ロシアのウクライナ侵攻(28)

ロシアのウクライナ侵攻に際して、日本国の防衛体制について少し論じてみたが、何はともあれ、ロシアはよい機会を与えてくれたものである。これを契機に、実際に日本国の防衛能力の向上がなされることを期待したいものである。

 

 

それにしても「なぜロシアはウクライナに侵攻したのか」と言う疑問は残るのである。

 

ロシアウクライナへ侵攻しても、アメリカはじめ西側は何もしてこないと誤った判断をしたのではないのかな。いくらウクライナがもともとからロシアの領土であったとブーチン自信が間違った考えを持っていたとしてもだ。

 

仮にアメリカや西側がそう言ったとしても、真に受ける方が間違っているのである。

 

もしそうであれば、この場合、真に受けたプーチンが「馬鹿」だったのである。

 

バイデン大統領は昨年の2021127プーチンとの電話協議で、「ウクライナへは米軍を派遣しない」と伝えたことを、128日に明らかにしている。

 

ウクライナとの国境にロシア軍が集結している時に、こんなことを言えばプーチンはこれ幸いと、ウクライナに攻め入ることになるのは当然のことである。

 

バイデンは何を考えてこんなことを言ったのか、理解に苦しむものである。ウクライナこそいい迷惑である。

 

 

 

米軍のウクライナ派兵「検討していない」  バイデン大統領

ワシントン=高野遼2021129844


米ホワイトハウスで6日、スピーチをするバイデン 大統領=AP

 

 ウクライナ国境付近でロシア軍が兵力を増強して緊張が高まっている問題で、米国のバイデン大統領は8日、米軍をウクライナ国内に派遣してロシアの軍事侵攻を阻むことについて、「検討していない」と否定的な考えを示した。

 

https://www.asahi.com/articles/ASPD85V8FPD8UHBI01Z.html?iref=pc_extlink

 

 バイデン氏7日にあったロシアのプーチン大統領とのビデオ電話協議を「率直に、直接的な言葉で対話した」と振り返った。「もし(プーチン氏が)ウクライナに侵攻すれば、過去に例のないほど厳しい経済的な代償があるということを明確にした」と語った。

 米軍派遣の可能性については、ウクライナ北大西洋条約機構NATO)加盟国ではないことから、集団防衛の義務は「ウクライナには適用されない」としつつ、「それは他のNATO加盟国の行動次第だ」と述べ、状況によっては米軍が介入する余地を残した。一方で、「ロシアのウクライナ侵攻に対抗するため、米国が一方的に軍事力を行使する考えは、現在は検討していない」とも語った。

 7日の米ロ首脳協議では両国の主張は平行線をたどったが、バイデン氏は「前向きなニュースは、我々のチームは常に連絡を取り合っていることだ」とも言及。NATO加盟国やロシアを交えて、緊張緩和に向けた高官レベルの対話の場を持つことを週内にも発表できるとの見通しを示した。(ワシントン=高野遼

 

https://www.asahi.com/articles/ASPD92SF5PD9UHBI00N.html

 

 

 

アメリカがウクライナに軍隊を投入しないことを決めた理由は、主に二つあるようだ。

 

一つ目は、ウクライナNATO加盟国でないこと。

 

    NATO=North Atlantic Treasty Organization北大西洋条約機構

 

二つ目は、米国がウクライナ紛争に介入すると、世界大戦なる可能性があるから。

     しかも米国もロシアも、核大国である。核戦争の恐れがあるとバイデンがビビった。

 

これはバイデンの発言である。まあこんな弱腰では、プーチンは好き勝手にふるまうことになってしまう。

 

バイデンのこの発言は、ロシアをしてウクライナに攻め入らせるものであった。

 

しかも、アメリカの核抑止力を放棄したのも同然の結果をもたらすものであって、案の定プーチンは「いざとなったら核を使うぞ」と反対にアメリカへの威嚇をしている。

 

(続く)