ロシア兵は見境なく、ウクライナ市民を銃撃して殺害したようだ。そんな中に、秋田犬の飼い主の女性がいた。主人を殺された秋田犬は、その還らぬ主人をずっと待って、玄関前に居座っていたという。なんとけなげなことよ。
幸い現在は新しい飼い主のもとで、幸せに(かどうかはわからないが)暮らしているという。
ウクライナのハチ公話題に 犠牲女性の自宅離れず
2022/4/15 10:31
飼い主を待つ秋田犬の「リニ」(ウクライナのゴンチャレンコ議員のツイッターより、共同)
ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊マカリウで、ロシア軍に殺害された飼い主の女性を約1カ月にわたって女性宅前で待ち続けた秋田犬の姿が話題になった。忠犬ハチ公になぞらえ、地元メディアが「マカリウのハチ公」と伝え、14日までに新しい飼い主が見つかった。
犬の名前はリニ。ゲラシチェンコ内相顧問が10日、交流サイト(SNS)に玄関の前に座るリニの写真を投稿。飼い主は悲劇的に亡くなり、リニはボランティアが餌を与えて連れ出そうとしても離れようとしなかったと紹介した。
マカリウは一時ロシア軍に占拠された。飼い主の女性は兵士にレイプされ、残虐に殺されたと伝えられている。
ウクライナメディアによると、新しい飼い主となったナジェジュダさんはリニの境遇を知り、何度か家に通ってなつかせたという。(共同)
さて、プーチンは、ウクライナの民主化を警戒して、ウクライナをロシアの勢力圏に留め置こうと考えたのが、事の始まりのようだ。
それも、ロシアが侵攻すれば、ウクライナなんぞはすぐにでも降伏してしまうであろう、と甘く考えていたからである。
しかしながら如何せん、ウクライナは頑強に抵抗してロシアの侵攻を跳ね返してきたから、プーチンのロシアも堪(たま)ったものではない、
ようだ。
それと言うのも、2014年(3月18日にロシア・クリミア・セヴァストポリの3者調印)のクリミアの一方的なロシアによる占領・併合に危機感を抱いたウクライナは、臥薪嘗胆(かどうかは知らないが)して自国の防衛力の増強を図っていたわけだ。
それには当然のこととして、西側の軍事的な援助が大いに役立っていたということではないのかな。それにしてもロシアの弱かったことよ。情報収集にも手落ちがあったのではなかったのかな。何から何まで、ロシアは後手後手に回ってしまい、慌てふためいているのではないのかな。
そして避難民を大量に受け入れなければならなくなったポーランドやルーマニアこそいい迷惑であろう。しかしながらこれらの国はNATO(北大西洋条約機構)に属しているから、ロシアが侵攻することはない。侵攻すれば、ロシアはNATOから手ひどい反撃を食らうことになるからである。もちろんNATOには、米国もカナダも属している。
ハンガリーはNATOに属していながら、ロシアのプーチンと仲が良い。ロシアのウクライナ侵攻を支持しているではないか。ハンガリーはどういうつもりでいるのか、小生は理解に苦しむ。
ウクライナ侵攻なぜ起きた? やさしく解説
- 2022/4/13 5:00
- 日本経済新聞 電子版
ロシア軍の包囲攻撃で壊滅的な被害を受けたウクライナ南東部の港湾都市マリウポリ(10日)=ロイター
ロシアがウクライナに侵攻して攻撃を続けています。第2次世界大戦後に欧州で起きた最大規模の戦争で、多くの民間人が犠牲になっています。米欧日による対ロシア経済制裁でも侵攻は止まらず、世界秩序は再構築を迫られています。侵攻はなぜ起きたのでしょうか。ポイントを解説します。
Q:なぜこのような戦争に発展したのか?
ロシアのプーチン大統領が2月24日に「軍事作戦」の開始を宣言し、隣国ウクライナに攻撃を始めました。国連機関が確認できただけで民間人の死者は10日までに1842人にのぼります。激戦が続く南東部マリウポリの市長は犠牲者が2万人を超える可能性があるとの見方を示しました。
強権統治を敷くプーチン氏は旧ソ連の構成国で民族的に近いウクライナの民主化を警戒し、勢力圏にとどめようとしてきました。侵攻で同国をすぐに降伏させて事実上の支配下に置けると考えていたようです。国際社会での米国の影響力を失墜させ、「大国ロシア」を復活させた指導者として、歴史に名を残す思惑があったとみられます。
ロシアに武力による現状変更の試みを正当化できる大義はありません。プーチン氏はロシア語話者が多いウクライナ東部の住民が弾圧を受けていると強弁し、東部住民の保護を理由に首都キーウ(キエフ)を含む各地に攻撃をしかけました。侵攻を正当化する狙いで、明確な根拠はありません。
プーチン氏は米欧が北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指すウクライナに接近し、ロシアに脅威を与えたとも主張します。実際はNATOはロシアの軍事圧力を受けるウクライナの加盟には慎重で、加盟するメドは立っていませんでした。そもそもウクライナを加盟に向かわせたのはロシアの脅威でした。
(続く)