ハイブリッド車こそ究極のエコカーである(今のところ)と、いわんばかりの書きっぷりであるが、そんなこんなで、トヨタの本格的なBEVの「bZ4X」もこの春からトヨタの二番目の工場である「元町工場」で生産が開始されるようだが、まずは欧米への輸出が優先されて、日本国内での販売は相当遅れるようだ。遅れるようだ、とはいうものの、一般販売はせずにレンタカーやサブスクでの一時的なレンタルやリース的な販売となるようだ。
日本ではそれほど売れないし、まだまだ売り手にも買い手にも費用も掛かりすぎて商売にならないということではないのかな。BEVの最大の弱点は電池であり、電池は劣化するものであり、中古車価格が著しく下がってしまい、まともな中古車市場が形成できない不安もあるからでもあろう。
トヨタ初の量産EV、国内は当面販売せず サブスク限定で
- 2022/2/17 21:06
- 日本経済新聞 電子版
bZ4Xの国内投入はサブスクから始める
トヨタ自動車は2022年半ばに発売するとしていた初の量産電気自動車(EV)である「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」について、国内向けには当面販売しない方針を固めた。国内では5月にもサブスクリプション(定額課金)サービスに限定して提供する。生産台数の半分超を北米や欧州といったEVの主力市場に優先的に提供する。
bZ4Xは多目的スポーツ車(SUV)で、トヨタブランドとして初の量産EV。トヨタが21年12月に新たなEV戦略を打ち出して以降、発売する車の第1弾となる。トヨタが1月下旬にサプライヤーに示した計画によると、生産は4月から始め、22年度は世界で6万台弱になる見通し。トヨタの21年のEV販売台数(1万4千台)を上回る。23年度も約5万台を生産する計画だ。
環境規制が厳しく、すでにEV競争が激しくなっている欧米に優先的に供給する。英国では4万1950ポンド(約650万円)で発売すると発表している。
国内では価格の高さや充電設備の少なさがネックでEVがまだ浸透していないため、当初は販売店を通じた売り切りの形での提供はしない。国内に振り向けるのは生産台数の1割未満にとどまるとみられる。
国内では当面、トヨタの新車サブスクサービス「KINTO(キント)」に販売経路を限定し、早ければ5~6月にも開始する。一部はトヨタレンタリース店などで法人向けリースも扱う。料金や先着順かといった詳細は未定。
国内では中古車市場に出回るEVが少なく、バッテリーの劣化で、中古車として再び販売する際の価値が低いとされる。サブスクなら残価率や下取り価格にかかわらず月額で利用できるため、顧客にとってもメリットがある。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD17B990X10C22A2000000/
さて超小型EVだけではCO2の削減とはならないし、BEVの代替にもなりCO2フリーとなる水素エンジンと合成燃料(車)について、今一度話題にしてみたい。
世界の流れはEV化で、CO2の排出を限りなくゼロにしようとすれば、BEVの使えない国や地域はクルマを使うな、と言った議論が優勢になりかねない雰囲気であったが、そんなところでも合成燃料であれば、その障害は少しは下がるのではないのかな。
ガソリンと同じように使える合成燃料であれば、新興国でもちょっとした工夫で、CO2フリーのモビリティの恩恵にあずかることが出来る、と言うことである。
だがまだ製造方法が複雑でコストが高いという欠点が解消されていないので、ガソリンに代わるにはある程度の時間が必要となる、と言うところである。しかしカーボンニュートラル(CN)に迫られて、各自動車メーカーはその合成燃料の開発に乗り出している、ようだ。
(続く)