爆笑問題・太田光と(旧)統一教会(27)

退会は容易ではない? 

 

 

月の初めには決断式と呼ばれるものがあり、上層部から献金の厳しいノルマが言い渡され、各支部献金金額目標を立て決意表明をして、統一教会の歌を歌い士気を高めるということです。

では何か気づいた時・おかしいなと思った時に“辞める”ということは難しいのでしょうか。これについては、入信時に刷り込まれる「退会したら病気か事故が起きる」、退会後に病気をすると「辞めたのがいけなかった」となるということがあるといいます

---こういう思考回路になってしまう?
「そうですね、フラッシュバックっていう言い方をするんですけど、いわゆる事前に離れた時の対策を打ってるんですね。辞めたら君は病気か事故で死ぬよ、大体死んでるんだよ、みたいな話を上の人から聞かされて信じますから。そう信じてるんです。お金がすごくて辞める方もいっぱいいるんですけど、辞めた時に自分が病気になった、事故にあっちゃった、あるいは親族が事故にあっちゃったっていうのを見た時に、やっぱり自分が統一教会を辞めたからなんだ…って思って戻られる方がものすごく多い 

 

多田さんの退会きっかけは『家族全員の涙』 

 

 

---多田さんは実際に辞めて何か不幸なことが起きましたか?
 

「何も起きていないです。だから私がジャーナリストとしてテレビに出ることが、統一教会の皆さんを安心して辞めさせることになるかなと思って、テレビに出ていました」

そんな多田さん自身の退会のきっかけは『家族全員の涙』だといいます。

「やっぱり家族がどれだけ辞めるにあたっては重要かっていうことですね。実は私は10年ぐらいいたんですけど、その間ずっと家族は本当に心を痛めていました。もうすごくいい子だったんです私。本当に自分で言うのもなんですけど、いい子だったのが、どうして入っちゃったんだと。そして人様に違法行為して霊感商法をしたりしている、もう本当に親族はみんないつも泣いていました。会議しながら、なんでなっちゃったんだ、何とか取り戻せないのかっていうのを10年間やって。それで話し合いをする時に、家族も泣いていましたけれども、私以上に統一教会のことを勉強していたんですよ。それで何がおかしいかを知ってるんです。だから10年もずっとこういう心配をしてくれたっていうのにすごく感動して。その時に思ったのが、統一教会というのは教えを信じればみんな幸せになって天国に行けるって教えられたんです、でも現実は違ったんです。家族みんな不幸になっていたっていうことにすごく気付いて。だから統一教会の理想と実際の現実、今回もそうですね、家庭崩壊、お金を多分あげれば幸せになれる因縁が切れるって、たぶん母親は教えられたと思うんですけれども、実際は不幸な感じになっている。私の場合はそれが辞めるきっかけになった」

今回、旧統一教会の実態を元信者である多田さんに語っていただきましたが、それと山上容疑者の行為とは別の話で、許されるものではありません。 

 

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/97541?display=1 

(続く)