カーボンゼロ、クルマの未来はどうなる?(72)

それともトヨタ本体が、「専任組織」に衣替えしてしまう、と言うことを言っているのか。 

 

だから次世代BEVも含んで、トヨタは1000万台の車を世に出していきますよ、と言っているのではないのかな。 

 

トヨタはICE中心のクルマ屋からBEVを中心としたカーメーカーに衣替えしていく「姿」を示しているのではないのかな、と感じたものである。 

 

「専任組織」は、「開発」+「生産」+「事業」と、「事業」を含んでいるところがミソである。 

 

しかしながら、「BEVを中心としたカーメーカー」と言う表現は、間違っているような気がする。「BEVを中心とした」ではなくて、「BEVも含めてCO2フリーを目指したカーメーカー」になるぞ、と言ったことを表現しているのではないのかな。 

 

 

そうでもなければ、「水素エンジン車」で「S耐」なんぞに挑戦すること出来ない筈だ。あくまでも、BEVも含んで「CO2フリーのクルマ屋になる」と言っているのではないのかな。 

 

だから電気自動車のようなそれなりの距離(200km超)をEV走行できるPHEVを販売しようとしているのである。 

 

そしてFCEVは、長距離大型トラックに載せて活用していこうとしているのである。BEVと違ってFCEVは長距離用だ。先ずは大型トラックで実用化し、じわじわとインフラを整備して、水素流通の拡大を図っていくのが大切なことではなかろうか。 

 

そしてバイオエタノールは既にブラジルでは、実用化されているので、食糧問題との兼ね合いで、注目するに価値ある燃料の一つとなり得るものである。 

 

 

と言ったところが、その要約となろう。ご指導、ご指摘大歓迎。 

 

 

小生の感覚としては、 

 

水素エンジン車と合成燃料車とが、次世代CO2フリーのクルマとして、競い合っている様に見える。 

 

両立できるものではあるとは思うが、お互いに既存エンジンを一寸した改良で使えるCO2フリーの燃料なのではあるが、どちらが使い勝手が良いものか淘汰の道筋をたどることになるものと思われるが、その製造過程の複雑さからコスト的には、 

 

水素<合成燃料 と言った塩梅になるのではないのかな。 

 

水素・H2は水の電気分解で造られるので、再生可能なエネルギー(太陽光、風力、地熱発電など)で電気を作り、その電気で水を電気分解して水素を取り出せばよいことになる。 

 

合成燃料は、その水素と、工場などで回収したCO2とをFT合成と言う複雑な手法で合成して合成燃料・CnH2nが作られるので、かなり複雑だ。しかしガソリンと同じように使うことが出来るので、かなり重宝される燃料ともいえる。 

だから船舶や航空機用が主力となるのではないか。 

 

テスラのイーロン・マスク氏などは、太陽光などから電気を取り出したなら、それで直接BEVを動かせばよいではないか、その電気でわざわざ水を電気分解することなくBEVに使え、とFCなどをけなしている。 

 

「Fuel cell(燃料電池)」とは「Fool cell(馬鹿電池)」だと、完全に馬鹿にしている次第だ。しかしながら内燃機関・ICEには、それなりの良さがありBEVにはないICEには代えがたい物がある。 

 

もう一つ、なんと言ってもHEVの2,250万台はBEVの750万台に匹敵するわけであるからテスラの百万台前後の電気自動車よりも、CO2削減効果は甚大である。 

 

と言ったところで、合成燃料車とBEVとでは、どのような違いがあるのであろうか。旧車乗りに聞いた話を、次に載せよう。 

 

 

将来乗るなら合成燃料エンジン車かEVか? 旧車乗りに聞いた 

2023年4月16日(日)13時30分
 

旧車買取サービス「旧車王」を運営するカレント自動車は、将来乗るなら、

合成燃料エンジン車とEVのどちらを選ぶかをアンケート調査。8割以上の旧車乗りがエンジン車を選択した 

 

EVチャージングポイント(参考画像)    

(続く)