爆笑問題・太田光と(旧)統一教会(29)

後の1978年、福田氏は首相時代にこのスピーチを国会で追及され、「文鮮明氏が他にどういうことをしておるのか、そのことについてはいささかも承知しておりません」と答えているが、2人の親密さは明らかだ 

 

統一教会文鮮明氏が1954年、韓国で創設。1958年には日本に宣教師を送り込んでおり、1964年には日本で宗教法人の認可を受けた。統一教会政治団体として「国際勝共連合」が設立されたのは1968年のことだ。 

 

勝共連合の設立には、岸氏の協力がありました。岸氏はその後も統一教会を訪れ信者を激励したり、文鮮明氏と会談したりしています。 

 

安倍氏の父親の故・晋太郎氏も、帝国ホテルで開かれた晩餐会に出席、さらに勝共連合の機関紙『思想新聞』(1990年3月25日付)の勝共推進議員名簿に名を連ねています」(統一教会ウォッチャー) 

 

1992年3月アメリカで禁固刑を受け、日本に入国できないはずの文鮮明氏が、突然来日した。朝日新聞(1993年3月19日)によると、法務省にかけあったのは金丸信副総裁だという。 

 

1992年8月文鮮明氏が「合同結婚式」を開催すると、日本から女優の桜田淳子、元新体操選手の山崎浩子らが参加。このとき、中曽根康弘元首相は「民族問題や宗教の対立を超えて、人類の理想に向かって進もう」との祝辞を送っている。 

 

自民党統一教会との深い関係。この関係を引き継いだのが安倍晋三元首相だった。 

 

天宙平和連合」(UPF)は、文鮮明氏と、その妻で現・家庭連合総裁の韓鶴子氏が2005年にニューヨークで創設したNGOだ。 

 

2006年6月、本誌は、UPFが日本で開催した「祖国郷土還元日本大会」に、安倍氏が祝電を送っていた事実を報じている。このときの大会には中曽根康弘元首相、中川秀直政調会長(当時)らが祝電を送っている。 

 

そして2021年9月、UPFが開いた大規模集会シンクタンク2022 希望前進大会にも、安倍元首相はビデオメッセージを寄せた。 

 

「各地の紛争の解決に努力してきた韓鶴子総裁をはじめ、みなさまに敬意を表します。偏った価値観を社会革命運動として展開する動きを警戒しましょう」 

 

安倍元首相を銃撃した山上徹也容疑者は、2019年、来日中の韓鶴子氏を襲撃するつもりだったが失敗。その後、安倍元首相のビデオメッセージを見て、ターゲットを変えたことがわかっている――。 

 

福田赳夫元首相のスピーチ動画が拡散すると、ネット上には、自民党統一教会の関係性を疑問視する声が多く上がった 

 

《これで「自民党統一教会は無関係」などと一体誰が否定できるだろうか》 

 

《改めて統一教会自民党との関りの深さに呆然としている》 

 

《まさかあれだけの絶賛スピーチをしておいて、「よく知りませんでした」とは言わないだろう。統一教会自民党との長く深い闇にゾッとする》 

 

安倍元首相の銃撃事件を受け、次々に明るみに出る自民党統一教会との深い関係。もはや「知らぬ存ぜぬ」では通用しなくなっている。 

 

https://smart-flash.jp/sociopolitics/192245 

(続く)