世界自動車大戦争(101)

30年前に花形だった全固体電池研究 いきなりの全否定に少しひきつりながらも、雨堤さんの話を聞いていくと、素人にも合点のいくポイントがいくつか出てきました。まず、全固体電池そのものは決して新しいものではないということです。雨堤さんは次のように話…

世界自動車大戦争(100)

専門的な表現を使えば、個体電解質と電極の接触面の「界面に抵抗層が形成される。それにより出力密度が2ケタ低下し、車載用の電池としての適用は厳しいと考えられていた。」と言う事である。 これは、「日経Automotive」の2018年9月号の「トヨタの全個体電…

世界自動車大戦争(99)

その一部でも、身に染みてもらおう。 「全固体電池」をやさしく解説、従来の電池との違いや実用化の見通しは? 2019/10/09 近年、リチウムイオン電池を超える次世代電池として全固体電池という言葉をよく耳にするようになりました。「電池は最初から固体だろ…

世界自動車大戦争(98)

そのため長い間、固体電解質が探し求められていたが、固体電解質は内部抵抗が大きく電気出力が小さくモノにならなかった。ところが2011年東京工業大学の菅野了次教授とトヨタ自動車が液体電解質に匹敵する出力が得られる個体を発見し、全個体電池の研究開発…

世界自動車大戦争(97)

トヨタは今年の東京オリ・パラで(正確にはオリ・パラの年に)、全個体電池を搭載した電気自動車を初披露すると言っている。 ニュース解説 小型のEVでも500km、トヨタが見据える全固体電池の可能性 2020/01/27 05:00 富岡 恒憲=日経クロステック/日経Autom…

世界自動車大戦争(96)

以上見てきたように、HV車はEVと比べても、決して環境負荷では劣ってはいない訳で、トヨタとしては是非とも「HV外し」を止めさせたい狙いが強いのではないのかな。 だから、VWの300万台に対してトヨタの50万台のEVでも、HVがあれば決して環境負荷に対しては…

世界自動車大戦争(95)

と言っても昨年の2019/12のスペイン・マドリードでのCOP25の際には、EUは、2030年の温暖化ガスの排出削減目標を(1990年比40%減から)50%現に引き上げている。これは責められるべきことではないが、同じようなことをやっていたのである。と愚痴は言っていて…

世界自動車大戦争(94)

念のためもう一つ、3年ほど前のモノで一寸古いが、その論考を載せておきます。 2017年07月15日09:00 EVはハイブリッド車よりCO2が多い EVは今の所火力発電で充電しているので、排出するCO2はHV車より多い引用:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/…

世界自動車大戦争(93)

と言う事は、値段も相当に安く相当数売れているHV車のほうが、EVよりもかなり環境にやさしい、と言う事が言えそうだ。 プリウスとリーフの国内販売と価格は次の通り。 プリウスHV リーフEV HV/EV 2019年 125,592台 19,789台 6.3倍 2018年 115,462台 25,722台…

世界自動車大戦争(92)

CO2排出係数とは、1kWhの電気を作るのに排出したCO2の量(Kg)を表す指標で、大手電力会社では0.500kg-CO2/kWh(1KWhつくるのに0.5KgのCO2を排出)程度となっています。 実際のCO2排出量は? 前提が定まったので、実際にCO2排出量を計算してみましょう。 電…

世界自動車大戦争(91)

池田氏のこの言葉こそが正解であり、 「 間違ってはいけないのは、バッテリーを使い切って、HVモードになることは負けではないということだ。むしろ使い切れないバッテリーのせいで価格が上がることが負けなのである。「毎日ぴったり使い切り」こそが真の理…

世界自動車大戦争(89)

HV車が如何にCO2の削減に貢献しているか、と言う事をご存知ないと見える。いくらEVを推奨しても普及していなければ、CO2は一向に減らないのだ。少しのEVが減らしたCO2など、大した量ではない。それよりもBatt.を造るのに莫大なCO2を排出しているから、反対に…

世界自動車大戦争(89)

と言う訳で、話を元に戻すと、 簡単に言うと、中国は、たたでトヨタのHV技術を手に入れることが出来た、と言う事だ。 中国の燃費規制のために、HVを優遇するとトヨタを(ある意味)騙して、HV特許を公開させたわけだ。公開させると、今度は、そのHVの優遇策…

世界自動車大戦争(88)

トヨタで言うと、 (1) 「シエンタ」クラスのミニバン--- ミディアムミニバン (2) 「RAV4」クラスのSUV ---ミディアムSUV(スバル協業)、C-HRev,UX300e (3) 「カムリ」クラスのセダン--- ミディアムセダン(4) 「ハイランダー」クラスのSUV ---ミディアムクロ…

世界自動車大戦争(87)

EV C.A.Spiritが各種のEVに共通となる基盤技術を開発し、それを使って、トヨタとしては トヨタZEVファクトリーがEVやFCVの開発や生産準備、事業企画を担当することになる。ZEVファクトリーには、トヨタの多くに関連企業が名を連ねている。 これらのことを、…

世界自動車大戦争(86)

なお「100年に一度の大変革の時代」は、トヨタの2017.11.28に組織改正に際しての豊田章男社長の言葉として言及されたものである。 役員体制の変更、組織改正、および人事異動について 2017年11月28日 ・グループ会社の力を結集、また社内外を含め、高度な専…

世界自動車大戦争(85)

さてもう一つのトヨタのEVは、「e-Palette」(イーパレット)である。 トヨタは、2018International CES (2018.1.9~12)に先立つ1月4日のトヨタブレスカンファランスで、このクルマを発表している、しかも豊田章男社長自ら。 これは、トヨタが相当力を入れ…

世界自動車大戦争(84)

思わぬ方向とは、素人の我々が感じているだけかもしれない。クルマの玄人であれば、さもありなんと頷いているのではないのかな。 バッテリーにとてつもない革新がない限り、ある意味、当然の帰結なのではないのかな。 当座は大型のSUVのような電気自動車は、…

世界自動車大戦争(83)

その答えが、小生は、「超小型EV」と「e-Palette」ではないかと推測している。 ニュース解説 2019/07/01 05:00 「LSEV」こそEVの本命、トヨタの電動化戦略の“裏”を読む 私はこう見る、元トヨタのエンジン技術者・愛工大客員教授の藤村俊夫氏(後編) 近岡 裕…

世界自動車大戦争(81)

と言うよりも、中国側からトヨタにHVシステムを格安で使わせてほしい、と要請があったからの無償公開なのであろう。だから中国はHV優遇に舵を切ったとみえる。 中国、ハイブリッド車優遇に転換 トヨタなどに追い風 【イブニングスクープ】 2019/7/12 18:00 …

世界自動車大戦争(81)

EUのCAFE規制によれば、企業単位で、車両平均重量毎にCO2の排出量平均値の基準がきめられている。それを達成できなければ、クレジットと呼ばれる罰金を支払わなければならないことになる。 欧州の排気ガス規制のEURO 7では、乗用車のCO2排出量の企業平均値を…

世界自動車大戦争(80)

また言い方を変えれば、「100年に一度の変革期」であるので、仲良く協力して新しい「モビリティ社会」を造ってゆこうではないですか、と言った気持ちであろう。環境社会を乗り切るためには、多くの仲間にHVを使ってもらいHVが環境対策車であると言う認識を深…

世界自動車大戦争(79)

新会社にはトヨタ系2社、パナソニック系3社が移管されるが、何とかうまくゆけばよいのだが、その具体的な道筋を創り出すのはこれからの課題のようだ。お互いに大変な事ですね。 トヨタ、聖域なき事業再編 パナと住宅事業を統合 2019/5/9 19:59 日本経済新…

世界自動車大戦争(78)

パナソニックも、この赤字の車載電池事業を何とか整理したいと、焦っていた筈だ。そこへトヨタが現れた、と言う事である。パナソニックとしても先は不確かだ、トヨタとしても褌を絞めてかからないといけない。 盟友テスラからも見放され…パナソニック、世界…

世界自動車大戦争(77)

パナソニック、テスラ傾斜に転機 EV電池投資凍結 成長戦略に揺らぎ 2019/4/11 20:00 日本経済新聞 電子版 車載電池を次世代の成長の柱に据えるパナソニックの戦略が転機を迎えた。米電気自動車(EV)メーカー、テスラと二人三脚で事業を育ててきたが、共…

世界自動車大戦争(76)

序に言うと、トヨタは既に1996年12月に(パナソニックと)パナソニックEVエナジー(株)と言うHV車用の「ニッケル水素電池・NiMH」を造る会社を稼働させている。1997年12月に「21世紀に間に合いました。」と発売された初代プリウスは、ここの「ニッケル水素…

世界自動車大戦争(75)

トヨタ、中国電池最大手と提携 電動化計画5年前倒し 2019/6/7 6:32 日本経済新聞 電子版 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45801060W9A600C1MM8000/?n_cid=NMAIL006 も参考にするとよいが、次の論考のほうが判りやすい。トヨタのHV技術の無償開放によ…

世界自動車大戦争(74)

レクサスが満を持して発売する初の電気自動車であるので、このUX300eは相当手が込んでいるようで、クルマとしても一級品で丁度FCVのミライを出すときの様に相当磨き上げたようだ。ちなみにバッテリーや車両管理にはスマホが重要な役割を果たすようになってい…

世界自動車大戦争(73)

NEVの販売比率は、2019年10%、2020年12%、 2021年14%、2022年16%、2023年18%と順繰りにあがってゆくことになっているので、トヨタとしても、EV、PHV、FCVなどのNEVを積極的に投入する必要がある。 そのためにCATLと提携した訳であるが、CATLとは「Contempora…

世界自動車大戦争(72)

そしてトヨタが、HVをはじめ、PHVやFCVをも手掛けており、今回満を持してEVを投入することになった訳だが、オールマイティに電動化を手掛けているのであるから、このUX300の車種で、そのすべての電動化を中国に投入したらどうだろうか。 即ち、UX300-FCVをあ…