世界の流れは、EV化(18)

GM LG化学に10億ドル(約1097億円)相当の損害賠償を請求するという。

 

LG化学は、すでに現代自動車にリコール費用として、85190万ドル(約9347000万円)を支払っているという。

 

LGも踏んだり蹴ったりといった状況のようだが、実際のところは、LG製のバッテリーを買わされている自動車メーカーの方が踏んだり蹴ったりされている状態なのである。LGは、いわば自業自得といったところである。

 

GMGMである。少しくらい安いからと言って、LG Chemから慌てて飛びついて買ったかどうかは知らないが、これ幸いとばかりに安いバッテリーを買ってしまったことが運のツキだ。

 

それにしてもGMLG製のバッテリーの性能品質の確認を怠ったのではないのかな。購買部門や技術部門の責任重大である、と小生には思われる。「安かろう、悪かろう」とはよく言ったものだが、GMの社内ではどんな再発防止が行われているのか、気になるところでもある。

 

と言っても、今はリコールの最中で、そこまでは手が回っていないかもしれない。

 

 

まあ「世界の流れは、EV化」と言っても、その車が火を吹くようではたまらない。全く使い物にならない、と言うことだ。

 

火災が発生するから屋外で充電せよとか、家の中には駐車させるな、離れた屋外に駐車させよとは、LG製のバッテリーを積んだクルマ(GM製)はたまったものではない。

 

最初が'2011、次が'217、そして今回が'218となる、と言うことは前にも言及していることだが、GMはこのBoltボルトEVで、3回目となるリコールを始めるという。

 

 

 

 

GMがシボレー・ボルトEV3度目のリコール、欠陥バッテリーから火災のおそれ

2021821日 by Aria AlamalhodaeiHirokazu Kusakabe

 

General MotorsGMゼネラルモーターズ)は、バッテリーセルの欠陥により火災のリスクが高まる可能性があるとして、さらに多くの電気自動車「Chevrolet Bolt EV(シボレー・ボルトEV)」のリコールを行っている。この最新のリコールは、米国時間820日にGMから発表されたもので、同社がユーザーにBolt EVリコールを通達するのは、これが3度目となる。

 

7月に出された2度目のリコールは、2017年から2019年型のBolt EVが対象だった。今回はそれがさらに拡大され、新たに2019年型のBolt EV9335と、20202022年型のBolt EVおよびBolt EUV63683、対象に含まれた。

 

関連記事:GMの電気自動車Bolt EV2度目のリコール、LG化学製バッテリーに発火のおそれ

 

GMに供給されたこれらの車両用バッテリーには、まれに同一バッテリーセル内に、破損した陽極タブと折れたセパレーターという2つの製造上の欠陥が存在する可能性があり、これによって火災の危険性が高まる」と、GMニュースリリースで発表した。この問題については、バッテリーセルのサプライヤーである韓国のLGと協力しているとのこと。

 

GMでは、これまでのリコール対策費用としてすでに見積もられている8億ドル(約878億円)に加え、今回のリコールによりさらに10億ドル(1098億円)の費用がかかると見込んでいる。

 

同社は20218月初めの決算説明会で、Boltに搭載された欠陥バッテリーの修理に関連する費用が、前四半期の保証費用13億ドル(約1427億円)の大半を占めていると述べていた。

 

関連記事
GMの第2四半期は約3110億円の黒字、リコール費用は約875億円

https://jp.techcrunch.com/2021/08/05/2021-08-04-gms-earnings-dragged-down-by-chevy-bolt-recall/
米幹線道路交通安全局が火災リスクのあるシボレー・ボルトを屋外に駐車するようオーナーに警告

https://jp.techcrunch.com/2021/07/15/2021-07-14-nhtsa-urges-some-chevy-bolt-owners-to-park-their-car-away-from-home-citing-fire-risk/

 

GMBoltのドライバーに対して、充電を最大90%に制限するとともに、航続可能距離が70マイル(約113キロメートル)以下にならないようにしておくことを推奨している。また、火災の危険性があるため、充電が済んだらすぐに屋外に駐車し、屋内で一晩充電したままにしないように勧めている。運輸省高速道路交通安全局は、Boltのドライバーに向けて、火災のリスクを減らすために、車を家から離れた場所に駐車するようにと、独自の勧告を発表した。

画像クレジット:GM

原文へ

(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Hirokazu Kusakabe



https://jp.techcrunch.com/2021/08/21/2021-08-20-general-motors-issues-third-recall-for-chevrolet-bolt-evs-citing-rare-battery-defects/



 

クルマが燃える話が出たついで、と言う訳ではないが、EVの火災はなかなか消えないものである、言い換えれば消せないのである。

(続く)