2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

尖閣諸島問題その3(26)

この論考では、夫々四つの資料(典拠1~4)を上げながら、中国政府そのものが「”尖閣諸島”は日本領だ」と中国人民に宣言しているのである。 典拠の第1が、1953.1.8の中国共産党の機関紙「人民日報」の人民への教育欄である「資料欄」で、「米軍の占領に反…

尖閣諸島問題その3(25)

毛沢東の発言【典拠3】1961年6月22日――毛沢東が沖縄県を日本の領土と認める 1961年6月13日から22日にかけて、日本共産党の国会議員訪中代表団(団長:志賀義雄)が訪中し、毛沢東らに会ったことが、中国政府あるいは中国共産党などの複数のウェブサイトに載…

尖閣諸島問題その3(24)

中国のネットにあふれた悲鳴 実はこの日の「人民日報」は中国でも閲覧できる。5億4000万人を超える網民(ネット市民、ネットユーザー)の中の一人が、これを見つけた。2010年4月6日のことだった。「ウソだろう――っ?!」「ああ、絶句!」「売国奴は誰だ?」「…

尖閣諸島問題その3(23)

中国国盗り物語~9つの椅子の行方を追う 日経ビジネスONLINE「人民日報」が断言していた「尖閣諸島は日本のもの」http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130219/243926/?mlp&rt=nocnt2013年2月22日(金) 遠藤 誉 前回の記事では、「中華民国」…

尖閣諸島問題その3(22)

尖閣問題に関する中国政府の「矛盾」はまだある 中国共産党は、この二つの事実において大きな自己矛盾を来していることを認識しなければならない。 実は、中国政府が自らのメディアを通して尖閣諸島問題に示した“意外な姿勢”は、これだけではない。 1949年10…

尖閣諸島問題その3(21)

ここで言う太平洋に於ける一切の島嶼とは、次に説明するヴェルサイユ条約によって日本の委任統治領となった南洋諸島のことである。 1919年6月28日、ベルサイユ宮殿にて第一次世界大戦の講和条約が、連合国とドイツによって調印された。日本は連合国側として…

尖閣諸島問題その3(20)

ここで一寸小休止して、6/18に掲載した一号作戦(大陸打通作戦、1944.4.17~12.10)について、一言追加する。この一号作戦の主目的は、日本を空襲するB29 の航空基地の破壊と敵通商網の破壊であった。そのため前半は北京と漢口(現武漢)間の京漢鉄道沿いに進…

尖閣諸島問題その3(19)

【10】「カイロ密談」の真実!蒋介石が『尖閣領有を断った』 先の論考で言及されていた ”日経ビジネスオンライン(NBO)で連載させて頂いた『中国国盗り物語』で、今年2月14日に「中国共産党も知っていた、蒋介石が『尖閣領有を断った』事実」” については…

尖閣諸島問題その3(18)

このように日本は知らず知らずの内に中国ペースの「三戦」に引き込まれてしまっている。このためアメリカも日本を具体的に守ることができない、と言う自体に直面することになる。だから日本は、どうしても自分の国は自分で守る体制を早急に構築して行くこと…

尖閣諸島問題その3(17)

落としどころを用意しつつ、沖縄をテーブルに載せてくる そろそろ筆者の結論を書こう。 中国は5月11日の環球網により、「琉球だって狙う可能性がある」ことを見せた。しかし実際上はそこまでは実行せず、「沖縄国」独立を支援するにとどめる。そして「釣魚島…

尖閣諸島問題その3(16)

「ありえない」意見を強大な軍事力が支える 日本からすれば「ありえない」の一言だが、ある中国政府高官は「中国の軍事力はあと30年ほどしないとアメリカに追いつかない」とかつて筆者に語ったことがある。「あと20~30年後」というのは、アメリカに並ぶ軍事…

尖閣諸島問題その3(15)

では以上のことを踏まえて、遠藤誉氏の論考を熟読願う。 ニュースを斬る中国の「沖縄領有権論議」は本気なのか?主張と狙いを人民日報から読む 2013年5月22日(水) 遠藤 誉 米韓が首脳会談を開いていた5月8日、北京では、もう一つのややこしいことが起きて…

W.Cupブラジル大会出場決定おめでとう。(2/2)

8人と言うのは、GKの川島選手、DFの今野選手、MFの佑都(長友)、真司(香川)、ボランチの2人・長谷部、遠藤、そしてFWの岡崎選手や前田選手だ。自分の反省は入っていない。PKを決めて同点として、引き分けた、そしてブラジルW杯の出場を決め…

W.Cupブラジル大会出場決定おめでとう。(1/2)

サッカーW杯アジア最終予選・豪州戦が2013.6.4、埼玉スタジアムで行われた。 試合は完全に日本が負けていた。押し気味に試合を進めていたのは、前半戦の一部だけだった。本田にせよ、香川にせよ、決定力が全くない。 後半の35分までは何とか持ちこたえてい…

尖閣諸島問題その3(14)

私は、ニュースを見ながら、二つのことを考えた。一つは、一昨日のブログにも書いたように、中国が新たにこの3月に設置した中国海警局によって、軍事紛争ではなく海警局による“衝突”によって尖閣での小競り合いを続け、やがては尖閣を奪取する方針を執るだ…

尖閣諸島問題その3(13)

もちろん日本はすぐさま不快感を示し、抗議をしている、当然のことだ。しかし、この裏には何かあるのかもしれない。 「全く筋違い」人民日報論文、官房長官が不快感2013年5月8日(水)20:55 沖縄の領有権を「未解決」とした人民日報の論文について、菅官房長…

尖閣諸島問題その3(12)

【6】南西諸島とは! 以上紹介した論考は、文芸春秋社の雑誌「諸君」(2009年)3月号の国際政治アナリストの伊藤 貫氏の「米国の核頼みの日本は、十五年で中国の属国だ」をベースに、小生がまとめて2009年3月にブログとして載せたものであるが、今読んでも現…

尖閣諸島問題その3(11)

5.四つ目のポイント 四つ目の原則は、「イデオロギーや好き嫌いの感情を、外交政策に持ち込んではならない」と言うものである。 日本の親米保守には、「アメリカは好きだから、米国の言う通りに日米協力すればよい」と考えている者が多い。その一方、親中…

尖閣諸島問題その3(10)

3.三つ目のポイント 国が生き残ってゆくためには、当然のことながら「自分の国は自分で守る」と言うことになる。これが三つ目のポイントだ。 「条約や同盟関係は、当てにならない。国家の意図は、何時変わるか予測できない」のである。「永続する同盟関係…

尖閣諸島問題その3(9)

(3)自主核の保持と同盟の多角化の必要性 国際政治での現実の考え方(リアリスト学派)には、四つの重要なポイントがある。米中露英仏5ヶ国の国家戦略もこれを基礎としている、と言う。反対に日本政府だけが、単純で小児的な「友好と信頼と協調」外交、「…

尖閣諸島問題その3(8)

第2回のパラダイム・シフトは、満州事変以降の「大陸進出」パラダイムである、と言う。この大陸への進出は、後発の帝国主義国であった日本が「帝國主義的侵略の大先輩」であるアメリカやイギリスの勢力圏拡大を真似しただけであった。ここで言う帝国主義とは…

尖閣諸島問題その3(7)

さてこのブログも、5/17のNO.6で中断していた。例の「慰安婦の強制連行は無かった」との橋下市長の正しい発言に対するバッシングがあったからから、そちらを取り扱ったためだが、今日からこの尖閣のテーマに戻ろう。 こんなことをしなくても、尖閣諸島は明ら…