異形の北京冬季五輪(13)

あながち「的外れ」とは言えない採点ではなかったのではないかと言った批判もあるが、それにしてもそれならそれで「なぜそんな採点になったのか」と言った議論と解決策が必要となろう。

 

 

 

 

平野歩夢 採点基準の明確化求める「そうするべき時代に」北京五輪スノーボードHP

[ 202221211:12 ]

男子ハーフパイプで金メダル獲得から一夜明け、記者会見後に記念撮影に応じる平野歩夢
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共同     

 

 北京五輪スノーボードハーフパイプ男子で、日本勢で同競技初の金メダルを獲得した平野歩夢23TOKIOインカラミ)が大願成就から一夜明けた12日、河北省張家口のプレスセンターで会見に臨んだ。

 決勝では斜め軸の縦3回転に横回転を加えた超大技「トリプルコーク1440を含むルーティンを公式戦で初成功させたが、2本目は9175点止まりの不可解ジャッジで、暫定2位止まり。競技直後も「納得できなかった」と話していた平野歩は、改めて「僕が思っているように、周りも(得点が低すぎると)思ってくれていた。今後のスノボのジャッジ全体を含めた基準として、どこを見ていたという説明は聞くべきだと思う」と話し、採点基準の明確化を訴えた

 ハーフパイプでは6人のジャッジが100点満点で採点し、最も高い点と低い点を除いた4つのスコアの平均が得点となる。採点基準は難易度、完成度、高さ、多様性、革新性の5つだが、全てジャッジの主観で判断され回転数は採点基準になっていない。とはいえ平野歩が決勝で成功させたルーティンは世界初にして最高難度。3本目に逆転できなければ2位止まりで、大論争に発展した可能性がある。

 同じ採点競技では、フィギュアスケート体操競技ではあらかじめ技の難易度が明文化され、完成度を加味して得点が決まる。横乗り文化のスノボは“格好良さ”が重要視され、同様の採点方法はそぐわないとの見方もあるが、平野歩は「それはそれとして、競技と切り分けるべき」と断言。「選手が最大のリスクを抱えてやっているものに対して、しっかり評価してジャッジすべきだと思う。他競技ではそういうのがあるので、今後、スノボもそういうものをしっかりするべき時代になってきたという気がする」と私見を述べ、採点基準の明確化を求めた

https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2022/02/12/kiji/20220212s00077000262000c.html

 

 

 

結果としては平野歩夢は己の力でそれをねじ伏せることが出来たのであるが、そんなわけで、海外メディアも盛んに五輪批判を展開しているようだ。

 

中国のような一党独裁共産国家がやることは、スポーツの平和の祭典とは程遠い共産国家の中国のためのスポーツ大会なのであった。あえて言えば、「習近平」のための大会なのである。

(続く)