ロシアのウクライナ侵攻(19)

ロシア国内でも何かと世情が荒れ出しているようだ。そろそろ制裁が聞き出しているということか、それともウクライナ戦争での死傷者の数の増大が、一般市民へも悪影響を与えだしているということか。

 

 

 

 

 

ロシア国内で「万引き急増」のナゼ…ウクライナ侵攻後に多発、買い物カゴごと盗む大胆さ

日刊ゲンダイDIGITAL    2022/05/18 06:30

値札と値段が違うことも(ロシア・ノヴォシビルスクの大型スーパー店で買い物をする客) (C)Sputnik共同通信イメージズ     

 

プーチンの戦争」に嫌気が差しているのか、ロシア国内のスーパーや食料品店で万引が急増している。

 

ロシアの独立系経済紙RBC15日付)によると、食料品や衣料品などを扱う店を対象に、小売業と連携する顔認証システム開発会社の盗難検知データを分析したところ、今年24月の3カ月間に1店舗平均130件の盗難が発生していたことが判明。前年同期比18%増だという。

 

食料品店では商品がカゴと一緒に盗まれるケースが多発。トレンドはセルフレジを悪用した万引で、主に狙われた商品は上位から菓子類(19%)、ソーセージ(16%)、アルコール類(14%)、チーズ(13%)、コーヒー・ココア(7%)。被害額は平均1500ルーブル(約3000円)だった。

 

ロシアの軍事侵攻が始まったのは224。万引が増えた時期と重なる。筑波大名誉教授の中村逸郎氏(ロシア政治)がこう言う。

 

「軍事侵攻以降、ロシア国内ではウオッカが飛ぶように売れたといいます。取られた商品のうち、アルコールが上位なのも納得です。市民は戦争の犠牲者が出るにつれてつらい思いや、プーチン大統領への反発を抱き、お酒を飲まないとやっていられないのでしょう。もちろん品薄や物価高騰も万引急増の要因だと考えられますが、『売っているうちに盗んでしまおう』と考える人がいても不思議ではありません。ロシアには『バレなければドロボーではない』という独特な風土がありますから。万引は立派な犯罪ですが、市民からすれば、国家予算をオリガルヒ(新興財閥)や愛人に横流ししているプーチン大統領も『ドロボー』。責められるいわれはない、という感覚ではないか」

 

厳しいはずの警備員も目をつぶっている?

 

全体主義に見えるロシアも、足元の秩序は揺らいでいるようだ。

 

「そもそもロシアのスーパーは、商品バーコードを読み込んだ時の値段が値札と違ったり、店員がお釣りの代わりにチューインガムを渡したり、割と無秩序ですが、数年前にモスクワに行った時、スーパーの出入り口に立つ警備員の厳しさが印象的でした。少しでも怪しい人がいたら、カバンの中身を調べ、買った商品とレシートを1つずつ照らし合わせて、チェックしていたほどです。万引が増えているということは、警備員も目をつぶっているということでしょう」(中村逸郎氏)

 

プーチンの戦争」に市民もウンザリしている。

 

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/305283

 

 

 

こんなわけで、ウラジミール・プーチンも『大ドロボー』なのである。自国の予算をちょろまかしている分には、他国への影響はほとんどないものと思われるが、他国領土を盗もうとすると、これは大問題である。さすがに「ロシア人のルーツの一つとされるルーシ族ヴァリャーグヴァイキングのスラブ語)、つまりスウェーデンヴァイキングの一派・・・」(当ブログ4/30を参照のこと)と言われるだけあって、元々北極海の野蛮な海賊の一派であっただけのことはある。

 

今のウクライナ侵攻がその良い例である。

 

 

現在ウクライナでのロシア軍の侵略は、次の図にある様に「オデーサ」に迫りつつあるようだ。

 

マリウポリでの頑強なウクライナ側の抵抗により、ロシア軍の進軍が相当期間抑えられていたわけで、ウクライナはかなり持ちこたえていたようだ。

 

ロシア軍の攻撃手段は、クリミヤや黒海上の軍艦からのミサイル攻撃しか、有効な攻撃手段はなさそうなので、そうはやすやすと「オデーサ」の攻略が出来るとも思えない。

 

そのミサイルもそろそろ尽きつつあるのでは無いのかな。

 

誘導ミサイルは尽きてしまっているようなので(5/17NO.14参照)、無誘導のミサイルもそのうちに尽きてくるものと思われる。早く尽きてくれないと、無辜の一般市民の犠牲が増えるだけとなるから困るのだ。

 

 

戦況地図  

https://www.asahi.com/articles/photo/AS20220516002247.html

(続く)