2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

世界の流れは、EV化(96)

図2 EVの普及によるカーボンニュートラルに対する疑問(出所:日経ものづくり) [画像のクリックで拡大表示] EVの普及がカーボンニュートラルに貢献する可能性は高いが、EV一辺倒が良いわけではない。また、EVが普及するためには解決すべき課題があり、その…

世界の流れは、EV化(95)

Q4 政府の再エネ目標が達成できないとしたら、その理由は何か(複数回答可) [画像のクリックで拡大表示] Q3で「達成できない」「どちらかというと達成できない」と回答した人に、目標を達成できないと考える理由を尋ねた。「再エネ設備の設置コストが期待ほ…

世界の流れは、EV化(94)

このような世界の潮流であるから、当然「世界の流れはEV化」となるわけであるが、EV化だけがCOP26の正解と言うものではなかろう。 CO2の排出を減らすのであれば、EV化と同時にあらゆるモビリティを(CO2削減の)検討対象としなければならないであろう…

世界の流れは、EV化(93)

新技術は脱炭素に有効なのか そのため、冒頭に述べたように製造業の現場にも疑問が渦巻いているのは確かである。 その最たる例が、電気自動車(EV)だ。日本はHEVで先行してきたが、欧州や中国の動きにみられるように、EVへの移行が既定路線として語られてい…

世界の流れは、EV化(92)

我々は「世界の流れはEV化」が進む中で、冷静さを半ば失っている状態なのかもしれないのだ。本当にEV化するだけで、「脱炭素」が図られるものなのか、冷静に判断する必要があろう。 「乾いた雑巾を絞れ」過熱する“脱炭素”に求められる冷静な視点 斉藤 壮…

世界の流れは、EV化(91)

「充電渋滞」をどう解決するか さて、このイーモビリティパワーですが、2021年に経済産業省が開催した「カーボンニュートラルに向けた自動車政策検討会」に興味深い資料を提出しています。その内容は一般にも公開されています。 資料では、充電インフラの現…

世界の流れは、EV化(90)

ちょっと考えれはわかることではあるが、BEVであるソニーカーが流行するには「充電スタンド」の普及が必須条件となるのではないのかな。 「充電器」がEV普及の足かせに? どうなるインフラ拡充 まもなく到来「設備更新ピーク」なぜ? 桃田健史 2022/03/05 18…

世界の流れは、EV化(89)

■世界のEV競合、早い経営スピード 世界のライバルに目を向けると、EV企業のスピードは速い。台湾の鴻海精密工業は21年10月、同社初となるEV試作車3種を発表した。EV事業への参入を表明してから2年足らずで、開発中のEVプラットフォーム(車台)のパートナー…

世界の流れは、EV化(88)

ソニー・ホンダ「創造力」再起へタッグ EV主導権狙う 2022/3/5 11:30 日本経済新聞 電子版 電気自動車(EV)分野での提携を発表し握手するソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長(左)とホンダの三部敏宏社長(4日、東京都港区) ソニーグループとホンダが電気…

世界の流れは、EV化(87)

水素を直接燃焼させるためには、水素エンジンの項でも述べたようにブレイグニッションガ起きやすく燃焼速度が速すぎるために、燃焼速度が早いガス火力での混焼の方が合っている。 しかし日本での火力発電は石炭火力が主力となっているため、ガスと比べて燃焼…

世界の流れは、EV化(86)

「石油産業の拠点として栄えてきたヒューストン・・・」と記されているそのヒューストン市が、「エネルギー転換を目指すために二酸化炭素(CO2)の回収・利用・貯留(CCUS)や水素事業に注力していく」と、一念発起して脱炭素の街に変貌しようとしているのだ…

世界の流れは、EV化(85)

■自治体の政策に反映 ハービー氏は「当初は誰もヒューストンが低炭素を目指すとは思わなかった」と振り返る。ただ、世界の石油大手も脱炭素へと大きくかじを切るなか「技術などの課題があるのは分かっているが(地球温暖化防止の)目的を達成する必要がある…

世界の流れは、EV化(84)

考えてみれば、水素のサプライチェーンの構築は、とても難しいように思われて、この28年間で成就できるか疑問が残るものであるが、頑張るしかないのである。 だが地球規模的な気候変動に対しては、我々はCO2削減に待ったなしの状況なのである。そのため、全…

世界の流れは、EV化(83)

"水素"インフラが世界に浸透することが、水素燃料車普及の絶対条件 冒頭に記したとおり、トヨタ、カワサキ、ヤマハが水素燃料のICE開発に励んでいたり、経産省が2019年に「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を策定していたり・・・という事実から、官民とも…

世界の流れは、EV化(82)

先の論考にもあるように、次のような過程で合成燃料は作られるものである。 工場・DACよりCO2→ →CO+H2(合成ガス)→FT合成→合成燃料・CnH2n 高温の水蒸気・H2O → 小生はここら辺の技術的なことには詳しくはないので、間違いがあればどんどんご指摘を願うが、…

世界の流れは、EV化(81)

日本の場合、新車販売台数のうち、ハイブリッド車(HV)やEV、FCV(燃料電池車)など、次世代自動車が約40%(2019年時点)を占めている。2020年末のグリーン成長戦略で示された「2030年までに販売車を全て電動化する」という目標に向けて順調に伸びているよ…

世界の流れは、EV化(80)

CNは自動車メーカーの死活問題となってきているから、彼らもある意味、必死なのである。 エネルギーと環境 Vol.28 二酸化炭素と水素がガソリンに代わる?「合成燃料」の可能性 2021.06.29 写真) Audiのe-fuel製造プラント出典) Audi Japan Press Center …

世界の流れは、EV化(79)

ハイブリッド車こそ究極のエコカーである(今のところ)と、いわんばかりの書きっぷりであるが、そんなこんなで、トヨタの本格的なBEVの「bZ4X」もこの春からトヨタの二番目の工場である「元町工場」で生産が開始されるようだが、まずは欧米への輸出が優先さ…

世界の流れは、EV化(78)

忖度なしで試乗してみた そこで最新のハイブリッド車を実際に体験してみることにした。乗ったのは日産ノートE-POWER、ホンダフィットe:HEV、トヨタヤリス・ハイブリッドである。 試乗コースは、私の住む神奈川県藤沢市から伊豆の河津町までのルートで、往路…

世界の流れは、EV化(77)

「脱炭素へ、今必要なのはEVよりハイブリッド車」欧米が絶対認めたくない"ある真実"日本だけがものにできた先端技術 PRESIDENT Online 2021/11/14 12:00 山崎 明 マーケティング/ブランディングコンサルタント 「人類の未来のために脱炭素社会の実現を目指す」…

世界の流れは、EV化(76)

電動スクーターからステップアップ 中国の田舎では今でも十分な数のガソリンスタンドがなく、公共交通も整備されておらず、また所得水準も低いため、多くの人は家庭用電源で充電できる電動スクーターを使っている。 この電動スクーターからのステップアップ…

世界の流れは、EV化(75)

欧州委員会・ECはEV化にシャカリキになっているが、EVはそれほど売れていないという。 2021年の数字だが、EVは7.6%でHEVはその倍以上の19.4%も売れているというではないか。しかもかなりの補助金を出してEVを売っていても、HEVの方が売れているのが現状のよ…

世界の流れは、EV化(74)

350万台という数字はどこから来たのか では、350万台という数字の根拠はあるのか。どうやら、電動車と再生可能エネルギーに対する各国の方針を踏まえているようだ。2030年にトヨタの世界販売台数が現在と同じく約1000万台のままだと仮定し、米国と中国、欧州…