何が歴史的責任だ、中国のこの考え方は明らかに間違っている。問題は今ある
CO2なのである。それは先進国の排出したCO2も、今中国が排出するCO2も
同じなのである。どちらかと言うと今中国が排出する大量のCO2の方が、より環
境には悪い筈だ。一寸工夫すれば、それは削減できるCO2であるからだ。先進
国が早くより多く削減すべきではなく、中国が早く先進国並みのレベルまで削
減することの方が、大切なのである。それはより少ないコストでCO2を削減出来
るからである。中国が先進国並みのレベルまで削減してきたら、先進国は新た
な目標を定めて、削減活動を進めればよい。それが歴史的責任、公平原則、発
展段階の考慮に基き、CO2を中国が削減することなのだ。中国のこの考え方
は、明らかに本末を転倒させている。中国がとっている姿勢は、地球環境の為に
ではなく、自国の非環境的政治に対してなのである。日本はこんな奴と付き合う
必要は無い。日本は中国が先進国のレベルに追いつくまでは、COP15から脱
退しても良い。または中国がなぜCO2を削減しなければならないか理解できる
まで、COP15何ぞに入っていなくても良かろう。日本は、もっとも効率よくGDP
を産出している国だからである。
そして中国は世界の国を発展途上国と先進国とに分けているが、この二つに分
類するとすれば中国は将に先進国に分類される。これは国慶節の軍事パレード
や温家宝の発言を見ればよくわかる。2分類では簡単すぎるので後進国と準先
進国と先進国と、3分類するのが最も妥当である。中国は先進国に分類される
べき国であり、一歩譲っても準先進国であり、緩和(CO2削減)に重きを置く政策
に舵をきらなければならない国なのだ。この5/20の文書での中国の主張は、明
らかに間違っており、自ら地球温暖化に対して緩和に努力する姿勢が見当たら
ない。
(★2)中国は、自ら進んで緩和に努力はしないのか。
なぜ中国は、先進国がやれば中国もやるという話になるのか。今排出している
CO2が問題なのである。過去に排出したCO2も問題だが、今排出しているCO2
の方が問題なのである。なんとなれば、過去に排出したCO2はなくならない。こ
れから排出するCO2を減らさなければ、ますます積み上がってしまうではない
か。積み上げを少なくするためには、より多く排出している中国のCO2を削減
することの方が、より効果的なのである。先進国が削減することとは無関係で
はないが、今の中国にはCO2削減の責任があるし、その能力もあるのである。
中国のこの話の進め方は、為にするための議論であり、話にならない。日本は、
こんな国には技術支援や資金援助などは、びた一文もしてはならない。他の発
展途上国に支援すればよい。
(続く)