2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

続・次世代エコカー・本命は?(42)

相容れない両社の哲学 「スズキへの出資比率引き上げは時間の問題」 VW社長のヴィンターコルンは提携会見から1週間も経たないうちに、将来的にスズキへの出資比率を引き上げる可能性はあるというコメントをメディアに発し始めている。ヴィンターコルンの背後…

続・次世代エコカー・本命は?(41)

案の定、早速マルティン・ヴィンターコーン社長は牙をむいたのだ。しかしヴィンターコーンはスズキを甘く見ていた感がある。 スズキと提携後、手のひらを返したVW 2016/01/07 ナカニシ自動車産業リサーチ 中西孝樹 氏 小中大 国内軽自動車トップのスズキは6…

続・次世代エコカー・本命は?(40)

スズキとVWの提携まで車を取り巻く状況は、次のようなものであった。 2008年 9月にリーマンブラザーズ破綻、アメリカの金融危機が頂点に達し、 2008年11月には、GMは保有するスズキ株を売却し、提携関係を解消している。そして 2009年 3月には、トヨタが歴史…

続・次世代エコカー・本命は?(39)

スズキの大誤算、「VWとの提携」を求めた理由 2015/12/17 ナカニシ自動車産業リサーチ 中西孝樹 氏 小中大 国内軽自動車トップのスズキは6年前、「次の30年の道筋」をつくるための一手として、独フォルクスワーゲン(VW)との包括提携に踏み切った。だが、…

続・次世代エコカー・本命は?(38)

VWは欧州と中国ではそれなりに知られた存在ではあるが、北米やアセアンなどのアジアではそれほど存在価値はない。特にインドなどの新興地域では全くと言ってよいほどVWの存在価値はない。その点スズキはインドでの存在価値は抜群で市場シェアは40~50%であり…

続・次世代エコカー・本命は?(37)

さて話を戻そう。 1982年1月にGMからトヨタに親書が届いているので、「ゼネラル・モーターズ(GM)社から提携の打診があった」と言う事になるが、さてスズキとGMの話に戻そう。 このスズキ・GMの資本提携関係は先の年表で表したように、GMの経営不振と金融危…

続・次世代エコカー・本命は?(36)

NUMMIの立ち上げNUMMI研修生の高岡工場実習(1984年) NUMMI研修生の高岡工場実習(1984年) NUMMIの全景 NUMMI ラインオフ1号車を囲んで(1984年) NUMMI開所式(1985年) ニュー・ユナイテッド・モーター・マニュファクチャリング(NUMMI)は、「トヨタ方…

続・次世代エコカー・本命は?(35)

巨人たちの懐で(9)――学んだトヨタ、傲慢なGM 伊藤忠商事元副会長 J・W・チャイ氏 2014/8/22 トヨタとGMの合弁工場が立ち上がった=AP トヨタ自動車の「中興の祖」と呼ばれた豊田英二氏は2013年9月17日、他界した。享年100歳。大往生だった。 G…

続・次世代エコカー・本命は?(34)

巨人たちの懐で(7)――ホンダ買収案、GMの焦り 伊藤忠商事元副会長 J・W・チャイ氏 2014/8/1 (1/2ページ) 資本提携が決まり握手する(左から)スズキ(鈴木自動車工業=当時)の鈴木社長、GMのウォーターズ副社長、いすゞの岡本社長(1981年) 結局、…

続・次世代エコカー・本命は?(33)

スズキの鈴木修会長の抵抗もむなしく、自公両党の税調は軽自動車税のアップで、2014年度の税制改正大綱をまとめ上げたのである。 増税で軽自動車イジメ 背景にトヨタの思惑?〈AERA〉 2013年12月23日 16時00分 (2013年12月24日 11時52分 更新) 与党が軽…

続・次世代エコカー・本命は?(32)

(5)VWとスズキの資本提携とその解消 スズキはVWと提携する前には、GMとも資本提携をしている。1981年8月にGMは5.3%のスズキ株を取得して、資本提携をしている。その後GMの出資比率は20%まで拡大していったが、GMの衰退とともにスズキ株を徐々に手放して…

続・次世代エコカー・本命は?(31)

尚MQBについては2015.4.28の当ブログ「次世代エコカー・本命は?(108)」などを参照願う。 参考までに一部引用しておこう。 『MQBとは、「Modulare Quer Baukasten」(ドイツ語 モデュラーレ・クヴェアバオカステン)、拙訳すると「規格化した横置き用車…

続・次世代エコカー・本命は?(30)

謝罪から電動へ、“New Volkswagen”へ第一声VW社が2台のEVコンセプトを公開 久米 秀尚 2016/01/07 19:02 「truly sorry」━━。ドイツVolkswagen(VW)社の基調講演は、謝罪の言葉でスタートした。 同社で乗用車部門を率いるHerbert Diess氏は2016年1月5日、米…

続・次世代エコカー・本命は?(29)

──ドイツで市場実験をすればよいのでは? 藤村氏:いや、市場が違います。品質の良くない米国の燃料を使うという意味合いもあるでしょう。台数は少なくても、日本メーカーとは違って全く市場に出さないこととは違います。結局、VW社は日本メーカーのハイブリ…

続・次世代エコカー・本命は?(28)

そろそろ「VWはなぜ排ガス不正に手を染めたのか?」の結論も、言い尽くした感がしないでもないが、それなりにまとまった論考があるので、それを次に紹介しよう。 なぜVW社は排出ガス不正問題を起こしたのか?愛知工業大学工学部教授(元トヨタ自動車)の藤村…

続・次世代エコカー・本命は?(27)

この件については、トヨタも早い段階からVWの不正については気が付いていた。しかも「これはおかしいぞ」とEUのしかるべき機関に抗議までしていたのだ。 トヨタも少しはVWの追い上げを気にしていたのかも知れない。 と言うよりも、トヨタもディーゼルエンジ…

続・次世代エコカー・本命は?(26)

2011年には米国でのVWの現地生産が始まり、一千万台達成にはアメリカでの販売増がどうしても必要と考えられていたものと推察する。 VW、ディーゼル排出ガス不正問題の原因が米国での事業拡大方針にあったと告白 By Autoblog Japan Staff RSS feed 2015年12月…

続・次世代エコカー・本命は?(25)

車載式排出ガス測定システム(PEMS)を用いた路上走行等における排出ガスサンプリング調査対象車種について 平成27年12月22日http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha10_hh_000158.html 実際の試験は、上記の対象車種の発表が年末(H27年、2015.12.22)…

続・次世代エコカー・本命は?(24)

尚2015.10.3の東京新聞には「日本の技 VW不正見抜く 堀場製作所の測定装置」と大きく、写真入りで掲載されているので、そのさわりの記事を紹介しよう。 「ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が排ガス規制を逃れていた問題で、発覚のきっかけとな…

続・次世代エコカー・本命は?(23)

巨大企業・VWの不正暴いた小さな研究所 WV(ウエストバージニア)大がVW(フォルクスワーゲン)ひっくり返す 2015年09月30日排ガス不正が行われたVWの「パサート」(ICCTのウェブサイトから) 世界最大級の自動車メーカーの不正を暴いたのは、大学の小さな研…

続・次世代エコカー・本命は?(22)

(4)VWはなぜ排ガス不正に手を染めたのか? あのVWが排ガス規制を逃れるために、ディーゼルエンジンに違法ソフトを搭載していたと言う。 折りしも2015/1~6月の世界販売台数で、VWがトヨタを抜きトップに躍り出た直後の出来事だった。 VWが504万台(0.5%…

続・次世代エコカー・本命は?(21)

トヨタとBMW、燃料電池車の共通点と相違点 「MIRAIと双子?」のプロトタイプに乗ってみた 次ページ » 川端 由美 :モータージャーナリスト 川端 由美モータージャーナリスト 2015年08月25日 試乗ができたのは、5シリーズ・グランツーリスモをベースに燃料電池シス…