ドイツに勝利しているので、ここでコスタリカに勝てば勝ち点6でグループリーグ突破に限りなく近づくことになる。
例えば、日本がスペインに負けて、ドイツ×スペイン戦でドイツが勝つと、勝ち点は3カ国が6で並ぶことになり、はなはだややこしくなってくる。
仮定 実際
勝ち点J S D C J S D C 勝ち点
日本 6 - ● 〇 〇 - 〇 〇 ● 6
スペイン 6 〇 - ● 〇 ⇒ ● - ▽ 〇 4
ドイツ 6 ● 〇 - 〇 ● ▽ - 〇 4
コスタリカ o ● ● ● - 〇 ● ● - 3
但しドイツ×スペインが分ければ、スペインが1位で、日本が2位となり日本は決勝トーナメントに進むことが出来ることになる、丁度本番でのスペインのように。
日本がコスタリカに勝利しても、スペイン戦は引き分け以上の戦いが必要となった訳で、本番でのドイツ×スペインが引き分けに終わったことで、日本は俄然有利となったわけではないのかな。
実際の勝敗は上図右のようになった次第である。
さて実際の日本×コスタリカ戦は、とても歯がゆいものであった。
素人ながらの判断ではあるが、伊藤洋輝が味方のゴールライン近くで受けたボールをペナルティーエリア近くにいる味方にヘッドでパスしたのが間違いの基、と思っている。
こにはコスタリカの選手が沢山攻めあがっていたところである。
そのボールを吉田麻也がクリアできなかったために、コスタリカに奪われて先制点を許してしまったものと、小生には感じられる。
従って、伊藤洋輝はボールを受けるのではなくて、そのまま見送ってゴールラインを割らせる方がよかったのではないのかな。伊藤の周りには誰もいなかったから。
このコスタリカ戦に対しては、スペインをはじめブラジル、イギリスなどの記者たちは痛烈に批判している。さもありなん。
城彰二は「負けるべくして負けましたね」とバッサリ斬り落としている。
「負けるべくして負けましたね」とバッ
得点の“決定的要因”と、スペイン戦に
見出した“唯一の勝機”
城 彰二
2022/11/29
11月27日、日本代表はグループステージ第2戦でコスタリカ代表と対戦し、
0-1で敗戦。勝てば決勝トーナメント進出に大きく近づく大事な試合で勝ち点を落とし、国民が落胆した
。
コスタリカ戦前に文春オンラインでこの結果を危惧していたのが、元日本代表FWで、現在はサッカー解説者として活躍する城彰二氏だ。“悪い予感”を的中させてしまった城氏に、コスタリカ戦の感想を聞いた。
コスタリカ戦で痛恨の黒星を喫した森保ジャパン ©JMPAこの記事の画像(69枚)
◆◆◆
攻撃陣の連動性がほとんどなかったコスタリカ戦
――ドイツ戦の結果からは想像できないコスタリカ戦の敗戦でした。
城彰二(以下、城) 負けるべくして負けましたね。
――敗戦の要因は、どういうところにありますか。
城 勝ち点3を奪いに行くと言いながら、ドイツ戦から
スタメンを5人も入れ替えました。けど、それがうまく機能しなかったのが大きかったですね。
その影響もあって、かなりボールを保持していたのに攻め手がなく、逆にコスタリカに1回のチャンスを決められてしまった。サッカーによくある典型的な展開で、決めるべき時に決めないとこういう結果になるということです。
――攻撃陣が不発に終わった要因は、どういうところにあると思いますか。
城 ドイツ戦のスタメンと同じだったのは鎌田(大地)だけで、上田(綺世)を1トップにして、相馬(勇紀)が左サイド、堂安(律)が右サイドに入ったんですけど、
彼らの連動性がほとんどなかった。
1トップの上田綺世は不発に終わった ©JMPA
上田はポストプレーができなくて、外に流れていくばかり。コスタリカはボックス内をがっちり固めていたけど、あそこをこじ開けるには個の能力にプラスして、
ワンツーや3人目の動きとか、連動していろいろやらないと崩せないんです。でも、コスタリカ戦のスタメンは、それができるメンバーじゃなかった
。
(続く)