世界の流れは、EV化(55)

まあ一言言っておきたいのだが、グリーンピースなのえんどう豆なのソラマメなのかは知らないが、EVのバッテリーの生産時にどれほどのCO2を排出するのか、このえんどう豆さんは詳しくはないものとみえる。 

 

場合によっては、HV車の方がEVよりもCO2の排出量が少ないケースもあるのである、と言うことを知らないようだ。EUの電気がすべて再生可能エネルギー原子力発電になった暁には、大手を振ってEVは環境車だと述べてもよいのであり、このソラマメさんはこのことを無視しておられるようだ。 

 

主要電源がCO2を多く排出する火力発電のような場合には、必ずしもEVが最良の環境車だとは言えないのだ。中国の石炭火力発電や日本のように火力発電が主力の国では、HV車の方がEVよりもCO2の排出が少ないということもありうるのである。 

 

詳しくは、当ブログの2021.12.21NO.31から2021.12.24NO.34までを参照願う。 

そこにはLCAベースでのEVとHV車とのCO2の排出量の比較が論じられている。 

 

そんなことはさておき、トヨタとしては、EUの規制には従わざるを得ないのである。 

 

2035年までにはEUの新車販売はZEVと言うよりも、CO2を排出しない車にせざるを得ないことになるのである。ZEVには一般的に言ってPHVも含まれるのだが、このPHVにはICE・内燃機関が載っているから、CO2を排出してしまうので販売は出来ないので、この場合ZEVと言うのは間違いとなる。 

 

CO2排出ゼロ車とは、BEVFCVHICE(水素エンジン車)であり、合成燃料車は取り込んだCO2を排出するのて+-ゼロとなるわけだが、すぐにはCO2排出ゼロ車には含まれないのであろう。水素エンジン車もトヨタとしては、やってみせたと言うことで本気では無いのであろう、と先の論考には書かれている。 

 

またFCVも水素スダンドが普及していなければ、売ることはできない代物である。将来的には有望な環境車ではあるが、今少し時間が必要となるものである。だから、当座はBEVで頑張らなくてはならないと言うことになる。 

 

次に先の論考に載っていた「【関連記事】トヨタ、35年に欧州販売車の排出ゼロ EU規制に対応」の記事を載せておこう。 

 

 

トヨタ、35年に欧州販売車の排出ゼロ EU規制に対応
2021/12/3 1:29 (2021/12/3 5:25更新)日本経済新聞 電子版 

 

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トヨタは新型EV「bZ4X」を22年半ばに欧州に投入する

 

【フランクフルト=深尾幸生】トヨタ自動車は2日2035年までに西欧で販売する新車の二酸化炭素(CO2)排出をゼロにすると発表した。販売するすべての車を電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)に切り替えるもよう。欧州連合EU)が35年に域内で新車が排出するCO2をゼロにすることを義務づける案を7月に出しており、これに対応する。 

 

トヨタは西欧ではこれまで30年に新車販売の4割をEVなどCO2を出さない「ゼロエミッション車」とすることを目指していた。特定の地域での新車販売をすべてゼロエミッション車に切り替えると明らかにしたのは初めて。同社の欧州での自動車販売は世界全体の1割にあたる。 

 

新型EV「bZ4X」を22年半ばに発売するほか、高級車ブランド「レクサス」からEV専用車台を使った新型車「RZ」を投入する。同社はこれまで電動車戦略の中心にハイブリッド車を据えてきたが、環境規制の厳しい地域ではEVが主軸になる可能性が出てきた。 

 

【関連記事】トヨタの脱炭素、まず欧州から 35年に全車ZEVに  

 

https://www.nikkei.com/news/print-article/?R_FLG=0&bf=0&ng=DGXZQOGR02EM80S1A201C2000000 

(続く)