2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

尖閣諸島問題その2(34)

中国は「尖閣諸島」は中国領土だから、日本には主権はないとしている。だから日米安保第5条が「日本国の施政の下にある領域」としていることから、日本に主権が無い地域も入るのか、と言った屁理屈を述べているのである。尖閣諸島は古くから「日本固有の領…

尖閣諸島問題その2(33)

「共通の危険に対処するように行動する」と言うことは、当然日本も攻めて来た敵とは戦わなければならないことを意味している。当たり前であるが、日本が戦わずして「アメリカさんよ、戦ってくれ!」などと言うことは出来ない。当然のことである、攻めて来る…

尖閣諸島問題その2(32)

この台湾の申し出とそれに対する米国務省の対応をまとめた文書がキッシンジャー文書(尖閣文書)である。そして国務省がそのことに対応するために作成した資料が、「尖閣諸島の地位に関係する出来事の年表」である。史料の主だったところを次にまとめておく…

尖閣諸島問題その2(31)

しかしここでは更に詳しく、尖閣諸島が「日本の固有の領土」であると言うことを説明しよう。 2012年9月号の「正論」(産経新聞社)の先の論考には、そこらへんの事情を詳しくまとめた記事が掲載されている。 詳細を説明する前に概要を紹介しよう。 1969年11…

尖閣諸島問題その2(30)

そのため習近平は、胡に逆らっては何も出来ない可能性もある。そのため功をあせって何を仕出かすか、予測不可能となってくる、と思ってもよいのではないかと小生は勘ぐっている。習近平はどちらかと言うとリベラル派といわれている。リベラル=パワーポリテ…

尖閣諸島問題その2(29)

そして今年の秋は、中国での権力移行期に入る。10月には共産党中央委員会が開かれて、権力の中枢に入る人物か指名されるはずだ。そこで江沢民の流れを汲む習近平が胡錦濤の後を継ぐ国家主席に指名され、李克強は、胡錦濤に近い人物であるが、温家宝の後を…

尖閣諸島問題その2(28)

南シナ海では大方中国の思うように事を進めたのである。後は南沙諸島のベトナム、フィリピン、マレーシアの支配する諸島へ侵攻するだけである。これはぼちぼちでよい。中国は既に南沙諸島では十二分な橋頭堡を確保しているからである。残るは東シナ海である…

尖閣諸島問題その2(27)

スカボロー礁については、7/17,NO.11の年表や8/7,NO.16でも、2012年4月8日からフィリピン軍と中国軍が睨み合いの状態になっていることを伝えている。これはその後どうなったのであろうか。結局は中国のお決まりの硬軟取り混ぜた圧力を受け、フィリピンが船を…

尖閣諸島問題その2(26)

【尖閣領海侵犯】中国、漁船の尖閣海域進出解禁を示唆 2012.7.11 21:37 久場島の北沖約30キロ付近を航行する中国の漁業監視船「漁政35001」=11日午前6時40分ごろ(第11管区海上保安本部提供) 【北京=矢板明夫】中国の漁業監視船が沖縄・尖閣…

尖閣諸島問題その2(25)

中国監視船3隻が領海侵犯 監視船「妨害するな。直ちに中国領海から離れろ」2012.7.11 19:39 沖縄県・尖閣諸島の久場島の北沖約13キロ付近を航行する中国の漁業監視船「漁政204」=11日午前6時30分ごろ(第11管区海上保安本部提供) 沖縄県・尖…

尖閣諸島問題その2(24)

この論考でも述べているが、先の年表を参照すれば次のような事実が列挙される。 1992.02.00 中国は「領海法」を制定して、尖閣諸島の領有を宣言している。(レベル1)2010.09.07 の中国漁船による領海侵犯と日本巡視船への衝突事件が発生。(レベル2)2011…

尖閣諸島問題その2(23)

◆領土拡張の先兵では、なぜこの中国の「民兵」がキーワードになるのでしょうか?それは、民兵が軍属ではないというところにあります。軍事訓練も受けますし、軍を所掌する中央軍事委員会の指導下にありながらも、彼らは軍人ではないのです。日本の青年消防団…

尖閣諸島問題その2(22)

話は少しそれたが、日本政府が少しでもゴタゴタすれば、中国はすぐにでも尖閣諸島を強奪しに来るのである。だから日本政府は、中国艦船の日本領海侵犯には毅然と対処しなければならないのである。中国は監視船などを派遣して頻繁にチョコチョコと領海侵犯を…

尖閣諸島問題その2(21)

こうした情勢の中、クリントン米国務長官がベトナムで行われたASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議で、(1)他国と同様、南シナ海における航行の自由、アジア共通海域へのアクセスと国際法の尊重はアメリカにとっても国益である、(2)アメリカは強制ではな…

尖閣諸島問題その2(20)

この中国の侵略に対処出来るか、民主党よ。 Wikipediaによれば、スホイ30は複座の多用途型の戦闘機で1989年末に初飛行しているロシア機であるが、インド、中国、マレーシア、インドネシア、ベトナム、ベネズエラ、ウガンダなどで使われている。中国向けに…

尖閣諸島問題その2(19)

中国はこの「牛の舌」即ち遠い昔の誰も認めていない、国民党政府が勝手に描いたと言う地図を元に、九つの破線で描いた図形を九段線と言って自国領の境界だと嘯(うそぶ)いているのである。実効支配もしていないのに、盗人猛々しいとはこのことを言うのであ…

尖閣諸島問題その2(18)

領有権めぐり南シナ海に再び波風2011年9月5日16時59分南シナ海の中国や沿岸諸国との領有権問題は、日本も参加した7月の東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラムなどで沈静化したが、再び波風が立っている。東シナ海でも(2011年)8月末に尖閣諸島付…

尖閣諸島問題その2(17)

スカボロー礁が、フィリピン駐留の米軍の射爆場であったと言う記事を、次に掲げる。 木語:この島、射爆場につき=金子秀敏 毎日新聞 2012年06月14日 東京朝刊 <moku−go> 東京都が尖閣諸島の魚釣島など3島を購入する計画だ。最近さらに久場島も買い…

尖閣諸島問題その2(16)

ちなみに地図上の○数字の説明を下記しておく。 ①中国海洋調査船、違法にブイ・鉄柱を設置(2011.5.21,24) ②中国船がベトナム船の探査ケーブルを切断(2011.5.26) ③中国船がベトナム漁船に威嚇射撃(2011.6.1) ④中国偽装漁船が越南調査船の測量ケーブルを壊す(201…

尖閣諸島問題その2(15-2)

次に、南シナ海の地図を掲載する。そして、そこに、2011.5.21から2011.6.13にかけて、中国がベトナムに仕掛けた海上での「チョッカイ」などの地点を、記載しておく。 (図A・南シナ海略図)

尖閣諸島問題その2(15)

さて、話を尖閣諸島へ戻そう。これは、2012.7.20のNO.14の続きである。 これにより上記各国の支配する小島や岩礁は次への通りとなる。(Wikipediaの南沙諸島の「各国軍の領有状況」よりひろう。) ベトナム 26フィリピン 10マレーシア 7台湾 2中国 8 …