2019-01-01から1年間の記事一覧

世界自動車大戦争(40)

もともと日産はルノーとの関係もあまり芳しくなく、フランス政府の意のままに動くルノーのジャンドミニク・スナール会長としては、今回の日産の役員人事に関しては、あまりよい気持ちは持っていない様だったが、ルノーも日産も業績回復が最優先課題なので、…

世界自動車大戦争(39)

だから前後の2Motorの制御を緻密に制御することで、あらゆる状況で滑らかな走行性能を発揮させているようだ。惜しくも日本初の電気自動車とはならなかったが、2010年からEV・リーフを世に出した老舗としての知見が、大きかったようだ。ちなみに日本初…

世界自動車大戦争(38)

クロスオーバーEVを初披露 新PFを採用するEVの1つが、クロスオーバー車である。日産は、2022年までにクロスオーバーEVを発売する計画を公表済み。2019年10月23日に報道関係者向けに公開が始まった「東京モーターショー2019」では、クロスオーバーEVのコンセ…

世界自動車大戦争(37)

Hot News 逆風EV、エンジンとの決戦は新局面 EVに載ったトヨタの全固体電池、開発に8年、走行試験に成功 同社元理事の石黒恭生氏が講演で明らかに 2018/11/16 05:00 2019/12/19 05:00 野澤 哲生=日経 xTECH/日経エレクトロニクス トヨタ自動車は、電解質が…

世界自動車大戦争(36)

さてC,DセグメントのEVを一覧してみよう。 (1) 日産 ARIYA Concept(4WDのSUV、前後のアクスルに夫々一個・計二個のモーター4WD) 日産の屋台骨を背負うとされる世界戦略のEV (2) Lexus LF-30 Electrified( Lexus創業30周年記念EV、電動化ビジョン。環境と…

世界自動車大戦争(35)

既存事業に手詰まり感 VWが社運をかけてソフトウエアに注力する背景には、既存事業が深刻な手詰まり状態に陥っていることがある(図2)。2015年に発覚したディーゼル不正問題をキッカケに、パワートレーン戦略をクリーンディーゼルから電気自動車(EV)に転…

世界自動車大戦争(34)

VWは当初環境規制にはディーゼル車で対応するつもりであったが、2015年にディーゼル車の排ガス不正で、米環境保護庁(EPA)につかまってしまったために、排ガス規制に対応するために一斉にEV化に舵を切ったものである。 この件については、詳しくは小生の…

世界自動車大戦争(33)

マツダはゆっくりEV化を進めます F:パナソニックなどはかなり突っ込んでいると聞きますが。 マイトのY:でも、まだ「日本という国がサポートする」体制にはなっていないですよ。 藤:全固体だ半固体だと方式も明確には決まっていない。電池の方式が変われば…

世界自動車大戦争(32)

またマツダはマツダで、トヨタやデンソーなどと2017.9月に「EV C.A.スピリット」と言うEVの基盤技術開発の会社を設立しているので、そのうちその成果も出てくるのではないのかな。これには、2018年に4社(SUBARU、スズキ、ダイハツ、日野)が加わっている。…

世界自動車大戦争(31)

但しホンダの名誉のために、次の論考を紹介しておこう。ホンダは航続距離500km超のEVを開発していると言う。楽しみである。 ホンダ、不退転の決意 航続距離500km超の中型車投入 Part3 EVの“現実解” 2019/08/09 20:00 清水 直茂=日経 xTECH ホンダが、エンジ…

世界自動車大戦争(30)

何れにしてもマツダもホンダも、それほど大きくはない35.5kWhのバッテリーを搭載したEVを東京モーターショー・TMSでは展示したわけだ。期せずして同じ容量のバッテリーを搭載して200km程度の航続距離の電気自動車となっている。200km程度では、すこぶる商品…

世界自動車大戦争(29)

新型Honda e Honda SENSING 全車標準搭載 Honda SENSING(ホンダ センシング)全車標準搭載。 衝突軽減ブレーキシステム(CMBS) 前走車、対向車、歩行者との衝突回避を支援。約5km/h以上で走行中に自車との速度差が約5km/h以上ある前走車両や歩行者、または…

世界自動車大戦争(28)

Honda e (プロトタイプ) 2019年9月12日開催されるフランクフルトモーターショー 2019にて量産モデル「Honda e」を公開する。 新型Honda eについて 新開発のEV専用プラットフォームを採用。街乗りを重視し、コンパクトボディーでありながらロングホイールベ…

世界自動車大戦争(27)

他社でのレンジエクステンダー搭載車について 実はレンジエクステンダー搭載EVはすでにあり、BMWの「i3」がすでに発売となっている。レンジエクステンダーもオプションで用意している。 i3は、走行距離が130~160kmだが、排気量650ccの2気筒の発電用エンジン…

世界自動車大戦争(26)

どうもデミオ(マツダ2)のような小さいクルマでは、バッテリーをそれなりに沢山積めなかったのかも知れない。そのためにそれよりも大きいSUVタイプのCX-30を使ってEV化したのではないのかな。当分デミオEVはお預けと言った形なのでしょう。 今年の6月の記…

世界自動車大戦争(25)

片山修「ずだぶくろ経営論」 マツダ、最強のEV開発…秘策はロータリーエンジン技術、航続距離を劇的に伸長2019.11.21 文=片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家 「マツダ HP」より マツダは、10月24日から11月4日まで開催されていた東京モーターシ…

世界自動車大戦争(24)

その理由として、 第一には、超小型モビリティがまだ社会に受け入れられていない、と言う。何となれば日本には、「軽自動車」と言う優れたモビリティが存在して、世の中に普通に普及しているからである。 しかも、日産が軽自動車のEVを量産し販売する計画を…

世界自動車大戦争(23)

高齢ドライバー問題の対策として注目集まる そうした中、にわかに社会問題として国民の注目を集めるようになったのが、高齢ドライバー問題だ。 ここ数年で、免許更新時の認知機能検査を厳格化するなど、高齢ドライバー事故対策が進んだ。さらに今年4月に発生…

世界自動車大戦争(22)

高齢者用の移動手段として、このような超小型EVが注目され始めている。例の「池袋高齢者暴走事故」などによって、更に一層話題に上がりつつあるが、このように衝突試験に合格しなければならないとなると、一寸ハードルは高くなる。それなりの価格となってし…

世界自動車大戦争(21)

先ずは手始めと言う事でしょう。 トヨタ、超小型EVを20年冬発売 「日常の足」照準 2019/10/17 13:30 日本経済新聞 電子版 トヨタ自動車は17日、超小型の電気自動車(EV)を、2020年冬に日本で発売すると発表した。2人乗りで買い物などの日常の近距離移動での…

世界自動車大戦争(20)

ニュース解説 トヨタ、20年に超小型EVを発売 2019/06/13 05:00 安井 功=日経 xTECH/日経Automotive トヨタ自動車は、軽自動車よりも小さい、超小型電気自動車(EV)を2020年に発売する(図1)。国内専用のモデルとして事業化することを決めた。EVはコスト…

世界自動車大戦争(19)

これによると、次の3車種が該当する様だ。 (1)ダイハツのICOICO (2)トヨタのUltra Compact EV (3)日産のIMK(Intlligent Mobility K) この3車種の主要諸元を見てみよう。 L W H 排気量 軽自動車規格 3,400mm 1,480mm 2,000mm 660cc IcoIco(DH) 3,395mm …

世界自動車大戦争(18)

ここで少し、セグメントについてまとめてみましょう。セグメントとは、例えばクルマの区分わけ、分類、英語で言えば、カテゴリ(同種・同質のものの範囲、区別)と言ったところでしょうか。 例えば、軽自動車、小型車、中型車、大型車などと言った区分分け、…

世界自動車大戦争(17)

これによると、現在のトヨタの持ち株比率は、16.83% と表現されており、これに3.17% の株式(約700億円ほど)を購入する、と記載(合計で20% となる)されているので、16.5%ではなくて16.83%が正確な数字であろう。まあ持ち株比率は株数で計算する筈なので、…

世界自動車大戦争(16)

提携会見で握手する田中富士重工業社長(左)とワゴナーGM社長 99年には米ゼネラル・モーターズ(GM)と資本提携した。日産の出資比率は5%未満だったがGMは約20%を出資。環境技術の共有など次世代を見据えた提携を模索した。ただ、効率を重視するGM流の経営…

世界自動車大戦争(15)

富士重工業(現SUBARU)は中島飛行機がルーツで、陸軍の戦闘機「はやぶさ・隼」などを造っていた会社である。戦後の1953年に会社を設立し1958年には軽自動車の傑作「スバル360」を世に出している。その後いすず、日産と提携している。日産とは、日本興業銀行…

世界自動車大戦争(14)

東京モーターショー2019における環境対策車一覧表 Maker Model Etc. 1 ダイハツ ICOICO(軽クラスEV)W/補助ロボット mini-ePalette風 2 スズキ HANARE(自動運転EV、In Wheel Motor) 3 マツダ MX-30(航続距離200kmのBEV) 200km WLTP 4 マツダ MX-30(レ…

2020年東京五輪のマラソンと競歩の会場が、2019.11.01に、札幌に変えられてしまったことも、この地球温暖化のせいである。まあ北海道と札幌市はてんやわんやの状態なのであろう。必ずしもマラソンなどに適した環境ではなさそうなので、札幌も大変ではないの…

世界自動車大戦争(12)

来年も繰り返されるだろう台風による被害や台風の発生そのものの全てが、クルマから排出されたCO2の影響でもあるまいにと思われるのであるが、CO2が地球温暖化の一因であることは確かな事であるらしいので、計画的にクルマメーカーは企業のLCAの見地からクル…

世界自動車大戦争(11)

各県は土砂災害警戒地域を指定して、それなりの対策を実施する必要がある。土砂災害警戒区域は、国交省が定めた「土砂災害危険個所」の中から、都道府県が定めることになっている。これは「土砂災害防止法」に基づくもので、指定されれば、各自治体は避難場…