東京五輪2021、成功するか?(22)

Q.東京五輪のここまでの危機管理を100点満点で評価すると、何点でしょうか。

山口さん「0点です。これまでに述べた問題のすべては危機管理の失敗が主な原因だと思うからです。そもそも、危機管理が必要だという発想が招致委や組織委にあったのか疑問に思います」

Q.五輪のような世界的スポーツイベントを開く際、危機管理の面で心得るべきことは。

山口さん「企画段階から、危機管理を『正しく』取り入れることが大切です。危機管理を『問題が発生した際の対応活動』と誤解している人が多いのですが、それは狭義の危機管理です。広義の危機管理はリスク管理、狭義の危機管理、危機管理広報の3本柱で構成されます。

リスク管理は発生するかもしれない危機、すなわち、潜在危機を洗い出し、発生しないようにする対策と発生した場合の対策を事前に講じる活動です。危機管理広報は潜在危機と、発生した危機の両方の現状や対応策を時と場合に応じて、しっかりと国民に説明し、理解と信頼を得る活動です。狭義の危機管理は危機が実際に発生した場合の対応活動です。この3本柱を実施しないと危機管理導入の意味がありません。

中でも、リスク管理は危機管理の重要な柱です。例えば、1人の人物に権限が集中したり、1つの企業に利権が集中したりした場合、深刻な危機をもたらす数々の事案が予想できます。これら予想できる事案が『リスク』です。危機管理のアドバイザーである私は、森前会長の問題発言や開会式の演出をめぐる混乱はリスクとして事前に洗い出し、対策を講ずることができたと考えています。

一つ一つのリスクへの対策をとっておけば、リスクが危機として顕在化する可能性は減少します。顕在化したとしても、よりよい危機管理対応をすばやく実施できます。『正しい』危機管理はスポーツイベントに限らず、政府・自治体も含めたあらゆる組織・団体・企業等の活動を有意義な方向に導く羅針盤だと私は考えます」

https://news.livedoor.com/article/detail/20663233/

 

 

 

 

 

まあ最初の予定通り、狂言師野村萬斎氏のグループに任せておけば良かったのではないのか。

 

1年延期になったのであればなったで、それ様に作り直して貰えばよかったものである。

とは、後の祭りであるが。

 

 

 

最初は野村萬斎さんだった…解散・辞任相次ぐ演出チーム

朝日新聞社 2021/07/22 19:15

東京オリンピック・パラリンピックの開会式・閉会式についての大会組織委員会の記者会見後、フォトセッションで手を取り合う(左から)山崎貴さん、野村萬斎さん、佐々木宏さん=2018731日午前1011分、東京都港区、竹花徹朗撮影

 

 東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開閉会式の演出チームをめぐっては、トラブルが続いてきた。

 

 20187月、開閉会式演出の総合統括に就任が決まったのは狂言師野村萬斎氏だった。「機知に富んだ式典にするため尽力していく」と意欲を口にしていたが、新型コロナウイルスの影響で大会の1年延期が決定。野村氏や歌手の椎名林檎氏ら7人のチームは昨年12月に解散した。

 

 大会組織委員会は「コロナ禍に伴う式典の簡素化を短期間で進めるため権限を一本化する」と解散理由を説明した。関係者によると、チーム内の意思疎通がうまくいかないこともあったという。

 

 後任には、チームの一員で電通出身のクリエーティブディレクター、佐々木宏氏が就いた。しかし、開会式に出演予定だったタレントの渡辺直美さんの容姿を侮辱するようなメッセージを演出チーム内のLINEに送っていたことが、週刊誌報道で発覚。佐々木氏はその事実を認め、今年3月に辞任した。その直後、五輪開会式の演出の実質的な責任者だった振付師・演出家のMIKIKOが、自身に連絡がないまま、新たな責任者が任命されていたとして辞任していたことを明らかにした。

 

 さらに今月19日には、開会式で楽曲の作曲担当だったミュージシャンの小山田圭吾が、過去に同級生や障害者をいじめた経験を雑誌で語っていたことを受けて辞任した。組織委は当初、続投させる意向だったが、障害者団体などからの批判がやまず、辞意を受け入れた。

 

 組織委の武藤敏郎事務総長によると、佐々木氏の辞任後、残ったメンバーが仲間を誘って20人ほどのチームができた。関係者によると、今回解任された小林賢太郎が中心になって人選を進め、その中に小山田氏が入っていたという。組織委は結成後に報告を受け、そのまま任命したという。武藤事務総長は20日の記者会見で、「最終的な任命責任は我々にある。全体の名簿を受け取ったとき、全部調査すべきだった」と述べた。(津田六平)



https://www.asahi.com/articles/ASP7Q5K4DP7QUTIL02V.html?iref=pc_ss_date_article

 

 

それにしても、各国選手団はこの東京五輪2020には、とても満足していた様だ。

 

我々もTVではあるが、観戦していても競技自体はスムーズに進行していたと、感じられた。しかもそれなりにフレンドリーに感じられ、このコロナ禍ではあったが何の違和感もなかった。

 

選手達も楽しく競技出来たものと思われる。嬉しいことだ。

 

 

だだ、電工掲示板の「ARIGATO」には一寸がっかり。「ARIGATOU」と正しく掲げてもらいたかった。「ありがと」はややぞんざいな言葉であろう、正式には「ありがとう」の方が上品で貴賓さが感じらて良い、こちらの方が正式である。ここら辺も、組織委員会低脳の表れであろう。幸い、次の文章の日本語には正しく「ありがとう」と記述されているので、救われた感じである。英字表記は致し方なし、か。

 

 

 

東京五輪 各国選手が日本語で感謝の動画が大反響 「うるっと来た」「感動」

スポーツニッポン新聞社   2021/08/14 18:16

 

f:id:altairposeidon:20210815131248j:plain

国立競技場と五輪マーク

Photo by スポニチ 

 

 東京五輪の大会公式ツイッターで投稿された、大会に出場した各国選手による「ARIGATOの動画が話題となっている。

 

 「Tokyo2020、私たちはあなたを決して忘れません。世界中のアスリートとオリンピックファンから、(大会を)可能にしてくれた日本に感謝します」というメッセージとともに、選手たちの感謝のメッセージがまとめられた動画を公開した。

 

 男子シンクロ高飛び込み金メダリストで、編み物をしている姿も話題となったトーマス・デーリー(イギリス)は日本語で「ありがとうございます」と感謝。「皆さんのサポートに感謝します」とメッセージを送った。

 

 また、日本人の母を持つスケートボード女子パーク銅メダリストのスカイ・ブラウン(同)は、日本語で「こんにちは!スカイ・ブラウンです!日本!大好きだよ!」と笑顔で手を振った。

 

 その他にもメダリストや出場者が次々と出演し「開催に心からの感謝を」「ホスピタリティと親切に感動した」「素晴らしい体験だった」「日本は素晴らしい国でした」「ありがとう東京!」「心の底からアリガトウゴザイマス」とメッセージが続き、最後に日本語で「ありがとう!」と挨拶するシーンがおさめられている。

 

 フォロワーからは「うるっと来た」「感動しました」「こちらこそARIGATO!」などと続々と投稿が寄せられた。

 

https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2021/08/14/kiji/20210814s00048000271000c.html

(続く)