家族で幸せに暮らす様子がうかがえたことに、ほっとしているファンも多いかもしれません。

この翻訳は抄訳です。

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外部サイト

「ヘンリー王子」をもっと詳しく

 

 

https://news.livedoor.com/article/detail/19779717/

(続く)