爆笑問題・太田光と(旧)統一教会(26)

信者だったころの活動実態 お金がない場合は? 

 


多田さん自身は献金はほぼしてないと言います。ただし絵画・着物など数十万円のものをローンで購入したそうです。さらに
献金の代わりに勧誘活動もするようになったということです。

---つまり運営側に回っていくような流れになっていったんですか?
「そうですね。お金がある人は旧統一教会の中で全部出させます。私のようなお金がない学生とかですと、逆にお金のある人を連れてくるように上から指示されて、連れてくる。なるべくお金を持ってる人を連れてきなさいねっていうふうには言われています。例えば献金たくさんした人で、今後統一教会にとって有益だなと思う人は上がっていきます。ところが使い捨てなんですねこの人は全然役に立たんと思ったらお金だけ取ってあとはポイです

勧誘活動は、姓名判断と称してセミナー会場に誘い出すなどして、アンケート用紙に個人情報を答えてもらうように誘導して、収入・預貯金額を見て信者にする優先度を決める、というのが多田さんの見立てです。
 

献金にノルマは? 

 


今回の事件後、旧統一教会、世界平和統一家庭連合の
田中富広会長は記者会見で、献金については「月例献金」「礼拝献金」「無記名献金」などがあるけれども、ノルマという扱いはしていないと言っています。これに対して多田さんによりますと何かしらの名目で献金を要求されるということです。「祝福献金」「感謝献金」「先祖解怨献金」、色々ありますが“ノルマはあった”と、ここは大きく食い違っています。

「他の元信者の人たちも全員証言していますけれどノルマはありますね。ここにはないですけれども、例えば私が印象に残っているのは『パンダ献金しろ』っていうのが上から韓国の方から来るんですね。これなんだと思ったら、中国に文鮮明氏を中心とした自動車工場を作るからお金が今必要なんだと。それでみんな一人一人いったいいくらできるんだといって申告させて。全体の金額は決まっているんですね。じゃあ一人一人いくらできるんだって決意表明させるんですね。持っている人は言わないといけない。上からの命令は従わないといけないですね。隠し事はしてはいけないので。そういうような献金というのはしばしば色んな形でありました」 

(続く)