2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

番外編・プリウス急加速問題(104)

世界中を日本発の電気自動車が走る日――基本性能が同じなら、どこにオリジナリティを持たせるのか、企業間競争の中身も変わってきますね。 シムドライブ 清水浩社長清水: 時計のクオーツムーブメントはセイコーとシチズンの2社がほぼ100%のシェアを占めてい…

番外編・プリウス急加速問題(103)

異例のオープンソース方式を採用――その電気自動車コンポーネントに社名と同じ「SIM-Drive(SHIMIZU In wheel Motor-Drive)」という名前をつけて、オープンソースで開発を進めるそうですね。そして、2013年には「SIM-Drive」搭載の電気自動車が提携企業によ…

番外編・プリウス急加速問題(102)

さて電気自動車の話に戻ろう。 と言っても今までも電気自動車の話しをしていたのであるが、エリーカのシムドライブ社の話しに戻ろう。2009年の論考なのでかなり古いが、シムドライブの清水浩教授の電気自動車に関する考え方がわかって、意外と参考となろう。…

番外編・プリウス急加速問題(101)

参考までにテスラの「モデルS」のアンダーフロアのPhotoを次の掲げる。エリーカと同様にこのモデルSのアンダーフロアに電池を搭載しているが、ここには(パソコン用リチウム・イオン電池18650をテスラロードスターが6,831個搭載しているので)確証はないが8,0…

番外編・プリウス急加速問題(100)

それに、これには罰則があり不足ZEV1台につき5,000ドルのペナルティとなる。そして単に電気自動車と言っても、その航続可能距離により持ち点が異なっている。 電気としての航続距離が50マイル未満を1台とカウントする事になっており、それ以上の航続距離を…

番外編・プリウス急加速問題(99)

だから究極のエコを考慮すると言うならば、太陽電池を搭載して充電するか、風力を利用して発電する機能なども搭載することを考えないと、電気自動車のブレイクスルーはなかなか起きないものと考えておく必要がある、と小生は感ずるのであるが。そのため急速…

番外編・プリウス急加速問題(98)

Q 「10・15モード」、「JC08モード」、「米国LA4モード」で、電気自動車の航続距離に大きな差が生じるのか? A 我々が「i-MiEV」で実験した結果では、「JC08モード」での航続距離は「10・15モード」の場合より若干短くなった。「米国LA4モード」は…

番外編・プリウス急加速問題(97)

テスラは扇風機と氷で冷却i-MiEVは充電に苦労 だが、そうしたメランコリックな感情とは別に、レース関係者の多くから「テスラの性能に対する疑問の声」も上がった。アメリカ在住で、過去に数回テスラ取材をし、本連載を含めて同社関連の様々な記事を提供して…

番外編・プリウス急加速問題(96)

「株式会社SIM-Drive先行開発車事業第3号募集開始」(2011.9.12付け)による「先行開発車事業第2号参加機関」を下記しておく。http://www.sim-drive.com/news/2011/0912_press-release.pdf ちなみに第1事業参加機関の中には、いすゞ自動車株式会社(自動…

番外編・プリウス急加速問題(95)

さていま少し自動車の話を続けたいと思う。電気自動車の核となるものは、バッテリーである。これは誰にでもわかっていることであるが、関連メーカーはこのバッテリーに四苦八苦しているのであろう。なんと言っても今の技術レベルでは量産して量販できるほど…

番外編・プリウス急加速問題(94)

一時が万事。コンボコネクター方式への降参は日本自動車産業界の崩壊を招く 以上見てきたように、コンボコネクター方式登場により、日本のEV産業は正念場を迎えた。だが、日本自動車産業界の世界標準化に関連した劣勢は、急速充電器問題だけにとどまらない。…

番外編・プリウス急加速問題(93)

SAEコンボコネクターとは何か?日本が推すチャデモ方式との違いは そもそも、SAEコンボコネクターとは何か。これは、家庭やオフィスでの充電を重視した普通充電と称されるAC(交流)のコネクターと、商業施設・高速道路・カーディーラーなどでの急速充電用の…

番外編・プリウス急加速問題(92)

先に示した論考の中の「加州内の次世代車の普及予測図」をもう一度ここに掲げてみよう。 これで見ると加州では電気自動車は2030年前後からやっと普及し始めるようだ。 そこのコメントでは2020年代から電気自動車の普及が始まる、とあるが確かに'20年代からだ…

番外編・プリウス急加速問題(91)

オバマ政権の命取りになりかねないテスラ、フィスカー、ボルト 以上紹介した、テスラ、フィスカー、そしてGM「ボルト」には共通点がある。 それは、「オバマ政権の肝いり」ということだ。いわゆる、グリーンニューディールの一環として同政権は、ブッシュ政…