2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

国慶節に思う。(28)

中国は11月26日、地球温暖化対策のCO2削減目標なるものを発表した。その内容は排出量の絶対量を削減するものではなく、単位GDPあたりの削減目標であった。このレポートで報告されている通りの数字である。 『2020年までに2005年比で単位G…

国慶節に思う。(27)

さて、この胡錦濤演説を分析している記事がある。小生の見立てと比べながら、是非読んで頂きたい。これは10月22日の国慶節に思う。(7)で紹介した下記の 環境問題のデパート・中国の素顔(小柳秀明)日本の中期目標に厳しい反応も・COP15に向け動き出し…

国慶節に思う。(26-1)

ここで先回のブログの文章の訂正がある。それは、11月26日のNO.26のブログであるが、「人民網日本語版」2009年9月23日の北京週報日本語版に次の文章があった。 (2)再生可能エネルギーと原子力エネルギーの発展に力を入れ、一次エネルギー消費量…

国慶節に思う。(26)

こんな演説はなんら重要と言うほどの物ではない。単なる言い訳に過ぎない。その事を以下、分析してみよう。この演説は、上段・中段・下段と三つに分けら れる。 (上段)-前提条件(1) 気候変動は、人類の発展の過程で生じている。(2) そのため、環境対策も…

国慶節に思う。(25)

その中国はどう言ったのであろうか。胡錦濤はオバマの次、鳩山の前に演説している。既に鳩山が25%削減を表明する事を知っている。胡錦濤は以前は、先進国は40%の削減が必要だ(10/23の当ブログNO.8)、と息巻いていたが、ややトーンダウンしたようだ。…

国慶節に思う。(24)

(★)IPCCとはIPCCとは、Intergovernmental Panel on Climate Change (気候変動に関する政府間パネル)で、国際的な専門家でつくる、地球温暖化についての科学的な研究の収集、整理のための政府間機構であり、国連環境計画(United Nations Environment…

国慶節に思う。(23)

そして主要国経済フォーラムでも、当然CO2の排出が問題だ。麻生首相は、削減に取り組む途上国への支援を表明している。今の鳩山には、そんな戦略は無さそうだ。何しろ自分だけが注目されれば世界のCO2なんぞには興味がないような雰囲気を漂わせている…

国慶節に思う。(22)

米、温室ガス削減に新提案 「全ての国が低炭素戦略を」http://www.asahi.com/international/update/0508/TKY200905080009.html?ref=reca2009年5月8日8時35分 【ワシントン=勝田敏彦】2013年以降の地球温暖化対策の国際的枠組み(ポスト京都)で米政府が…

国慶節に思う。(21)

もともと、京都議定書の枠組みが現実の世界の有様にそぐわなくなっているのである。10月24日の当ブログ・国慶節に思う。(9)では、中国は先進国に分類されるべき国で、当然CO2の削減の義務を有している国であり、まかり間違っても、世界を2分割す…

国慶節に思う。(20)

(注)1 CDMやJI事業を活用とは、ここで京都メカニズムについて少し説明しよう。企業などが、自身の生産工程を改善してCO2の排出を削減する事の他に、温室効果ガスを削減させるための便法を言う。一般的には、クリーン開発(CDM,Clean Development Mechanism…

国慶節に思う。(19)

自動車単体への対策は、2015年燃費基準が2007年7月に導入されているので、その効果を推定してみよう。 日本には06年で7828万台の自動車が存在している。平均使用年数は2003年のデータで10.77年。年間700万台が更新されるとして、…

国慶節に思う。(18)

まず、種類別だが、温室効果ガスは現在6種類を対象にしている。CO2、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、それに3種のフロン類、すなわち、HFC、PFC、SF6である。 フロン類の温室効果への寄与率は、1990年の基準年には4.46%も…

国慶節に思う。(17)

さて話を元に戻そう。テーマは、「京都議定書の失敗」である。この論文では京都議定書は、日本、欧州、ロシアしか参加していない失敗作である、と冒頭で結論付けている。欧州は、自己の置かれている立場を研究し、1990年を基準にすると欧州にとっては都…

国慶節に思う。(16)

日本で かかる活動があまり行われてこなかった理由は いくつかある.先ず,その重要性が 認識されていなかった ということがある. それから,国内の情報を出す ということに対して かなり抵抗があったという理由もある.よく日本文化の特徴として指摘される…